番外編5 女友達との友情は続く
「ん……」
ちゅんちゅんと鳥の鳴き声が異様に大きく聞こえた。
「あれ……?」
「あ、おはよ♡」
ちゅっ、と柔らかな感触が唇に伝わってくる。
「ん、ちゅ、ちゅっ……んっ、んちゅっ……んんっ!」
ちゅ、ちゅっとさらに何度もキスされて――
湊はほとんど無意識にキスしてくる相手の頭を押さえ、ぐっと唇を押しつけ合うようにした。
「んんっ、んっ……♡ んっ……んんーっ! ふぁっ……ば、馬鹿、いきなりそんなに強く……」
「……ああ、悪い。つい……」
「いいよ。ちょっとびっくりしただけだから。でも、もっかい、ちゅー♡」
仰向けに寝転んでいる湊の顔を覗き込むような体勢になっている。
よく見ると、葉月は湊のシャツを着ている。
シャツのボタンは全部外していて、ノーブラのFカップおっぱいが半分近くあらわになり、わずかにピンクの乳輪も覗いている。
屈むたびに、たゆんと大きなふくらみが揺れ、わずかに尖っているような乳首もちらっと見えてしまう。
最近、二人が一緒に寝た朝は、葉月が湊のシャツやパーカーを(勝手に)着ていることが多い。
もっとも、起きてすぐにそのシャツかパーカーを湊が脱がして、おっぱいを楽しませてもらうのだが。
湊はほとんど無意識に葉月のおっぱいに手を伸ばそうとして――
「あれ……? もう朝なのか」
「ねえ? あたしもびっくり。寝たんだか、寝てないんだか」
葉月は、くすくすと笑っている。
そうだった、と湊は思い出した。
自宅マンションではなく、昨日の昼から葉月と一緒に瀬里奈の家に泊めてもらっていたのだと。
「おはようございます、湊くん♡」
ちゅうっ、と強めに唇を吸われてしまう。
もちろん、キスしてきたのはその瀬里奈だ。
さらさらの黒髪をかき上げて耳にかけながら、微笑んでいる。
瀬里奈はあちこちが透けてフリフリがついた、ピンクのベビードール姿だ。
昨夜は意外すぎる寝間着に興奮して、湊はお願いする前におっぱいにむしゃぶりついてしまった。
ノーブラのDカップおっぱいが乳首までうっすら透けていて、我慢できなかった。
瀬里奈は恥ずかしそうに笑って、服越しにおっぱいを吸われながら許してくれたが。
「おはよう、瀬里奈……ああ、葉月もおはよう」
「挨拶が遅い。ねえ、
「挨拶は大事ですね、葵さん」
葉月と瀬里奈は二人揃ってくすりと笑い、ちゅっちゅっと交互に湊にキスしてくる。
これも二人には、朝の挨拶らしい。
起き抜けに、可愛い女友達二人にキスで挨拶されるとは、こんな幸せがあっていいのか。
湊は一瞬のうちに目が覚めてしまった。
湊のほうからも二人にキスして、その唇を軽く味わわせてもらう。
「んー……ちゅっ、ちゅっ♡ もうっ、起きるのも遅いよ」
「ちゅっ……♡ しょうがないですよ、夕べは……凄かったですから♡」
「悪かったって……しかし、すげぇな、これ」
「で、ですよね、あはは……」
「いやー、ちょっとハメ外しすぎたよね。何時間ヤってたんだろ」
瀬里奈も葉月も苦笑いして、部屋を見回す。
広い瀬里奈の部屋には、布団が三組敷かれている。
ただ、その布団は乱れてグチャグチャだ。
「こんなことになってるとは、気づかなかったな」
「あんたが、あたしらを仰向けに転がしたり、四つん這いにさせたり、上にまたがらせたり……あっちこっち動き回らせるから」
「やっぱり、二人並んでお尻を向けるのが一番恥ずかしかったですね……」
「いやいや、葉月も瀬里奈も自分から乱れまくってたって! 特に瀬里奈!」
「えっ、私ですか?」
瀬里奈は顔を赤くして、きょとんとする。
「俺らが瀬里奈を休ませて、葉月と二人で抱き合ってたら、メチャメチャ興味津々でいろんな角度から覗き込んだりしてただろ」
「そ、それは……」
