あとがき

 これにて幕閉めです。ご精読ありがとうございました。読破して下さった方、いらっしゃいましたらお疲れ様です。

 ♡やコメントなども本当にありがとうございました。




 紹介文にも記載している通り、拙作は『花札絵巻〜華族ごっこ』のリメイクといいますか、元が80万字以上ありまして。その中から牡丹と菊(と桜文)が中心の話を抜き出し、加筆修正などしてまとめ直したものとなります。なので、本来は八兄弟それぞれのエピソードがあったのですが、馬鹿長いので総カットしました。ですが、それでも結局約40万字ほどとなってしまいました。

 牡丹と菊・桜文以外の兄弟の中だと、梅吉のエピソードが私的にはお気に入りでした。



 旧版では後日譚として、もう少しばかり続きもあるのですが……。旧版の方で、延長戦とサブタイトルが付いているものに当たります。

 牡丹と紅葉(と萩)の決着とか、他の兄弟達のその後とか。あと天正家はネタさえあればいくらでも書けるので、きまぐれでこそっと更新したり。

 もしご興味ある稀有な方がいらっしゃいましたら、本作の方には続きは上げないので、そちらの方で読んでいただけたらと思います。が、他の兄弟の話は、旧版をお読みでないと分からないと思います……。


 また、続編として、『天正さん家の花まる料理帖!』という、タイトル通りグルメのちラブコメ的なものもありますが、こちらは旧版にしか出していないヒロインもいるので、旧版をお読みでないと、誰だコイツ? となってしまうと思います。また未完でのんびりペースで執筆しているので、更新頻度もかなり低いです。


 あと拙作『お気に召すままに』という、道松と旧版の方にしか出していないヒロインとの間に生まれた娘が主人公の、スピンオフ的なものもあります。お嬢様と専属ボディーガードのラブコメで、ノリは本作とそう変わらないと思います。こちらは完結済みで、旧版未読でも分かるかなとは思います。




 当時は『大人(親)に振り回される子ども達』をテーマに書いていたのですが、今読み返しても色々とひどいなあと思います。

 

 旧版はサブタイトルをオシャレな感じにしたい! と思い、和歌で統一(延長戦や番外編を除いて)したのですが、はい。メインとなるキャラの花名が入った和歌の中で、話の内容にも合っている意味のものを選んだのですが、すっごい分かり辛いですね。どの話がどのサブタイ(話数)か、自分でも確認のために読み返す際、ピンポイントで分からず探し当てるのに苦労するというヘマをしました。今となっては、良い思い出ではあります。


 思い出といえば。本当は初期段階では、菊をここまでメインにするつもりはありませんでした。菊も牡丹にとって兄弟の内の一人という位置付けで、一話のオチのためだけに牡丹と浴室で鉢合わせただけで。  

 ですが、プロットを立てていた時、菊が全く動いてくれなかったんですよね。牡丹とちっとも絡んでくれなくて。菊は一応ヒロインである紅葉の友人という役割もあったのに、このままだと菊だけでなく紅葉(ヒロイン)も全然出せないなと。それから、菊と桜文のエピソードは内容的に最後だと決めていたのですが、これだと盛り上がらないだろうなと。

 そんなこんなの苦肉の策で、牡丹と菊の関係を一話からずっと引きずらせることにしたら、なんだかいつの間にか菊が主軸になってしまい。また、菊に牡丹のことを「兄さん」と呼ばせたいなと思うようになって、途中から菊に牡丹のことを「兄さん」と呼ばせるために書いてました。なので、自転車逃走の下りは、自分の中では感慨深いシーンだったりします。




 とまあ、徒事はさておき。

 最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。この場をもって、お礼の挨拶に代えさせていただきたいと思います。



 花色 木綿

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天正さん家の家族ごっこ〜俺に腹違いの兄弟が七人もいた上に、異母妹が俺にだけ敵意むき出しな件について〜 花色 木綿 @hanairo-momen

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