第18話 二人目の女友達も一緒に住みたい
「ん……ああ、おはよ、湊」
「あれ……あ、そうか」
湊は横から聞こえてきた声に、軽く驚いた。
それから周りを見て、もう一度驚く。
「ここ、葉月の家だったな……」
「もー、湊は寝起き悪いよね。んっ、ちゅっ♡」
葉月は軽く身を乗り出して、唇を重ねてくる。
甘い唇を味わい、舌を軽く絡めて――
「んー……どう、目は覚めた?」
「……まだ、かな」
「あんたねー、こんな可愛い子がおはようのキスしてくれるとか、そんな高校生、まずいないんだからね?」
「キスだけじゃ足りねぇのかも」
「ば、ばーか」
葉月は顔を赤くして、軽く湊の頬をつねってくる。全然痛くない。
その葉月は肩紐がだらしなくズレたキャミソール姿だ。
胸の谷間が丸見えで、おっぱいが今にもこぼれ出しそうだ。
「つーか俺、リビングで寝てなかったっけ……?」
湊たちがいるのは、葉月の部屋だった。
シングルベッドに二人でくっついて寝転がっている。
「ちょっと、あんた、もう忘れたの?」
「なんだっけ……いきなり昨日、葉月の家に居候することになって……」
「そこまで遡らなくても。リビングにお布団敷いたけど、夜中に湊があたしの部屋に来たんでしょ」
「あー……」
湊の寝ぼけていた頭に、記憶が戻ってくる。
葉月の母親が2ヶ月ほど出張で留守にすることになり、不安な友人のために湊が泊まり込むことになった。
湊は合鍵をもらい、着替えなど最低限の荷物を持って、葉月家へとやってきた。
葉月家には何度となく遊びにきているが、長期間泊まり込むとなると微妙な緊張感があった。
そもそも、瀬里奈がたまに湊家に泊まりにくることはあっても、湊と葉月がお互いの家に泊まることは少なかった。
同じマンションの別フロア、歩いて2分なのでわざわざ泊まるより自宅に帰ってゆっくり寝たほうがいいからだ。
それに、一応二人の親がいるので頻繁に外泊もしづらい。
葉月が湊家に泊まることはたまにあっても、湊が葉月家に泊まるのは初だった。
「ちょっと緊張してたしなあ、俺。そうだった、またインスタントで晩メシ食って……」
「お味噌汁だけ、湊の手作りだったけどね。美味しかった♡」
「葉月のおっぱいに比べりゃ、たいした味でもねぇだろ」
「おっぱいと比べんな。つーか、乳首が甘いなんてあんたの錯覚よ、錯覚」
ちょん、と葉月は今度は軽くチョップをくらわしてくる。
「えーと、風呂入って、レジェンディスを軽くやって……」
湊は身の回りの品以外に、ノートPCも持ち込んでいる。
ゲーマーの彼には、ゲーム環境のない暮らしは耐えられない。
「葉月に布団出してもらって、リビングで寝たんじゃなかったか?」
「そこで記憶を終わりにすんなー。『おやすみー』つったのに、ちょっとしてから湊があたしの部屋に来て……ヤ、ヤらせてくれって言ってきたんでしょ」
「あ、そうだった」
「びっくりだよ。今日は初日だから、なにもしないのかと思ってたら……」
「でも、葉月も部屋のドア開けっぱなしで、俺が来るのを待ってたのかと」
「ち、違う! あんたがリビングで寝るとか言うから、ドア開けっぱじゃないと怖いじゃん!」
「しかもキャミ一枚で下はパンツだけで、ベッドの上でゴロゴロしてたし。あんな姿見ちゃったら、そりゃ……ヤりたくなるだろ」
「こ、これがあたしの部屋着なの! 夏でも冬でもだいたいこんなもんなんだよ」
「へぇ……」
湊の家に泊まったとき、フェアランや瀬里奈家での一泊では、葉月は湊のシャツやパーカーを(勝手に)着てることが多かった。
