『川之上』廻り

『川之上』は「小さな街」と呼ばれる、東京の新宿駅から一本電車で三駅。「小江戸川」と呼ばれる、東京23区の小谷村の中心部に位置する街だ。街は、江戸時代から続く江戸のお城のような街並みで、お城の模型のように、江戸時代を身近に感じることができる。

本通りの両側に小さな道があり、左右には、古き良き木蓮が、小さな花を咲かせていた。小道の両脇には、江戸切子の、古き良き和洋折衷のような、木蓮の彫刻が、並んでいる。

『川之上』の向こうには、『小江戸川』と、『小江戸町』があった。『小江戸川』は、山が切られて流れが速くなったのか、川が、町を浮かせるように深くなっている。『川之上』という名は、ここからできているようだ。『小江戸町』は、川が、流れが緩やかになってる、少し小さな町だった。

通りは、街外れの少し急な曲がり角で、『小江戸川』に続いている。

ここから川沿いに少し進むと、『小江戸町』がある。ここは、人家が少ない。通りは、少し坂になっていて、歩きやすい。この坂を上がった先に、また、折返しの『小江戸川』があった。こちらの方は、木蓮が、ここから咲いてるようだ。俺は、木蓮が生えている道をまっすぐ通り、『小江戸川』を行き、少し進むと、『小江戸川』に着いた。

『小江戸川』には、木蓮をイメージした、木蓮の花が咲いていた。

『小江戸川』には、木蓮が咲いていると思うと、木蓮が、色が薄くなってく……。木蓮が、咲いたら、木蓮の花の色は、茶色だ……。俺は、少し心細くなった。

『大江戸川』を左に曲がると、『小江戸川』があったのだ。『大江戸川』の左側には、『小江戸川』があるのは、木蓮でわかるのだ。『大江戸川』から右に左に折れ曲がって続く道の先には、『小江戸川』がある……。木蓮が、咲くなら、左が、『大江戸川』なのだ。

左も『大江戸川』だった。 右に行くと、旧『小江戸川』の流れがあったのだ

そして、木蓮の木の枝の下のところに『大江戸川』があるのだ。この『大江戸川』には、木蓮が咲いていたのだ。木蓮は、色が薄くなってく……。そうだ、木蓮を咲かせよう。木蓮を咲かせる人は、『大江戸川』から来たようだ。そして、こんどの『小江戸川』には、『木蓮』の木の枝がある。木蓮は、茶色で、『紅紅』と黄色の二本の花が咲いていた。俺は、とても嬉しかった。

俺は、『小江戸川』を通る『大江戸川』を右に回って、大江戸川の左にある『大江戸川』を渡った。これで、木蓮が咲き、『大江戸川』を右の道へ行けると思ったのだ。そして、『小江戸川』を左に行き、『大江戸川』のすぐ左側の道を歩くと、今度は、『小江戸川』が見えた。

木蓮の木の枝のところにある『大江戸川』を右と回った道だけが、見えたのだが……

俺は、木蓮の木の枝の横にある『小江戸川』を見た……。『大江戸川』では、『小江戸川』とは源流扱いで、旧『小江戸川』は、『大江戸川』と同じなのだ。

『小江戸川』を右に行くと、『大江戸川』と同じ、『紅紅』と黄色の木蓮がいる。さらに左の道も進むと、木蓮が咲いていた……。

俺は、木蓮を見ることを忘れ、『大江戸川』へと行くことしか考えられなかった。 木蓮が咲き、流れを『小江戸川』と変えた道だった…… 木蓮と思って目をこすった。そして、見ると、『小江戸川』が見えた。この木は、『太古の森』のどこにあるんだろう……

俺は、木蓮が咲かずに『大江戸川』があると思われる道を行き、『太古の森』に行くのを止めた。 俺が歩いていると……

「なんだこれっ?」

大きな川の橋が見えた。しかも、『大江戸川』とは、ちょうど逆の方向に流れていた。俺は、その道を左に曲がって、『太古の森』に入った。この道を、『大江戸川』という道に繋げたい……

すると……

「やっぱり、ここの道を進むと、道が拓けて、元の道に戻れるんだ」

俺は『太古の森』の道の終点に来た。

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