只のおっさんと超古代文明〜巻き込まれて召喚され、スキルが言語理解しかなくて追放されるも、超古代遺跡の暗号を解読して力を手にいれ、楽しく生きていく〜

ミポリオン

追放と出会い

第01話 通勤途中の事故

「はぁ〜、憂鬱だなぁ」


 今日も今日とて仕事がある。俺はいつものスーツを身に纏い、職場に向かって車を走らせる。仕事はサービス残業は当たり前だし、人間関係が終わりすぎていた。


 自分勝手な社長、無理難題を押し付ける上司、陰口ばかりの女性社員、指示を聞かない後輩、使えないバイト、働かない年上社員等々。


 仕事に行くだけで本当に気が滅入る。


「こんな時はアニメ『無職再誕〜二度目の人生は本気出す〜』のテーマソングを聴いてテンションを上げるに限るな!!」


 俺は気を取り直し、ナビ搭載のテレビから流れる音を音楽へと変更した。


「ふふふーん〜♪」


 音楽に合わせて鼻歌を歌いながら道を進む。


 やはり好きな音楽を聞くとテンションがあがるなぁ。好き好き曲メドレーに俺は毎日癒される。


 はぁ、こんなクソみたいな現実から異世界にでも転生や転移してくれればいいのに。どちらかというと転生の方がいいかなぁ。


 俺は顔がいい方ではないし、学があるわけでも、一流企業に勤めているわけでもない。その上歳をとって腹も出て立派な中年リーマンだ。彼女も当然いないし、三十過ぎたおっさんにも関わらず童貞だしなぁ。今後も使う機会はないだろう。


 それならいっそ産まれ直せれば容姿だって変わるだろうし、勉強の大切さも身に染みてるからきちんとやれるだろう。


 それに異世界に生まれ変わったら、やっぱり有名になって、金持ちになって、ハーレム目指したいなぁ。


 ハーレムといっても2人がベストかな。俺の手は2本しかないし、多くても3人がいいな。多くなればなるほど1人に対する時間が少なくなるし、守るためには相応の力が必要になる。後貴族の娘と結婚すると良いように使われたり、その貴族が属する国に縛られたりするだろう。


 多くのラノベでは上から―国王とか―のパワハラで嫁をゴリ押ししてくることもあるから、そういうのは断固拒否だ。


 やっぱり平民生まれで、幼馴染が居て、義妹が居て、フリーの冒険者になって、国の土地じゃないところに拠点を設けて、出来るだけ王国貴族と関わらずにコツコツランクを上げてSランクを目指すのがいいよね。


 妄想は楽しいなぁ。


「はぁ……」


 良い歳こいてこんなことばかり考えてるからモテないし、うだつの上がらない生活してるんだろうけどなぁ。


 急にテンションが下がってしまう。


 俺が妄想しながら運転していると前から大型のバスが走ってくるのが見えた。運転手の隣付近に教師らしき人物が立っており、近くに生徒は見えない。


 あれは修学旅行か何かかな。懐かしいなぁ。できればあの頃に戻りたい。


 そんなことを考えながらバスのちょうど横をすれ違う瞬間、真っ白な光に包まれ、俺は意識を失った。


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