二月二十三日 天皇誕生日(国民の祝日)
令和時代の国民の祝日。
第一二六代徳仁天皇の即位によって祝日となった日。慣例として国家の日であり、対外的にもナショナルデーという位置付けである。
戦後制定された祝日法によると「天皇の誕生日を祝う」ことと定義されている——そのままだ。
宮中行事としては、一般参賀の他に祝賀の儀、宴会の儀、茶会の儀などが催され、伊勢の神宮をはじめとする各神社でもお祝いの祭事(天長祭)が行われたりする。
そんな天皇誕生日は祝日法が改正される以前は「天長節」と呼ばれていた。
この言葉の由来はお隣中国——唐の時代に遡り玄宗皇帝(唐の黄金期を築いた超頑張った人。晩年は楊貴妃を溺愛しすぎて政治ほっぽり出しちゃったよ)の誕生日を盛大に祝ったことが始まりとされている。
ばっくり八世紀頃の話だ。
それが日本にやってきて、日本でも「ほな、天皇誕生日祝いまひょ」となったのが宝亀六年(七七五年)の第四十九代光仁天皇からだとされている。大化の改新ビギニングを繰り広げた天智天皇の孫世代である。
余談だが、当時から身分の割に出世が遅く「まさか即位はないやろ〜」と思われていた苦労人、完全ダークホースだった光仁天皇が即位したのは六十二歳の時だったとされていて、大化から令和までの通算で歴代一位の即位時最高齢を叩き出していたりする。
(だからもし現皇嗣殿下が即位することがあったら、歴代一位を更新するかもしれないネ)
何にせよ、国民の祝日だ。陛下のお誕生日をお祝いする口実に、蔵元の生酒(非加熱生原酒)とプチ贅沢スイーツをちょいっと摘みたい一日である。
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