第67話 女友達が多すぎるかもしれない
別荘に着いてすぐ、湊たちは部屋割りで迷うことになった。
寝室は三つ、ベッドは全部で六つ。
湊を含めて九人なので、どう計算しても足りない。
当然、男の湊がベッドは遠慮することにして、リビングのソファを使う。
布団が二つあったので、それでなんとか九人分の寝床は確保できる。
ただ、どう部屋割りをするのか。
双子の朝日奈姉妹、幼馴染みの瀬里奈と茜、友人同士の葉月・穂波・泉。
このグループに入って日の浅い茜。
これをどう組み合わせていくのか迷ったが――
「ていうか、寝たいときに好きなベッドを使えばいいんじゃない?」
という葉月の一言ですべて解決した。
「そりゃそうか。考えてみりゃ、俺はどうせほとんど寝ないし……」
「麦たちが初めてヤらせた日も全然寝てなかったもんねぇ」
「ミナミナはアタシたちがヤらせてる限り、寝なくていい特異体質説もあるよね!」
褐色ギャルの穂波麦、金髪ハーフの泉サラがうんうんと頷いている。
どうせ夜はずっと数人が湊にヤらせて、身体が空いているのは一人か二人だろう。
ベッドは足りないどころか、余る可能性が高い。
「おかしい……私、全然話についていけてない……」
梓だけが納得できない顔で、ブツブツ言っていたが。
そんなこんながあって。
合宿初日はすぐに夜が来てしまった。
「おかしいなあ……私とトシヤは友達のはずなのに。んっ♡」
「友達だから、おっぱい吸わせてもらえてるわけだし」
夜、別荘のリビング。
瀬里奈がつくってくれた美味しい夕食をいただいて。
湊はソファで、梓の胸を堪能している。
梓は、Tシャツにショートパンツというシンプルな服装。
湊はそのTシャツをめくり上げ、白のブラジャーをズラしておっぱいを露出させている。
「友達だからって……こんなの、ヤバすぎない……あんっ♡」
「女友達の乳首の味を知らないなんてことあるのか……」
「普通にあるっ……あんっ、こらぁ♡」
梓は可愛いあえぎ声を上げ、ソファの背もたれにもたれかかる。
ショートパンツも半分脱ぎかけで、白いパンツが見えている。
「あー、いいなぁ。次は麦だけど、早くちゅーちゅーされたいなぁ♡」
「こらこら、ムギムギ。さっき一回ヤらせたばっかでしょ! 次はアタシだってば!」
「そういうサララだって、お口使わせてたくせにぃ♡」
ソファのそば、床に座り込んでいるのはギャルコンビの穂波と泉だ。
穂波は既に全裸、泉は白のタンクトップに、下はピンクのパンツ一枚という格好。
本人たちが言っているとおり、湊は梓の乳首を吸う前にこのギャルコンビにヤらせてもらっている。
「な、なんか二人が待ってるみたいだから、私はあとでもいいけど?」
「そうだなあ……じゃあ、梓は二回だけヤらせてくれ」
「二回は多くない!?」
「二回が多いって発想がないな……」
「ないねぇ♡」
「むしろ三回目からが本番まであるね!」
「全員揃っておかしい! って、こらぁ! パンツ脱がそうとするな! 脱がしてもいいけど!」
「どっちなんだよ」
「う、うーん……脱がすのはいいけど、声出ちゃうの恥ずかしいからさ……そのパンツ、口に突っ込んじゃってくれない?」
「絶対、梓っちの変態度数かなり高めだよね」
「自分のパンツ、口に突っ込んでいいなんて、アタシらでもめったに言わないよ!」
ひそひそとギャルコンビがなにやら話している。
とりあえず、湊は梓に言われたとおりにしてから。
梓を三回、穂波と泉は二人まとめて二回ずつヤらせてもらって。
さらに風呂に行っていた茜と葉月も合流して一回ずつ。
夕食の後片付けをしていた朝日とひぃなも合流して、一回ずつ。
最後に、明日の朝食の準備をしていた瀬里奈も合流して――
「ふぅ……これは最高すぎるな」
「こいつ、だいぶ調子乗ってるよね……あんっ、そんなに見るなっての♡」
じろりと湊を睨んできたのは、葉月だ。
その葉月はリビングの壁に両手をつき、湊に背中を向けて――
はき直した黒いパンツに包まれた、ぷりんとした尻を湊に見せつけるようにしている。
その葉月の左右には、七人の美少女たちが同じポーズで並んでいる。
