手首蒐集家 左手・右手・(生首)・両手

作者 掱井手和掱掱掱掱掱掱掱掱掱掱掱掱掱掱掱掱

309

108人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

この作品の卓越した部分は二つ。

一つ目は『視覚』からのアプローチ。

 読む小説で視覚?と思う方も多いかもしれませんが一話目から、他の作品と異なった『視覚』の見せ方に驚く事かと思います。
 ルビの使い方も秀逸です。
 それもただの視覚表現では無く、一つ一つに意味があり無駄が無い!

そして二つ目は主人公。

 他人の顔が見る事が出来ない『手首至上主義者』。手こそが彼の全て。
 そんな彼のサイコパスな言動と行動に読み手は振り回され、この連続殺人事件の真実に慄く事でしょう。

オススメです!

★★★ Excellent!!!

雪に閉ざされた旅館で起こる殺人事件。謎を解くべく奔走する主人公。
オーソドックスな舞台設定に存在するただ一つ異質な点は、主人公が「手」に異常な執着を持つ事……。

この執着具合が本当にすごい。主人公が過去のトラウマから人の顔を見る事が出来ない事を差し引いても、字面から想像する執着具合を軽く3段階は上回ってくるほど。
そんな主人公視点で物語が進むため、読者は終始その狂気に晒され続ける事となるが、(手を優先しがちで度々脱線しつつも)推理自体は合理的と思える流れで展開される。
……と思いきやその推理自体が覆されたりと一筋縄では行かず、狂気に飲まれがちな主人公の精神状態と相まって、これは合理的なミステリーなのか?それとも超常的なナニかが介入するホラーなのか?と二転三転しながら物語は進んでいく。

そんな狂気漂う物語を彩る、独特なルビや文字で文字を表現する(?)といった特徴的すぎる文章も魅力の一つ。
最初は目を引くための奇をてらった表現かと思いきや、物語が進むにつれ徐々にそれだけではないと分かってくる構成も見事。

事件の真相は。犯人の目的は。主人公は事件を解決に導く事が出来るのか。

様々な要素が特徴的かつハイレベルな、1話を読んで何かを感じたなら決して期待を裏切らないだろうと思われる力作にして怪作です。

★★★ Excellent!!!

タグにあるタイポグラフィ。
まさにそのタグ通りの字並べが光る作品。
しかしそれはただ文字を並べて遊んでいるのではなく、そのときの主人公の心理状態や風景を綿密に描き表しています。しっかりと描写しているのです。
SNSなどで用いられるAA(アスキーアート)とは違い、そこに使われている文字にはしっかりとした意味があります。つまり、視覚的に読者を楽しませるためにやっているだけでなく、より正確に伝えるためにやっているという意図が見て取れます。一方で、逆に読者に解釈を委ねる部分もあり、一層深い読書体験ができる仕様にもなっております。

最初は、「なんだこれ? 遊んでいるのかな?」という感想でいいと思います。難しく考えず、ただ出てくるタイポグラフィを楽しむくらいで。毎話、出てくるタイポグラフィがバリエーションに富んでいるので飽きませんし。そしてそうやって数話読んだらもう続きが気になって読むのがやめられなくなります。
そして気付くでしょう。このタイポグラフィが、単なるお遊びではないと言うことが。

これはホラー×ミステリー作品です。
経糸がホラーで緯糸がミステリーと解釈しました。
どんどんと謎が提示されて混乱に貶められ、解決編ではそれがどんどんと回収されとても晴れやかですっきりした気持ちになります。この緯糸が綿密に何本も張られるので、続きがとても気になる内容になっていました。
経糸のホラーですが、これは表層的な部分でのホラーではなく、人間の内面に存在するホラーを見事に書き上げられたのだと思います。もちろん絵面的にめちゃめちゃ怖いシーンも多数存在しますが、それだけではない、小説ならではの怖さがしっかりと書き刻まれています。

カクヨム史に名を刻む名作だと思います。

★★★ Excellent!!!

ミステリーの王道は、恐るべき犯人を正義の名探偵が追いつめる、というもの。古今東西キャラの立った名探偵たちが事件を解決してきました。必ずしも正義の味方ではなく、ダーティーな謎解きをする名探偵もいます。

が、そんなバラエティ豊かな名探偵たちと照らし合わせても異色なのが、手塚鉈という男。手塚は過去のトラウマにより人の顔を見ることが出来ず、手だけで人を判別する。というだけでも異色ですが、アクティブでダーティープレイどころか純粋な暴力を厭わない彼に導かれ、読者は連続『手首を持ち去られ』殺人事件に遭遇することになるのです。

WEBという場所を最大限に活かした表現、気になる事件の真相、その目、いや手でお確かめください。

★★★ Excellent!!!