「ホント、むしろ湊より瑠伽のほうがあたしの胸に、夢中になってたよね……」
「それ、ちょっと……いや、かなりエロかったけどな……」
美少女二人が乱れて絡み合っている光景は、凄まじく扇情的だった。
もちろん、絡んでいる二人に湊も積極的にまざって、葉月と瀬里奈の三人でお互いにむさぼり合ってしまったが。
「そういえば、あたしと瑠伽のファーストコンタクトって、あたしが中学の階段で下から瑠伽にパンツ覗かれたときなんだよね」
「マジ? それ、初耳なんだが」
葉月と瀬里奈は同中だ。
湊は、タイプのまったく違う二人がどうやって出会い、仲良くなったのかは知らなかった。
もっとも、湊も含めてこの三人はなにもかも別のタイプではある。
「マジマジ、がっつり瑠伽にパンツ見られちゃった。ふっと、階段の下見たら、瑠伽がちょっと屈んで明らかにスカートの中覗き込んでて」
「い、いつもやってたわけではありませんよ」
「マジびっくりだよ。校内でも有名なすっげ可愛いお嬢様が、じーっとあたしのパンツ覗いてんだもん」
「ゆ、有名だったのは葵さんもですよ」
瀬里奈は、黒歴史を暴露されて、あたふたと慌てている。
「あ、あのときは魔が差したと言いますか……葵さんの足がすらりと綺麗で、その先にあるものも見てみたくなって……」
「まあ、その気持ちはわかるけどね……湊もわかるでしょ? 今でも、階段の下からあたしのパンツ覗けたら見るでしょ?」
「バレなきゃ見ようとはするかもな。ただ、俺がわかるのとは、ちょっと意味合いが違うかもしれないが」
男子と女子では、スカートの中への興味の持ち方がおそらく違う。
ただ、この清楚で可愛い瀬里奈が同性のスカートの中を覗いていた、というのは意外すぎる話だ。
「しかも、そんときはたまたまスパッツはき忘れてて、生パンツだったんだよね」
「生でした……はっきり覚えてますけど、白い綿のパンツでしたね」
「うっ……あ、あの頃はまだ中学生だったし! ちょっと面積大きめの、ダサい綿のヤツはいてたのはしゃーないでしょ!」
「へぇ、そういうパンツもいいな。葉月、今度はいてみてくれ」
「わかった」
「あっさり応じてくれたな!」
「最近、あんたにパンツ見せても興奮が少ない気がするんだよね。それ、女子としては屈辱」
「そ、そうなのか」
湊は、これだけ葉月と乱れていても、パンツを見るだけで充分に興奮しているつもりだった。
「あ、瀬里奈が中学の頃からエロかったって話だっけ」
「そ、そんな話ではありませ……ないことも、ないですけど……」
トーンダウンしていく瀬里奈。
「そういや、瀬里奈は葉月のパンツを見たがるんじゃないとか、写真を撮りたがるんじゃないかとか、そんな話があったな」
「あったね。まあ、瑠伽の名誉のために詳しいことは湊には話さなかったんだよ」
「今、話してますよね……? いえ、もう今さら……湊くんに隠すこともないですけど」
どうも、湊と葉月、瀬里奈の三人の間で秘密を持つのは難しいようだ。
「つーか、朝っぱらからなんの話なんだ……と、とりあえずちょっと片付けよう」
「えっ? 私がやりますよ、そんなこと」
「いや、そうはいかんだろ……」
湊と葉月は初めて訪れた家で、夢中になって乱れまくってしまったが、さすがにそのままにはできない。
「あたしたちも、ちょっとは手伝わなきゃね。これとか……わっ、このゴミ袋、どっさり入ってるね、アレが……」
「湊くんの、量がたっぷりですよね……」
「こらこら、まじまじと見るな。恥ずかしい」
使用済みのアレは、瀬里奈が普段使っているゴミ箱に捨てるのがなんとなく申し訳なく、小さなゴミ袋を用意してもらった。
使い終えるたびに、そのままゴミ袋に捨てていったのだが……。
