第4話

〜伊織side〜


突然だが、皆んなこの世界は異常だと思わないか?


平等、平等、と言っているが実際には底のしれない不平等がある。だが、その不平等を無視してあまりどうでもいい平等に拘ろうとする。


特に女子高校生はすごい。言ってることと思ってることが全く違うのだ。先生も、嘘をつかないでなどと道徳精神を教えてくれるが当人はやっていない。


まぁ、何が言いたいかっていうと、その異常な世界が俺の周りにも適用している。


今まで無かったほどの他人からの視線、奇妙なものを見ているかのような視線がある。


まぁ、正直言って迷惑でしかない。多分だが、によってこの視線たちは生み出されているのだろう。


「先輩。いつになく、有名人ですね。」


突如後ろから声が聞こえた。


「誰?」


俺が最初に言ったのはそんな言葉だった。そう話しかけてきたのはいいが、俺はそいつの名前も顔もしれない。


だから、俺はただ聞きたいことを聞いただけだ。


「え?知らないの?」


後輩らしきものからそんな答えが返ってきた。多分だが、こいつは可愛いということで有名なのだろう。確かに可愛い。


だが、知らないものは知らない。


「すまないが、知らん」


「えーっと、私は先輩の一年下の如月 春きさらぎ はるです。ちゃんと、覚えといてくださいよ。」


「そう心得ておく。で、このさはなんで起きたんだ?」


俺は聞きたいことを聞いた。


「え?知らないんですか⁉︎」


「いや、だいたい見当がついている。…告白断ったことか?」


「そうですよ。それ以外に何があるんですか‼︎」


「すまない。答えてくれてありがとう。じゃあ。」


「う、うん。」


俺は聞きたいことを聞けたので教室にすぐに戻った。


予想していたが、これだけ見られると嫌な気分しかならないな。


俺はこの視線を授業中もずっと浴びせられていた。










「ねぇ、先輩。一緒に昼ごはん食べよ。」


さっきの後輩が急に昼休みに来て、そんなことを言った。教室がざわつき、より一層視線が集まった。

それだけ影響力があるのだろう。


だが、俺は何故こられたか分からない。


だから行く意味はない。だが、ここで断ったらどうなるのだろう?より一層注目されてしまう。


じゃあいっそのこと従っとけばいいんじゃないか。

俺はそう思い立った。


「分かった。どこに行くんだ?」


俺が後輩に聞くと、彼女は驚いた顔をした後に少しニヤついていた。


「えっと、じゃあついてきてください。」


「お、おう。」


俺はこうして、後輩とご飯を食べることにした。



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