第2話

「死んでも嫌です。お断りします。」


俺は笑顔でそう言った。まだ、吉野さんは理解できてないようだ。


「えっと…、今なんて言ったの?」


「死んでも嫌です。お断りします。」


俺は、もう一度同じ言葉を繰り返した。まだ、吉野さんは理解できていないようだが、そんなの知っちゃこっちゃない。俺は一人でその場から離れようとした。


「じゃあ、これで。ばいばい、吉野さん。」


「…えっ、待って‼︎」


しまった、吉野さんが、フリーズしている時に出ればよかった。最初に感じたのはそんなことだった。


多分だが、吉野さんは隠キャに振られるなんて思ってもいなかったのだろう。



はっきり言うと、俺は陽キャのそういうところが嫌いだ。他人を自分より下と思い、見下す。自分が失敗することなどないと思っている。失敗しても、他人のせいだと勘違いする。自分の周りにいる奴以外の奴の迷惑なんか考えない。考えれたとしても、面白がってわざとしようとしてくる。


何しろやることが、汚い。醜い。


だが、俺はそんなこと昔から分かっていた。だから、嫌な顔もせずに吉野さんの方を向く。


「何?吉野さん。」


「もしかして…断った?」


ほら、陽キャは言われたことを受け止めようとしない。自分が何故断られたかも探そうとしずに、噓だったのかもしれないと疑う。


だから陽キャは嫌いだ。


「うん、断ったよ。じゃあね。」


俺はそういい、帰ろうとした。無論帰れるとは思ってもいない。


「ちょっと待って‼︎なんで断ったの‼︎」


予想通りだ。人の都合を考えず嫌な時間を伸ばそうとしてくる。断った理由を考えようともせず、楽に分かろうとする。


「自分で考えたら。」


俺は怒りに満ちて、そう言ってしまった。これが人生最大のだったのかもしれない。



俺はそういい、その場から離れた。


吉野さんはその場で呆然と立っていた。


———————————————————————

一応吉野さんはメインヒロインで、渡辺は主人公です。


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