ボックス動輪

 C62やD51のように丸い穴の開いた動輪のあだ名を「タイコヤキ」というのだとは知っていても、肝心のタイコヤキの意味が分からなかった。

 調べてみると、太鼓焼き、太閤焼き、大判焼きなどといくつか名称があるが、要するに今川焼きのことである。

 と言っても、私には今川焼という名前さえピンと来ず、写真を見て、「ああ、あれかあ」と思ったのが正直なところ。

 その今川焼を焼くための器具には、そりゃあ丸い穴が並ぶよね。

 そこからボックス動輪のあだ名になったようだ。


 じゃあ、なぜ「ボックス動輪」と呼ぶ?

 現物を見るとすぐにわかることだけれど、あの動輪は鋳物で、内部が空っぽで、本当に箱に似ているから。

 EF65などの電気機関車もボックス動輪を使っていたことも、よくご存知であろう。

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