「浮気されたのか？」と浮気現場をみて嘆く俺の成り上がり〜信用していた彼女に裏切られた俺は異世界と現実世界を行き来し最強に至る〜

第6話

「は？」

「かわされただと？」

　男はイラつく。鋭い目線になっており普通の人が見たら逃げているだろう。

　ってかなんでこんな威圧を感じるんだ？身長も高いし上から目線だからだろうか？まぁいいや。

「ふっ」

　　怖くないと言ったら嘘になるが、思った以上にパンチが遅かったためいけると思ったからだ。

　そしてこのベタ展開。俺が勝つ展開に進みすぎている。

　さらに威圧があるくせにそこまで強くない。

　そう思うと一回ため息をし話す。

「これで正当防衛」

　そう言うと拳を振るい、そしてパンチが直撃する。

　周りが見ていたらやっていないが周りがいないため躊躇なく殴れるようだ。

「ゔっ」

　と言うと腹を抑えながら倒れる。

　それを見た瞬間ため息をする。

　なんだろうか、あっけなかったな。そこら辺の一般人だったらしい。

　自分は一般人より少し強いぐらいだがもはや一般人より少し弱いぐらいだろうか？

「はぁぁ面倒くさい」

　そう思っていると一回、間があいたからなのか助けた女性が話しかけてきた。

「あのありがとう」

「いや大丈夫ですよってえ！？」

　目線を合わせた瞬間、見たことある顔が見えた。

　あの時のめちゃくちゃ可愛い店員だ。

「え、なんでしょうか？」

　女性は困った顔をする。

　店員だからだろうか？まぁ普通に考えて、覚えてすらいないだろう。

　だったら特に何も言わない方がいいか…と思う。気まずい空気が流れると嫌だからな。

「いやなんでもないです。ってか大丈夫ですか？」

「全然大丈夫。ほんとに助けてくれてありがとう。」

　ってか優しいそうに見えるけど、結構さっきの発言見るとクールなんだな。

　これがギャップってやつなんだろうか？　そう思っていると女性が話してきた。

「ってかお礼もしたいから連絡先教えて」

　そう言うと、少し頬が赤くなっていた。

　俺はそれを聞くと考え出す。そうするとすこしの間静かになる。

　連絡先を交換するべきだろうか？

　いやしかし、またあんなことが起きるともう立ち上がれない。人は裏切るやつもいる。

　一つのアイディアがうかぶ。

　そうだ！これは復讐として使えるんじゃないか？

　復讐目的だったら裏切られたってなんとも思わないしな。

　そう思うと反応する。ついでに名前も聞いておこう！

「大丈夫ですよ！ってかそう言えば名前ってなんですか？」

「私は七瀬美音よ。あなたは？」

「俺は遠野尊と言います！」

「そうなんだ。」

　と言うと連絡先を交換するのだった