このキャミソール一枚の格好が葉月の睡眠スタイルらしい。
もう11月になった今では寒そうだが、葉月家では常にエアコンが効いているので問題ないようだ。
「やっぱ、なんか落ち着かなくてスマホ見てゴロゴロしてただけ。そこに、あんたが来たんだよ」
「俺が声かけたら、顔がすげー“ぱぁぁっ”て輝いてたぞ」
「そ、そんなことは……! もーっ、いいでしょ! あんたにもヤらせてあげたんだし!」
「ま、まあ……めっちゃ積極的だったな、夕べの葉月」
「そ、そうだった……? いらんことは思い出すよね……」
ぶーっ、と頬をふくらませる葉月。
それから、ちゅっちゅっとキスしてくる。
「いいじゃん……やっぱ別々に寝るんじゃ不安だし。終わったら、湊がリビングに戻っちゃうんじゃないかって……」
「それで、あんなに凄かったのか」
「す、凄かったって」
「上に乗っかっておっぱいぶるんぶるん揺らしてくるし、終わったらすぐにしゃぶってくるし、しがみついて離れないし、生おっぱいぎゅうって押しつけられてたまらんかった」
「ば、馬鹿っ! おっぱいおっぱい言うなっ」
「いや、何度見てもGカップマジすげぇわ……」
「だ、だからGとか……で、でも……疲れ切るまでヤらせてあげれば、そのままあたしのベッドで寝ちゃうかな~って」
「葉月の思惑通りになったわけか……まあ、すげー気持ちよかったけど」
「そ、そうだよ、湊だってヤる気満々だったじゃん! 着けないでいいよって言ったら、ホントに何回もそのままで……うわぁ、これ昨日から1個も減ってない。あんなに何回もヤったのに……」
「一回も使わなかったっけ……きっちりカウントしてる葉月が言うならそのとおりか」
葉月のベッドの枕元に、例の薄くて小さな箱が開いた状態で置かれている。
一応、用意はしてあったが、使わなかったらしい。
「で、でも、ほとんどそのまま――じゃないだろ。外がほとんどで」
「お、おっぱいとお口にもすっごい何回も……もうっ、お風呂入ったのに、またシャワーしたんだよ、あたし」
「え? 気づかなかった」
「だって、湊と二人で入ったら、洗ってるんだか汚してるんだかわからないじゃん。普段ならいいけど、さっさと洗って寝たかったし……」
「そ、そうだな」
昨日は湊が物を運び込んだりで、バタバタしていたので、二人とも風呂はさっさと済ませた。
今日からは――毎日、一緒に入れるだろう。
そうでなくても、湊は葉月か瀬里奈か、あるいは二人と一緒に入ることが多い。
「そりゃ、Fカップのおっぱいが明るい風呂場でぷるんぷるん揺れてりゃ、揉みたくなるし、そうなればそのまま――だよな」
「あ、あたしだっておっぱいとかお尻とか洗うとか言って、揉まれたり撫でられたりしたら、そのまま――ヤ、ヤらせてあげてもいいなって思っちゃうよ」
「……つーか、朝っぱらからなんの話してんだ、俺ら」
「だ、だよね。起きようか。んっ♡」
葉月は、軽くキスしてベッドから下りる。
ミルクティー色の長い髪は無造作に後ろで結んでいるだけ。
夕べが激しすぎたせいか、かなり乱れてぼさぼさだ。
キャミソールの裾から、白いパンツとほっそりした太ももが覗いている。
無防備な姿に、ムラムラと欲望がこみ上げてきて――
「なあ、葉月」
「え? あっ……こ、こらぁ……」
湊もベッドを下りて、葉月の細い腰を抱き寄せる。
「……もうー♡ 朝はいっつもあたしが湊ん家に行って、一回だけだったけど」
「一緒に住んでたら、二回ヤる余裕ありそうだな」
