自動小説製作記録

用水路

そないなことを言（ゆ）うた。

あんときはね、そない思わんかったわ。水（みずし）がきとうて。それで、そないこと思うて、その時に思うた。

確か、そう言（ゆ）うた。そない。

そないしかおららんと思うた。

そはること、そなかった？

どないでっか？

どない？

そないなら、私（ワシ）が、そないしか思うてや（った）わ。

水（みずし）がなんぼ、そないしか、思うな（ゆうてるかな）？

そない、思うっていう、ことは。

そないなことを考（かんが）うと、何（どない）と言うた？

そないの、そのまま、おもうて言（ゆ）う（こ）。

そない、おもうてる。

思うて（うた）い（ん）な（ね）ない（で）か（う）う（の）ば（る）か（る）。

そない、考（かんが）い（かん）や（る）。

そない、おもうて。

私（ワシ）に。

水（みずし）がね、どんなもんか、わかる。

そういうわけや、と思うた。

水（みずし）がなんぼ、そないがな（うるさい）と思うた。

そないなこと、考（かんが）うては。

そない、思（おも）うておる。

そない（そない）のことば聞かされて。

そない（そない）、思うて。

水（みずし）がなんぼ、そなう言（ゆ）うた。

水（みずし）がなんぼ、そない聞かされて。

水（みずし）がね、水（みずし）がねー、水（みずし）がなんぼー、そない聞かされた。

水（みずし）がなんぼー、そない聞かされた。

水（みずし）がねー、そない聞かされ、思うてし（ま）た。

そういうことが、聞かされている。

それで、いいやん、と思うた。

思うた（ゆうに、思うた）。そうでなければ、おもうたまいが。

ただ、言うただけで、ええか。

もう、いいのか。

（おもうた）、おもうた。

気が、抜けてしまったと、思うた。

（おもうた）、気が、抜けてしまった。

気が……抜けている。

そう。気が抜けている。

（気が、抜けている）

そう……気が……抜けている。意識が、抜け落ちていく……。

気が抜け落ちている……。