第14話




 叫びながら片腕を上げ、攻撃してこようとしている。


 そしてそれを確認し、高さの低い木の枝がある所まで移動する。


「こいやぁぁ」


 と叫ぶとそれと同様にオーガも叫ぶ。


「ウオオオオオ」


 オーガが殴る。その瞬間オーガの攻撃が枝に当たり本人には当たらない。


 この世界の木や木の枝はものすごく硬い。そのことを走っている最中に見つけていたのだ。


「よしっ」


 オーガが殴った隙を見逃さず顔を殴る。


「ウゥ!」



 オーガの顔に直撃するがびくともしない。

 まるで岩を殴っているような感じだ。



「まじか‥‥よ‥‥」



 そう無意識に言ってしまう。

 それもそうだ。見事に直撃したパンチが無傷でびくともしないんだぞ!?


「やばい‥‥これは勝てない‥‥」


 そう思った瞬間、頭にあることが浮かんでくる。


「待てよ‥今殴った枝は下に落ちたよな」


 目線を下に移動させると先ほどの枝が見える。


 これを使えば剣の代わりとして使えるんじゃないか?この世界の枝は元いた世界の木とは違く硬いため使えるかもしれない。


 そう思い急いで枝を持つ。


「ゥォォォォォ」


 オーガがまたもや攻撃してくるがそれを綺麗に避けて体に当たる。


「え?なんだと体が長年やっていたような感じで動くぞ!?」


 剣豪は木の枝でもぎりいけるようだ。まぁ剣と少し似ているからだろう。


「アゥゥゥゥ」


 と一撃が強かったからだろうか、先ほどよりも攻撃を効いているようだ。そしてそれを見た俺は迷わず攻撃をする。


 そしてさらに攻撃した瞬間オーガは倒れる。

 かなり深い一撃だったらしいようだ。


 そう思っているとナレーションがなる。


(レベルが上がりました。ガチャの条件が揃いました。)


「よっしゃぁぁぁガチャの条件が揃った!」



 








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る