「だってさぁ、このたっぷりした量のヤツを、何回かそのまんまあたしらに出したんでしょ」
「どれくらいの量だったのか、見やすいですね……」
「一回一回の量もすんごいけど、使用数も凄いよね。残り136個か……」
「計算すんなよ、葉月……」
本当に、午後2時から朝のこの7時前までの短い時間で、湊は8個も使ってしまった。
葉月が言うとおり、そのまま――というのも何度かあったので、実際の回数は使用数より多い。
「男の子って、こんなに何回もデキるもんなんて知らなかったよ、あたし」
「わ、私もです……い、一回か多くて二回くらいかと……」
「いや、普通そうだって。俺がそうじゃないのは……」
「なになに~、あたしと瀬里奈が可愛くてエロすぎるから?」
「わ、私と葵さん……か、可愛くて……え、えっちなんですか……?」
「…………」
葉月がツンツンと湊の頬をつつき、瀬里奈が湊の肩に顔を乗せて迫ってくる。
もちろんそのとおりだ。
女友達二人の全身が、湊の欲望を際限なくかき立ててくる。
こんな美少女二人が頼めばなんでもヤらせてくれるのだから、一度や二度で終われるはずがない。
止まることなく欲望がこみ上げてきて、それを二人が受け止めてくれるのが嬉しくて――
何度も何度も、葉月と瀬里奈の身体をむさぼってしまったのだ。
「と、とにかく、片付けるぞ。特にそのゴミ袋は俺が持って帰って始末するから」
「い、いえ。持ち帰らせるわけにはいきませんよ。私がどうとでもします」
「そんなわけには……」
「では、これを私が片付けますから……今度またお泊まりにきて、これと同じくらいの量を……着けずにそのまま、お願いしますね♡」
「お、おい、瀬里奈……」
「る、瑠伽。そ、そこまでヤったらさすがにヤバいんじゃねー……?」
「ふふっ♡」
本気なのか冗談なのか、わからない。
だが、この清楚な黒髪美少女は、見たままの性格ではない。
湊ももう、それを充分に知っている。
「ウチの家族は今日の夕方までは絶対に帰ってきませんし、家政婦さんもです。それまで、たくさん遊びましょうね♡」
瀬里奈は湊に抱きついて、ちゅっとキスすると。
葉月にも抱きついて、頬に軽くキスした。
「きゃっ。び、びっくりした……でも、今さらこんくらいで驚くこともないか。あたしだって、瑠伽の身体で見てないトコなんてねーし」
「私も……全部見ちゃいました。中学のときは、下着を階段で覗いただけでドキドキしてたのに」
「俺も中学時代の葉月のパンツ、見たかったな」
「タイムマシンの開発を待つしかないね。JK葉月さんのパンツで我慢して♡」
葉月は、着ていた湊のシャツの裾をすうっとめくる。
はきかえたシルクの白パンツが、ちらりと見えた。
ピンクや黒のパンツもよくはいているが、派手な葉月にも意外と白がよく似合っている。
「私も中学時代のパンツはもう見せられませんけど……」
瀬里奈は布団の上に座ったまま、ベビードールの裾をめくった。
ちらっと、こちらも白いレースのパンツが見えた。
とっくに、瀬里奈も黒から白にはきかえている。
黒も意外性があってエロかったが、やはり清楚な瀬里奈には白が一番似合う。
もっとも瀬里奈の場合は、ベビードールから下が透けているので、ずっとパンツは見えっぱなしだった。
「湊くんは、こんなに全部見せたあとでもまだパンツで喜んでくれるんですね」
「おっぱいも嬉しいぞ」
「なによ、今さらこのくらいで。夕べは、あたしと瀬里奈のおっぱいに挟まれてたのに♡」
「私、葵さんみたいに胸を使うのは難しいですけど、葵さんのおっぱいと一緒になら……こうやって挟めちゃうんですよね♡」
瀬里奈は自分のおっぱいを手で掴んで、湊の顔に押しつけるようにしてくる。
「そりゃ、この柔らかおっぱい二人分の圧力で興奮しまくってたからな」
