第3話 お礼

  ♡


あれから一夜が過ぎた

今日も私は学校へ向かう。

学生の本文は勉強だと大人たちはみんなこぞって言うが私は勉強なんてしたい人がすればいいだけだと思っている。


今日も午前授業かぁ


2時間目が終わり私は朝のHRの時に配られた模試の結果を見ていた。


そこには6/400000の文字。

うわ、下がってる。


私は頭が良い。自分でも言いたくないが何もする事が無いので勉強しかない。

勉強は1人でできるコスパ最強の遊びと言う言葉をどこかで聞いた事がある。


将来は女医になりたいと思っている。



午前授業も終わり下校時刻になった。


そこには悩みながらショッピングセンターに向かう女子高生がいた。


  ♤


「なぁ夏樹〜今日デートないから遊ぼうぜぃ」


「バイトあるからそれまでだったら」


「決まりだな!俺掃除あるから校門で待っといてよ」


「わかったよ」


こいつの女事情にいちいちツッコんでいたらキリが無い。これは高校1年間で身につけた対 雄太の対話術だ。


俺は校門で雄太を待っていると黒髪ロングの女子高生がやたらこちらを見てく

る。


あの人の名前なんて言うんだろう。

そう、見てくる女子高生の正体はぶつかった女子高生。


俺は情報に疎いし雄太から聞く噂もあるが全然頭に入っていないので


中学や高校である半年前ぐらいに別れたのに「え?あの2人いつ別れたの?」と聞くようなタイプだ。


そんな俺は雄太を待ってるとその女子高生に話しかけれていた。

「ねぇ無視しないでよ。」

そこに掃除終わりの雄太がやってくる


「おぉ!雄太遊びに行こうぜ〜」


「お、おう。あの女の子良いのか?ってあの女の子天花寺さんじゃん!」


「まぁまぁ。行こ」


「本当にいいのかよ、おい。あぁぁ」


そこに女子高生の声「待ちなさいよ」


そんな言葉聞く耳を持たずに遊びに行く。




向かったのはショッピングモール

ベタつちゃベタだ。遊ぶには最適な場所。


俺と雄太はボーリングを初めた。



  ♡


私が何故こんなにお礼したいか説明するわ。

それはお父さんの言葉で「貸しは作るな、恩はすぐに返せ」と言う言葉が響いているから。


社長のお父さんの言うことは説得力がすごい。


だからこうしてお礼をしたいの


なのにさせてくれない。あの男


こうなったら物をあげるしか無いと思い私はショッピングモールに向かう。


着いたのは雑貨屋さん。ここであいつへの贈り物を探す。


でも、男子への贈り物なんて絶対初めて。何が良いんだろう。


そして私が取った行動は

スマホを手に取りLINEを開く。そして開いたのは親繋がりで仲のいい一つ下のこの春女子高生になった女の子の花音ちゃんのプロフィール画面。


そして通話開始のボタンを躊躇なく押す。

花音ちゃん出るかな。まだ学校かな...


だけど3コール目で0:00という通過時間が表示され始めた。(花音ちゃんナース目指してるのかな)笑


「何ですか綾香ちゃん」


「あっ、あのすごく言いにくいのだけど。男性への贈り物って何が良いと思う?」


「え?贈り物?そんなの自分で決めた方がいいんじゃない?」


「人にどうこう言われて買った物なんて気持ちがこもってないと思うよ?」


「そ、そうだよねぇ」花音ちゃんの方が全てにおいて上だ。


そう言われて私が買ったのはハンカチ。これなら気にせず渡せると私の中では思った。


気にせずに渡せると言っても結構悩んでしまって脳も時間も使ってしまった。

勉強の時とは違う疲れを感じて私はハンカチを入れた紙袋を提げ家に帰った。


次の日私はどんな風の吹き回しか初めてショッピングモールの中にあるカフェに行った


そのカフェには自由の女神のイラストのような絵と色々メニューが書かれた看板があり机の上でパソコンをいじる人たちが大勢いた。


こんなところでよく集中できるなぁと思う。


私はキャラメルフラペチーノと言う品を受け取り席に座る。

それはどこかぎこちなく感じた。


パシャっとキャラメルフラペチーノの写真を撮り流れるようにSNSのInstagramのアプリを開く。


撮った写真に加工をして

初めてカフェ行ったよ!と言う文を付け加えて投稿のボタンを押す。


投稿のロード時間が妙に長く感じるのは何故だろう。


投稿するとすぐにいいねの嵐が来た。通知は「あなたの投稿に〜がいいねしました」ばかり


ものの数分で200を超えるいいねを獲得した。

何故こんなにいいねが来るのか。


その理由は私は顔を出さないモデルだから。

顔に自信がないけど遊びに行く時のファッションを投稿してみたところ

「スタイル良!」「脚長!」「服かわいすぎ!」


などとコメントが寄せられてそれから私は日頃のファッションや生活の一部を

投稿し続けている。


だがバレることはない。なぜなら私は友達がいないから。



だが服やスタイルを良く言われるのは悪い気は全くしないどころか素直に嬉しい。


写真を撮って投稿している間にフラペチーノのクリームが沈み始めている。それはまるで今の私を見ているようだった。



私は人の目を気にせずに初フラペチーノを飲み始めた



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



???「あれめっちゃインスタグラマーのあやちゃんに似てね?」


???「しかも今カフェのインスタ投稿されてるし」


???「特徴一致しすぎだよな」




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今回も読んでいただきありがとうございますます!


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