第3話

〜吉野side〜


私には好きな人がいる。渡辺伊織という人物だ。


渡辺伊織は顔は平凡、運動できない、友達いない、の三拍子が揃った人だ。


でも何故私が好きか?


それは、ブス専とかではなくただ単に優しいからだ。いつも困ってる人がいたら助けて迷惑か考え、その上で助ける。しかも、私事を差し置いてでも助けに行くのだ。まぁ、そのせいで何回か学校に遅刻しているが…


かくいう私も、助けられたことがあった。助けられたと思ってるのは私だけかもしれないが、それでも私は助けてもらったことに感謝をしている。


私が中学二年生の時、私の顔を好きにはなれなかった。でも、渡辺くんは可愛いと言ってくれた。


今、考えたら私は相当のチョロいんだったようだ。


私は渡辺くんに好かれるよう、顔を良くして今じゃ学校1とも言われている。



「ねぇ、紗雪。好きな人はいるの?」


私は昔、友達にそう聞かれたことがある。私は渡辺くんが好きだと答えてしまった。


そこからは告白しても絶対いけるって励まされて私は告白することになった。まぁ、告白する直前で日和ってしまったけど…


でも、私は心の中のどこかで振られるわけがないと思っていた。


そして、私は渡辺くんに告白をすることにした。


でも返答は『死んでも嫌だ。』というものだった。想像していたのと180度真逆の答えに理解ができなかった。もしかしたら聞き間違いではないか?など考えていた。結局聞き間違いではなかったようだけど…


渡辺くんは断った理由を言ってくれなかった。しかも自分で考えろ、と言ってきた。


私は必死に考えた。何が駄目だったか。どうして駄目だったのか。


私は顔も良くしたはずだ。なのに、なんで…




私はそこで一つのことに思い至る。





渡辺くんはブス専なんじゃないか?


でも、そうだったとしても私はもうこの顔を変えられない。変えたらまた虐められる。


しかも、今は友達もいる。


私はこの顔で渡辺くんに好かれたい。じゃあ、どうするべきか?


攻めるしかない。


こうして私は渡辺くんを落とすための行動に移ることになる。



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