第7話

現に。


その場から立ち去る際に聞こえてきた、


「シン....」


て、林ユーコの小さな声に。


俺は縮み上がった。


ヤバイな、と思った。


この事件後の翌日。


林ユーコがやたらと俺に構ってきた。


「陰キャくん」


とあだ名で呼んでいた筈なのに。


「山吹くん、おはよ」


と今までは登校して机の上に鞄を置いてても。

誰も俺に声をかけなかったのに。


美少女林ユーコが。


上目遣いで俺のすぐ横に来て、


おはようの挨拶をしてきたんだ。



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