全員、一度は脱いだパンツをはき直し、ブラジャーをつけたり上だけ着たりと、多少露出度は違うが。
全員、下はパンツだけで湊に可愛い尻を見せてくれている。
瀬里奈は白、茜は水色、朝日は黄色と白の縞パン、ひぃなはピンクと白の縞パン。
穂波は赤、泉はピンク。
梓は瀬里奈と同じく白。
「女友達八人のパンツ八枚同時観賞とか……頼めば見せてもらえるもんだなあ」
「フツーは見せないと思うんだよなあ……」
「でも梓さん。逆に、八人の女友達のパンツを見てくれるのは湊くんくらいなんですよ」
「なるほど、一理……あるの……?」
並んで立っている瀬里奈と梓が、ひそひそと話している。
確かに、パンツを見せてくれる女友達が八人いるのは湊くらいだろう。
だが、逆もまた然りで、八人の女友達のパンツを見てやれるのも湊くらいだ。
「というか、なんの意味もない話だね、それ……」
「そうですか? やんっ♡」
ひそひそ話している瀬里奈の尻を、湊が軽く撫でた。
パンツ八枚同時観賞も最高だが、やはり見ているだけでは物足りない。
「じゃあ、もう一回、一人ずつ――ヤらせてくれ!」
頼み込むと、梓以外の七人はためらわずにOKしてくれる。
その梓も、「おかしいなあ……」と言いつつも結局は順番を争うようにして、「私が先でもいいよ」とヤらせてくれる。
「うーん、八人はいいけど、どうしても順番にというかまるでダイジェストみたいというか」
「あんた、まだこの状況で不満あんの?」
八人と二回ずつ済ませ、瀬里奈は三回、積極的な穂波とは四回済ませてから。
最後に葉月との三回目を楽しんでから、ソファの上で彼女と抱き合っていると、じろりと睨まれてしまった。
他の七人は風呂に行ったり、部屋に一休みのために戻ってる。
「女友達が頼まれてヤらせてあげるのはともかく、9
「いや、さすがに俺もそれはわかってる。高望みしすぎるとマジで刺されるな」
「刺されるって」
きゃはは、と葉月は笑って軽く口づけてくる。
「そういや、瑠伽がマイ包丁持ってたね。会長が使わせてもらったら、すんごい斬れ味だったって」
「マジか。一突きで死ねるな、俺」
「ばーか」
ちゅっ、と葉月はまたキスしてくる。
「湊を刺して得するヤツがどこにいんの。だいたい、あんたを刺したいなら、お尻並べてヤらせてあげないでしょ」
「それもそうか……」
湊は葉月と抱き合い、いろいろしてから。
「でも、確かに八人は多すぎるかもね。そろそろ、ヤらせてもらう相手、選んだほうがいいんじゃない?」
「そんなもん選べるかよ。全員、めちゃめちゃ気持ちいい身体なのに」
「ああ、あたしを外すのは無しね。家に帰ったあとも、いつでもヤれるのはあたしだけだしね」
「俺を復活させたのも葉月だったしな」
ちゅっ、ちゅっと二人は唇を重ねる。
「あたしがヤらせてあげないと、またダメになっちゃうかもしれないもんね。だったら、あたしと――あと二人くらいかな?」
「たった三人としかヤれないのか。それは厳しいな」
友達は友達のままだろうが、ヤらせてくれる相手が減って我慢できるのだろうか。
湊は、女友達にヤらせてもらえない日常がもう想像できない。
だが、三人がちょうどいい人数というのも頷ける。
三人なら、今回のような合宿でなくても身体の隅々まで味わえる。
一人ずつ回数二桁でも余裕でこなせるだろう。
もしかすると、俺は選ぶべきときが来ているのか――
湊は寂しさを感じつつ、自分と女友達八人との関係を変えなければならないことも理解している。
「やっぱ、ダイジェスト的にヤらせてもらうのは悪い気もするもんなあ」
「でしょ?」
葉月は湊に抱きつき、すべすべした肌を押しつけてきて。
ちゅっちゅ、ちゅっちゅと何度もキスをして、そのまま――
「もう一回、ヤらせてくれるか、葉月?」
「しょうがないなあ……あと一回だからね? それ以上は、お風呂入ってからね?」
葉月はにっこり笑って頷き、湊の上になっておっぱいを顔に押しつけてくる。
今夜は、まだまだ女友達と楽しめる。
相手を絞るのは、合宿が終わってからでも遅くはないだろう。
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