第475話 生還と宴Ⅰ
「ん……」
俺がそう声を漏らすと――。
「ナリユキ君!」
「ナリユキ様!」
「ナリユキ殿!」
ミクちゃん、ランベリオン、アリシア、ベルゾーグ、アマミヤ、アリス、ノア、ベリト、フィオナ、ミーシャ達。そして、マカロフ卿とメリーザ、
同時に、医務室は歓喜の声に満ち溢れていた。ミクちゃんは泣きながら上体を起こした俺の体に飛びつき、ランベリオン、アリシア、アマミヤ、アリス、ノア、ベリト、フィオナに関しては涙を流しながら「本当に良かった」などの感想を漏らしていた。
「ナリユキ殿。体調はどうだ?」
「問題ない。ありがとうランベリオン」
俺がそう告げると皆の表情が一気に明るくなった。
「ったく心配かけさせやがって」
そう声を漏らしたのはマカロフ卿だった。
「本当に良かった――」
「みんな心配かけさせて申し訳無い。ありがとう」
「大丈夫だよ。私はナリユキ君さえ無事でいてくれればそれでいいもん」
俺の体にぎゅっと力強く抱きしめてそう声を漏らしたミクちゃん。俺は「本当にごめん」と呟きミクちゃんの頭を優しく撫でた。
「また
俺がそう言うとミクちゃんは首を左右に振った。
「今回、ミク嬢の
マカロフ卿がそう呟いた。
「どういう事だ?」
「恐らく、これも
「本当だよ……。二人の戦いが落ち着いたと思ったら、ナリユキ君心臓を貫かれていたんだもん」
「流石に驚いた。脳が残っていれば発動する筈の自動再生が発動しておらず、そのまま横たわっていたんだからな。一体何があったんだ?」
「成程」
「壮絶な戦いだったんですね」
「もはや拙者達が手を出せるレベルではないな」
「そうですね。何か援護できればと思いますが、話を聞く限りではナリユキ様邪魔になるだけですし――」
「それに更に強くなった
「
「そうだが、何故それを知っている?」
「神に会ったんですよ。こことはまた別の世界で」
俺がそう言うと、この場にいた皆はポカンとした表情を浮かべていた。
「どういう事?」
ミクちゃんはそう首を傾げていた。
「創造神ブラフマー。これは俺の
俺がそう言うと、医務室にいる全員が「おお!」と声を漏らしていた。
「ナリユキ君が、ユニークスキルも使えるようになるなら、勝機はあるね!」
「確かにそうだな。ナリユキ殿はユニークスキルを中心とした戦い方だ。
「ナリユキ君は
ミクちゃんがそう言うとマカロフ卿が――。
「どんどん化物になっていくな……」
そう呟いた。
「ナリユキ様が復活を遂げたのです。盛大に祝いましょう!」
ベリトがそう提案すると、この場にいる全員が賛同していた。
「そうも言ってられないような気がするけどいいのか――?」
「別に構わないだろう。休息をとるのも万全な状態で
「あの状態の
「いや、いいんだ。二人とも無事でよかったよ」
「ミク殿がいなければ我々は確実に負けていた。そうだろう? ナリユキ殿」
「そうだな。Z級二人とS級の上位のミクちゃんを入れて、三人で戦ってやっと互角。何なら、ミクちゃんの
「やっぱりそんなに違うの?」
「違う」
俺と
「ナリユキ様。ベリト様のご提案通り、
「ああ頼んだ」
俺がそうミーシャに告げると、ミーシャは満面の笑みを浮かべて医務室を出て行った。
「なら、我等も手伝うぞ!」
ガハハと笑いを浮かべながら、ベルゾーグとノアを連れて出ていくランベリオン。そして、アリシア、アマミヤ、アリス、ベリト、フィオナ、マカロフ卿、メリーザもこの部屋を後にした。
残っているのはミクちゃんと
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