「ふぁ……あたし、もうダメ……♡♡♡」
「わ、私もです……身体全部、敏感になっちゃってておっぱいはもう感じすぎます……♡♡♡」
葉月は布団の上に倒れるように寝転がり、Fカップおっぱいがたゆんと大きく揺れた。
瀬里奈は壁にもたれ、はぁはぁと荒い息をしていて、唾液で湿って乳首が完全に透けたベビードールの胸元がゆっくり揺れている。
「これ、マジで友達一人増やさないと、三人で遊んでたら湊の相手であたしか瑠伽、倒れちゃうかも」
「いやいや、二人が倒れるまでやらねぇって」
「でも、湊にお願いされたら、好きなだけヤらせてあげたいし……」
「そ、そうですね……湊くんにお願いされるの、嬉しいんですよね……」
どうも、この女友達二人は男友達への友情が厚すぎる。
湊が唯一の男友達のようなので、その厚い――いや、熱い友情は湊とのみ結ばれているらしい。
「……友達なんて無理に増やさなくていいだろ。俺は二人と遊んでりゃ、それで楽しいよ」
「当たり前でしょ。こーんな可愛い子二人にお願いして、なんでもヤれるんだから」
「わ、私も楽しいです。全然知らなかった世界が開けて……中学のとき、葵さんの下着を覗いて……湊くんに教室で声をかけて本当によかったと思います」
「あたしのパンツ見られたのは、よくはないけどね……」
「考えてみりゃ、俺も葉月に『パンツ見せてくれ』って頼んでから、さらに楽しくなったわけだしな。始まりは、葉月のパンツか」
「拝んでおきますか、湊くん?」
瀬里奈は、くすっと笑いながら壁から離れて湊に抱きついてきた。
「あんたらね……人のパンツで盛り上がらないでくれる?」
「冗談……でもないが、葉月のパンツでまた興奮してきたな」
「じゃあ……私に着けずにそのままで……最後は、葉月さんの下着になんてどうですか?」
「いいな、それ」
「よくなーい! なんで瑠伽だけ楽しんでんの! さ、最後だけじゃなくて、ちゃんとあたしにも着けずに――」
葉月はそこまで言って、恥ずかしそうに言葉を切った。
「つーか、瑠伽、あんたどんどん変な方向に向かってない!?」
「私は二番目の女友達ですからね。湊くんが、一番の葵さんにばかりお願いされたら困りますから。インパクトを頑張らないと」
「こら、湊。あんたのせいで、あんなに清楚で可愛かった瀬里奈瑠伽が、こんな有様だよ」
「いやあ……まず、瀬里奈を変えたのは葉月の生パンツだから」
「きゃっ……ふざけたこと言いながら、人のパンツガン見してんじゃないのーっ!」
「やっぱ、パンツはいくら見ても最高だしな」
「では、私は……葵さんが終わるの、待ってますね。良い子で待ってますから、終わったら、ちゃんと私も可愛がってください♡」
「わかってるって。葉月、いいか?」
「もうっ……お腹空いてきたし、一回だけだよ?」
「あ、また一回だけか。まあ、いいや。胸はノーカン?」
「……ノーカン」
葉月は着ている湊のシャツの前をはだけさせ、Fカップのおっぱいと可愛らしいピンク乳首をあらわにする。
「胸は好きなだけ使って……ベトベトにしちゃっていいよ♡ でも、下は……一回だけ♡」
「ちぇっ、じゃあ葉月のおっぱいだけでもたっぷり楽しむか」
女友達がもう一人増えるかは、まだわからない。
だが、湊はまだまだこの愛すべき女友達二人のことをもっと知っていきたい。
葉月と瀬里奈の出会いのことすら、今日初めて聞いたのだ。
まだまだ、知らないことがたくさんあるのだろう。
だから、もっと葉月葵と瀬里奈瑠伽を味わいながら、知っていきたい。
彼女たちの身体のことも心のことも、もっともっと。
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