「う、うん……住んでくれてる間は朝は……に、二回でもいいよ」
葉月も湊に抱きついて、またキスしてくる。
無防備な女友達も、可愛すぎてたまらない。
湊は葉月を強く抱きしめ、キャミソールをめくり上げた。
ぷるるんっ、とノーブラのFカップおっぱいがこぼれ出て、ピンクの可愛い乳首もあらわになる。
湊は、本当に二回で終わるだろうか、と自分を抑えられる自信はなかった。
「えっ!? ど、同棲してるんですか!? 湊くんと葵さんが!?」
大きく目を見開いて驚いたのは、
昼休みの空き教室。
以前、生徒会から頼まれた仕事を瀬里奈はまだ続けていた。
毎日ではないが、湊もたまに手伝っている。
二人で机を挟んで向き合い、ノートPCのキーを叩いているところだ。
「違う違う、同居……いや、居候。住み込みのガードマンみたいなもんだ」
「護衛なら、たぶん湊くんより私のほうが強いですよ?」
「……強いだろうな」
湊は、いつぞや瀬里奈に軽々と投げられたことを思い出す。
この小柄で華奢な少女は武道の心得があり、平均的な運動能力しか持たない湊くらいは余裕でひねれるのだ。
「でも、俺でもいないと不安なんだろ。葉月のヤツ、ちょっと怖がりすぎだとは思うが……女の子と猫一匹じゃ不安なのもわかるしな」
「葵さん、進学や就職しても一人暮らしは無理そうですね」
「無理だな」
夜中に葉月の部屋を訪ねたときの、明るい顔は忘れられない。
母親がいない不安は大きいのだろう。
本当に、昨夜の葉月は夢中になって湊にしがみつくようにして、その最高の身体を惜しみなく好きにさせてくれた。
あんな寂しがりでは、一人暮らしはまずできない。
「あ、作業終わりました」
「早っ! ほぼ同じ作業してんのに……」
「ああ、別に急ぐ作業ではないので大丈夫ですよ」
「……終わったんなら、こっち来ないか?」
「……い、行きます……」
瀬里奈はかぁーっと顔を赤くして席を立ち、湊の隣へと来た。
湊が椅子ごと机から離れると、膝へと座ってくる。
「きゃっ、もうこんなになって……♡」
湊の股間に瀬里奈のお尻が当たっている。
なにか異物感があったらしい。
「瀬里奈が可愛いから、つい……」
「わ、私なんてそんな……葵さんのほうが全然可愛いですよ」
謙遜ではなく、本気で言っているのが瀬里奈という少女だ。
長い黒髪、透明感のある整った顔立ち。
オフホワイトのスクールセーターを着ていてもわかる、ほっそりとした身体つき。
おっぱいはDカップで本人は小さいと思っているようだが、充分に揉み応えがある。
「でも、2ヶ月も一緒に住むなら……消費量は葵さんのほうがずっと多いでしょうね」
「おまえたち、二人ともアレの減り具合を気にするよな」
「私のところの……この前の12箱はほとんど残ってますからね……」
「そりゃ、さすがに12箱はな」
湊と葉月が瀬里奈家を訪ねたときに持ち込んだ12箱は、初日にたった8個だけ使った。
そのあとは、一回しか瀬里奈家に行っていないので、やっと1箱減っただけだ。
「湊くん、私のお口、気に入ってくれてますしね……ん、ちゅっ♡」
瀬里奈は湊の膝に乗ったまま、後ろを振り向いて唇を重ねてくる。
葉月とはまた別の甘さがして、たまらなく美味しい唇だ。
「特に瀬里奈は最後も口が多いなあ」
「私、胸が小さいですから……葵さんみたいにおっぱいにかけたくならないんですか?」
「そ、そういうわけでは……つーか、瀬里奈のほうが最後に口にほしがるんじゃないか」
「そ、それは……お腹とかだとイマイチで……それなら、お口でのほうが……」