とにかくすごいの一言!
作者様のアイディアはどこまで深いのでしょうか!?

幼少期のトラウマで顔を見ることができず、手で人を判別し執着する異様な性癖を持った男が主人公なのですが、まずこのような言動も思考も危険な人物を、主人公に据える逞しさがすごい!

普通は主人公を始め、核となる人物はイケメン/美人に設定されることが多い中、顔を見られない男の一人称視点ゆえ、まったく排除されています。

そんな豪胆な設定で、読み手を選びそうにも関わらず、内容はさらに奇抜で、一見雪山のクローズド・サークルっぽいのかなと思いきや、犯行も手首に執着しており、しかしながら主人公の犯行ではありえないという、読者のワクワクをそそるシナリオ!

あまり言い過ぎるとネタバレになるのでここまでにしますが、とにかくすごい!
そして最後まですごい!

主人公がすごい!
トリックもすごい!
ストーリーもすごい!
文字の見せ方もすごい!

すごい尽くしの長編ミステリーです!
こんなの読んだことがない!☆

★★★ Excellent!!!

紛う事なく「クレイジーな」サイコホラーミステリー。
雪で孤立したペンションで起こった猟奇殺人事件。手相占い師の手塚は人の顔を見ることができず、手だけで人を認識するという特異な性質をもつ。元警察であると嘘をつき、奇抜な推理で犯人を探すも逆に疑われ……。タイムリミットは本物の警察が到着するまで。

犯人の意図を推測するうちに、手塚の推理が四方八方に向かい、混乱していく様子はまさにクレイジーでサイコです。

★★★ Excellent!!!

 私事で恐縮ですが、ホラーや落語の怪談話が苦手です。

 だって、怖いじゃないですか。怖さにも色々あります。ジェイソンのような怪物が、周りの人々を惨殺して行く話。呪いの女性が井戸から這い出て来る話。

 でもねぇ。私が苦手なのは理不尽な、お話なのですよ。ひょっとしたらこのお話の理屈は通っているかもしれません。でも私には強烈な違和感と理不尽が付き纏います。 …手塚さん(主人公ですが)、幸せになれたのですかねぇ。これもまた理不尽でした。

 海外物のスプラッターというよりは、江戸前の怪談話のような恐怖。寝る前に読み終わらない方が良いかもしれません。

★★★ Excellent!!!

レビュータイトルの「文章の見た目って何?」と思われるかもですが、読めば一目瞭然です!
そんなわけで「いつも縦書き表示で読むよ!」という方は、この小説を読むときは横書きで読まれるのがおススメです。そのほうが絶対に楽しいので☆

他人を認識する際、普通は顔で「この人はAさん。あの人はBさん」と判断する事」が多いと思います。ですが、この小説の主人公はとあることが切欠で、他人を手で識別します。
なので、手に関する描写がかなり多いです。事件も手にまつわっていて、これでもかってくらい手の話!とても目新しくて興味深かったです!

ちなみに、事件の犯人を私は当てることが出来ませんでした。
令和さんのミステリーはいつも巧妙に犯人が隠されていて、私みたいな俄かミステリーファンでは、なかなか真相にたどり着けません!

最後に『小説の概要』の『続きを読む』をクリックして、仲間はずれの『手』を探すのが面白かったので、やってみてほしいです☆
『手』がゲシュタルト崩壊しかけました(笑)

★★★ Excellent!!!

はじめは当たらない推理や幻聴さんとのやりとりに面白さを感じていたのですが、話が進むにつれて狂気がどんどん加速していきます。
やがて数々の衝撃が読者に襲いかかるでしょう。
短編の時も不気味でしたが、長編になってさらに異常さが磨かれて、本当に怖かったです。

ルビや文字組を使った手法が読みにくいと感じるかもしれませんが、後々に明かされる真実を知ればゾッとします。
日常ではあり得ないはずだけど、どこかに潜んでいそうな狂気を求める人におすすめしたいです。

★★★ Excellent!!!

