第286話 謎に包まれた亜人Ⅰ
「ここまで侮辱をされたのは初めてだ。小娘2人。必ず殺してあの生意気な国主にその首を晒してやる」
アグリオスはそう言って口角を吊り上げていた。俺はコイツは何を言っているんだろうと思ったけど、それを行ってしまうと、ミクちゃんとアリシアが反応できずに大ダメージを負っても困るしな。
「多分それは無いですね」
「私達負けないから」
アリシア、ミクちゃんの順にそう言うとアグリオスは怒号を散らしながら槍をブン回した。ミクちゃんとアリシアは気のせいか分からんが動きのキレが増していた。
「任せても大丈夫そうだな」
俺はそう思うと額から血を流しているミーシャ達の所へ向かった。これが
■名前:なし
■性別:不明
■種族:
■称号:闇の番人
■勲章:なし
■MP:5,000,000
■強さ又は危険度:A
■念波動戦闘値:3,100
■パッシブスキル
駆ける者Ⅴ:自身の走力を500%アップする
物理攻撃無効Ⅴ:物理攻撃と認識できる攻撃全てを無効にして、ダメージを0として扱う。
熱無効Ⅴ:熱さの影響を体に受けない。
熱変動耐性無効Ⅴ:急激な温度上昇による自身に対するあらゆる影響を無効化する。
洗脳無効Ⅴ:洗脳に関するあらゆる現象が無効となる。
異常聴覚Ⅴ:人族の10,000倍の聴覚を有する
耳栓:人体に及ぼす大きな音が聞こえた際、90%カットする。
痛覚無効Ⅴ:自身を苦しめる痛みを無効化する。
■アクティブスキル
■ユニークスキル:不明
■アルティメットスキル:
ユニークスキルが不明ってのが気になるんだよな。それにA級なのにS級ばりにパッシブスキルのⅤを揃えているところも気になるし、アクティブスキルの
「皆よくやった。後は俺に任せてくれ」
「ナリユキ様!」
すると、ミーシャと獣人がそう言って振り返った。かたや、
「この
「それは俺もだ」
「ナリユキ様もですか!?」
「ああ。鑑定士Ⅵでもそうなっているから何かしらのタネがある。それに戦闘値は3,100とあるが実際にはもっと上のような気がするんだ。ミーシャ達はもしかしたら手を抜かれていたかもしれないな」
「な――何の為に?」
「そこまでは分からん――だからこの俺が相手をしてやる」
斬撃無効のスキルは付いていないようなので、ミーシャ達は剣を使って戦っていたようだ。しかし、俺の戦法は勿論銃だ。基本的に銃撃無効というスキルを持っている人は未だかつて見たことが無いから一番弱点が少ない戦法とも言える。俺はデザートイーグルを
「試してみようか」
俺がそう言ってもこの
俺が引き金を引くと、発射された銃弾は
「なっ――!?」
それに驚くことに俺は
「ナリユキ様が――!」
「パンチを喰らっている!?」
と、さっきまで戦闘をしていた獣人達も驚いていた。戦っていた皆には物理攻撃無効のスキルが無かったので攻撃を喰らってしまったのは当然だろうが、まさかこの俺が喰らうとはな。
「ミーシャ。コイツには剣は効くのか?」
「はい――。何撃かは入れましたので。ただ回復力がものすごくて――
「分からないな。そもそも
俺は
そう思っていると次は
しかし、
「切れ味が良さそうな
俺が刀を構えると
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