3月23日(木)雨 寂しさを感じる終わり
終業式……じゃなくて、修了式の金曜日。
今日で2年生が終わってしまうのは、毎度ながら時間が過ぎるのが早いと思ってしまうけど、同時に少しだけ寂しさを感じていた。
そう思うのは来年度に3年生がいないのと、2年生が結構充実していたからだと思う。
ただ、全体的に振り返ると今年度は……恋に振り回される1年だった。
前半は今の1年生が入ったり、明莉に彼氏ができたりと色々あったような気がするけど、僕の中で夏休みのあれ……清水先輩にフラれてしまった件が深く残っている。
もちろん、今はもう割り切れているんだけど、夏休み以降も引きずってしまったから、良くも悪くも思い出には残ってしまった。
しかし、それがあったからこそ、路ちゃんと向き合えたような気がするので、最終的には全部良かったと言える。
あとは塾に通い始めたのも大きいかもしれない。
テスト結果や成績に目立つほど反映されたわけではないけど、確実に勉強量は増えたと思う。
3年生からは長期休みで集中講義が行われたりするようなので、それにも参加していかなければ。
遊んでおけと言われる最後の年でもあったわけだけど、去年よりも遊んだ印象はあまりない。
けれども、取りこぼしがあったとも思わないから、自分としては満足していた。
まぁ、3年生でも全く遊べなくなるわけではないと先輩方は言っていたので、色々と程よくやっていこう。
他には……
「りょーちゃん。何ボーっとしてんの? もしかして2年生が終わるの寂しくなっちゃった?」
式と教室での話が終わった後、こちらのクラスまで来た松永にそう言われる。
「……かもしれないな」
「マジなやつだった。からかうつもりだったけど……そう言われるとちょっぴり寂しくなってきた……」
「いや、自分で言ってそうなるのかい」
「だって~ 2年生として過ごせる時間はもうないんだから……というわけで、この後ちょっと遊び行こう。あっ、クラさんも大丈夫でしょ?」
クラスは違ったけど、松永や本田くんと変わらずに仲良くできたのも良かったと思う。
恋に振り回されていた時には色々迷惑をかけたけど、色々フォローしてくれてとても助かった。
その後、午後からはいつもの4人で遊びながら、春休みの予定を話し合った。
一応、春休みが終わるまではまだ3年生じゃないから……もう少しだけ今年度の思い出を作ろうと思う。
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