 人の顔を見ることができない情緒不安定すぎる異色の主人公は、手で人を認識する。そんな彼が遭遇したのは手首が持ち去られた殺人事件。

 見せる読ませる考えさせる。Web小説であることを最大限に活用し、徹底的に追求した作品。
 タイポグラフィとルビを駆使した圧巻の視覚効果と本格サイコミステリーの融合がいざなうのは未知の読書体験。
 百聞は一見に如かず。ぜひ直接ご覧ください。

★★★ Excellent!!!

このお話は、なんと言ったら良いのでしょうね。
ホラー映画に出てくる怪物が探偵になって、事件を解決していくようなお話です。

あ、怪物と言っても、超能力を持っているわけではありません。思考が異常なのです。

手に執着を持つ狂気を抱えた主人公。彼の宿泊したホテルで、手首を切り取られた死体が発見されたからさあ大変。
美しい手を、俺が欲しかった手を奪ったのはどこのどいつだ! 大切な宝物を奪われた主人公の犯人探しが、始まってしまいました!

犯人よりも探偵の方がヤバいミステリーも、珍しいですね。
そして注目すべきは文章の表現。作者様は、文章の魔術師であらせられます。
小説という枠では収まらない驚くべき手法で主人公の異常性を表しているのです。

恐怖と狂気がこれでもかってくらい詰め込まれたホラーミステリー、震えながらお読みください。

★★★ Excellent!!!

旅館で起こる、被害者の手首が持ち去られるという猟奇的な連続殺人事件。警察もすぐには到着できない中、たまたまその場に居合わせた男、手塚が、犯人探しに挑む。

なんて書くと、スタンダードな王道推理ものをイメージする方が多いかもしれませんが、違います!
実はこの、主人公にして探偵役である手塚は、手に対して異常なまでの執着を見せるのです。

人と向かい合う時、彼の視線の先にあるのは常に『手』。そもそも犯人を見つけようとする理由が、被害者から持ち去られた手首への執着心から。
犯人より主人公の方がヤバイのではと思ったあなた、なかなか鋭い。

しかし残念ながら、このレビューでは主人公がどれだけヤバイやつか、おそらく半分も伝えることはできないでしょう。なぜなら本編には、Web小説ならではの機能と尋常でない発想力で表現された、様々な狂気の形が存在するから。それがいかにすごいものかは、ここで何文字も使って書き連ねるより、さっさと本編に行ってもらった方が早い。本編に行かなければ体験不可能です。

興味を持たれた方は、まずはその狂気の一端を覗いてみませんか?

★★★ Excellent!!!

主人公の「手塚」が、手首を持ち去られた奇怪な殺人事件に遭遇する物語。

 何故か、彼は相手の顔を見る事が出来ず、相手の手だけしか見る事が出来ない。



てがだいすきで しかたがないんだ
手手手手手手手手手手手手手手手手
  

 そんな彼は「手」だけ異常に拘る手の蒐集家だった。手塚は殺人事件の謎解きをしていくが、自らの狂気に駆られてとんでもない行動をしてしまう……



 ――何よりも、表現に注目したい――

 文字のピラミッド。回る文字配列。揺れる文字配列。■を使って文字に見せる技。
わざわざ「手」に手というルビを振る尋常でない表現。更に、自分のセリフに脳内で、第2の人格とあたかも話しているような、ルビの振り方。

 こんな表現、今まで見たことが無い。

 もはや、これは文字を読むのでは無く文字を、観るといった感覚になるだろう。
 
 是非とも、アナタの目で確かめて欲しい。そんな、新感覚なホラー作品です。


(誤字、修正しました。:汗  16:20)

★★★ Excellent!!!

まず、推理小説として面白いです。
謎解きをする探偵役の思考も言動も突き抜けていて、被害者も容疑者も翻弄されますが、なにより読者の鼻面をひっつかんで引きずり回すようなどんでん返しの連続に、頭がくらくらしそうです。(いい意味で!)
こんな主人公を設定した時点で、この物語の面白さは保証されたようなものだと思います。

そして、物語の画面を彩るさまざまな工夫。
文字でつくる図で、謎かけのような言葉で、その他いろいろ、多種多様な仕掛けで読者に謎とヒントを投げて、楽しませてくれます。
小説表現の新しい可能性を切り拓く創意の数々に、感嘆のためいきがこぼれるほどです。
ぜひ、その目でたしかめていただきたいと思います。

★★★ Excellent!!!