「まあ、俺としては口も気持ちいいから最高だけど」
「あ、ありがとうございます……」
「いやいや、礼を言うのは俺のほうだろ。頼んでヤらせてもらってるんだしな」
この二人目の女友達も、頼めばたいていのことはヤらせてくれる。
むしろ、葉月よりなんでも受け入れてくれるくらいだ。
「ちょっと、パンツも見たいな」
「えっ……きょ、今日のは地味な白ですよ……?」
「そりゃ楽しみだ。ほら、ここ」
「は、はい……失礼します……」
湊がノートPCをどけると、瀬里奈は机の上に座った。
「お行儀悪いですね……ど、どうぞ♡」
「うおお……地味でも可愛いな、これ」
瀬里奈がやや長めのスカートをめくると、フロントにピンクのリボンがついた白いパンツが現れる。
前に黒いパンツを見せてもらったこともあったが、清楚な瀬里奈にはやはり白がよく似合う。
「あ、あんまりじっと見られたら……きゃあっ♡」
「はー、ここが天国か?」
「ス、スカートの中に顔を突っ込んじゃ……あんっ、鼻がそこに当たってます♡」
湊は我慢しきれずに、スカートに顔を突っ込んで至近距離で瀬里奈の白パンツを観賞させてもらっている。
この清楚な美少女のパンツをゼロ距離で見られるのは、自分だけだ。
女友達に頼み込んで許可してもらってるとはいえ、最高すぎる。
「しばらく、このまま見せてくれ」
「は、はい……♡ どうぞ、お好きなだけ……きゃっ、そんなことまで……あんっ♡」
湊は、スカートの中でモゾモゾして悪さをしつつ――
「あ、あの……葵さんのお話なんですが」
「うん? ああ、瀬里奈もたまに泊まりに来てやったらあいつも安心するだろ」
「は、はい……できるだけ行きたいです……湊くんもいるんですよね?」
「瀬里奈がいれば、いなくてもいいかもだが……せっかくだしな」
「は、はい、せっかくですから三人でお泊まりしたいです♡」
湊は葉月と瀬里奈、一人ずつと遊ぶのも楽しいが、三人で遊ぶのも最高だ。
Fカップでおっぱいが美味しい葉月と、清楚で華奢な瀬里奈。
どちらのほうがいいということもなく、二人と遊ぶのがいいのだ。
「でも……あんっ♡ 息がかかって……♡」
「でも、どうした?」
「え、ええ……湊くんがいると言っても、一人ではいろいろ大変そうですね……」
「そうだろうな。俺なんて、ただの夜のガードマンだし」
自分が母親の代わりにはなれないことは、湊もわかっている。
「そういえば、実はもう一人、今家族と離れてる人がいるんですよね」
「え? それって――」
「セリ、ここにいるって聞いたんだけど――」
いきなり、がらりと空き教室の扉が開いた。
「…………っ!」
「きゃっ……!?」
湊は慌てて、瀬里奈のスカートから抜け出したがもう遅い。
瀬里奈もスカートを押さえたが、それも遅すぎた。
「……へぇ」
扉のところに立っているのは、ちょっと赤毛っぽく見える髪をショートにした女子生徒だった。
シャギーが入っていて、シャレた髪型だ。
瀬里奈も小柄だが、さらに小さい。
身長は150センチもないのではないだろうか。
「さ、
「沙由香……
「そう、茜沙由香。ふぅーん……」
茜沙由香は、無表情な顔に少しだけ笑みを浮かべて。
「面白そうなことしてるわね」
じぃっと湊と瀬里奈に視線を向けてきた。
茜沙由香、瀬里奈の友人にして生徒会の会計。
とりあえず、騒がれることはなさそうだが――
湊はトラブルの予感で胸がいっぱいだった。
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