人によっては読んでて気分悪くなるような作り方で、狂気的なサイコパスの内面が描写されている。
一見、まともな会話と気持ち悪い主人公の内面描写を繰り返して、読者を酔わせていく作品。
遊び方が読んでて楽しい!
でも、気持ち悪くて読みたくないw
これは人におすすめしたい一作。

★★★ Excellent!!!

何から何まで『手』づくしのミステリ作品です。
文字列や小文字を駆使した文章はWeb小説という媒体ならでは。独特の視覚効果で、作者さまにしか出せない倒錯感に溢れています。

文面から受ける奇抜な印象とは裏腹に、ストーリーはクローズドサークルの連続殺人事件という超王道。
しかし、探偵役が『手』に異常な執着を持つ異常者であることが、本作において一番のキーポイントであり、魅力でもあります。

主人公・手塚は、何も事件を解決したいわけではありません。
死体から切り取られていた『手首』が欲しい。
ただそれだけの純粋な欲望で、犯人というより『手首』を探し始めます。
このキャラ性こそ、唯一無二と言わざるを得ません。

人の貌すら認識できない手塚の視点で進んでいく歪んだ推理劇は、文面以上に倒錯的。
彼の過去のフラッシュバックや第二人格の出現により、ますます混沌を極めていきます。
エピローグに入ってなおも揺らぎ続ける犯人像。最後の最後まで先が全く読めません。

王道でありながら新感覚。
ミステリ作品を読み慣れた人にほどおすすめしたい一作です。

★★★ Excellent!!!

男は、顔を見ることができない。手で、人を判断する。
手に対する驚異的な執拗で狂気的な執着。
これは、異常な手への執着男の物語。
でも、男の過去を知ると、普通の少年だったということがわかり、同情と共感の余地が生まれる。
ルビや言葉遊び、形どった遊び心は他にはない芸術作品となっている。

★★★ Excellent!!!

視覚効果が独創的な、エッジの効いた本格ホラーミステリーです。

旅館で起こった殺人事件を、『手』に異常な執着を持つ主人公の手塚氏が探偵役を買って出て真相を追うわけですが…。

とにかく主人公の暴走っぷりが異常です。とんでも理論を披露したり、思いもよらない行動に走ったり。奇抜なタイポグラフィと、巧みなリードも相まって読者を翻弄していきます。

普段、見慣れない旧漢字(でいいのかな?)や昔の言葉を敢えて使うことで、江戸川乱歩や夢野久作の『ドグラ・マグラ』のような奇怪さ、おどろおどろしさも連想されます。

令和の時代に、新たに誕生した本格ホラーミステリー。謎解きに腕の覚えがある猛者は是非、挙手を!

★★★ Excellent!!!

『手』に異常な執着を見せる主人公、手塚。
彼は招かれた旅館で凄惨な殺人事件に遭遇する。
手塚が『手』に拘る理由は何なのか。
そして彼は事件の犯人を探し当てることが出来るのか……。

と、普通に書いたらこんな感じになりますが、この作品は全然普通じゃないです。
異質で異常な作品です。

各話のコメント欄を見てみてください。
コメント欄にたくさんの名探偵と迷探偵が出没しています。
読み手は主人公の手塚と一緒になって犯人を捜そうとします。
でも見つかりません。

主人公が推理を披露する度に全員怪しく感じます。
そして回が進むごとに読者は思わずコメント欄で自前の推理を展開したくなります。

『アイツが怪しい!』
『でもコイツも怪しい!』
『おまけに主人公も怪しい!』

ヒントはたくさん出てくるのに分からなくなってきます。
主人公の推理がころころ変わる度に作者さまの『手』のひらの上でころころ転がされます。

世界で一人しか書けない作品です。

★★★ Excellent!!!

普通探偵役でキレていると言えば、頭がキレている等を想像するでしょうが。
この物語の主人公は、とある方向に突出してキレてます!
色んな意味でぶっ飛んでます!
言動、思考回路等、普通の人には理解できないかもしれません!
どんな物語か気になったら読んで見てください!
きっと、作者の手中にはまる事でしょう!

★★★ Excellent!!!

人の顔を見ることができず、手に執着し、手だけで人を判断する手塚。そんな彼が殺人事件に巻き込まれる。被害者は手首から先、すなわち手がなかった。
手を愛するゆえの義心か、それとも自らの過去と立ち向かうためか、手塚は元警官を偽称して、犯人探しを始めるが……。

物語を牽引すべき探偵役である主人公の精神が不安定で、手にしか関心を持たないという、圧倒的な不安が読者を襲う。加えて、すぐ妄想に浸るし、感情的になるし、女性に優しくされると大甘と、およそ信頼できる語り手ではない。登場人物たちはおろか、読者にすら真っ先に怪しまれる手塚だが、果たして犯人を見つけることはできるのか?

カクヨムの機能をフルに活用したその表現方法は必見。WEB小説ならではの魅せ方に工夫をしつつも、それ以上に斬新なストーリー展開に目が離せない
トラウマを抱える視野狭窄な探偵の活躍(?)を描いた異色のサイコホラーミステリー。

★★★ Excellent!!!

 初期のメフィスト作品を思わせる特殊な魅せ方、これは他の方もレビューしているので詳しくは割愛。個人的には尖ってて好きですが、頭の硬い方からしたら賛否両論、メリットもデメリットもある表現なのかなと思います。

 地の文はこの作品の『貌』に過ぎません。奇抜なだけの作品はすぐに飽きられます。ではなぜこんなに面白い話が続くのか?
 それは『手首』の部分、主人公手塚の人間性です。友人にはとても欲しくないキャラクターですが、彼の行く末を見届けたいと思ってしまう不思議な魅力を持っています。
 ストーリーに関してはまだ途中なので言えませんが、彼が今後どう立ち回って事件を解決していくか、そこへの興味だけで次話も読もうと思わせてくれる、そんな人間です。
 話の題材や表現の仕方ももちろん面白いのですが、ぶっとんでいるのに血が通っている、そんな魅力的な手塚というキャラがこの作品の最大の武器だと断言できます。

★★★ Excellent!!!

冒頭の魅力に誘われて、一気に読んでしまったことはありませんか? 本作は、主人公・手塚の心情描写と、タイポグラフィによる巧みな表現によって、読者を妖しい世界観へ引きずり込みます。

ミステリー小説に登場する主要キャラは冴えた頭脳や鋭い観察眼を持ち合わせていますが、手塚の個性は手に対する並々ならぬ執着。そんな彼がとある殺人事件の謎を誰よりも早く解きたいと思っているのは、被害者の手首を持ち出されたから。失われた手を追い求める異色の主人公は、犯人と手のありかを特定することができるのか。

読み進めれば手塚のように、「手」の文字を夢中で追っていくことでしょう。

★★★ Excellent!!!

 母から貌を見ることを禁じ手にされた手塚は其れ以来、手に異常に執着心を持ち、手相占いに凝った。ある日、訪れた義手をした旅館の主人に誘われた。その旅館で手を切り取られた殺人事件が起こった。
「鬼さんこちら手の鳴る方へ」このわらべ唄を嘲笑うかのように、手塚の推理の網をすり抜けて行く犯人・下手人は、吹雪で孤立した旅館の中に居る客か従業員かその行くへは・・・。

★★ Very Good!!

 手に執着する主人公の話ですが、読んでいるうちに読者まで手しか見えなくなってきます。更には、『手』続きのような『手』が出てくるところについつい目がいってしまうようにさえなります。
 文体も独特で、その踊るような流れが詩のような趣になっているので、主人公の異常な執着に共感が出来ないのに、ついつい引き込まれてしまいます。

★★★ Excellent!!!

 この作品の文体を使った演出。
 勿論それだけ手も目を引い手僕を惹きつけたわけなんですが、手塚くんの心情があっ手の演出です。

 手塚くんは果たし手異常者なのかな。

 だっ手、妄想とかする時さ。
 頭の中っ手だいたいこんな感じだと思うんすけど。

 そして、手による手塚くんの推理。
 独りよがりな推理なのか。
 それとも真実を占っ手いるのか。

 この先も読ん手、確かめ手み手みます。

★★★ Excellent!!!

「手首小説」といえばこの作者!
以前も同作者による「手首小説」を拝読しましたが、とにかくこの男・手塚。尋常じゃない突き抜けっぷり!

死体から失われた手首を求めて、警察か探偵のように推理を始める手塚。
その思考のすべてが、手首への強すぎる愛に支配されてぶっ飛んでいますが、冷静なツッコミ役が現れたことにより、読み応えあるミステリーとして推理をグイグイ進めてくれます。

また、毎回現れる文字トリックが面白い!
バリエーション豊かに、文字を駆使した様々なアートを見せてくれます。

キャラクター小説としても、ミステリーとしても、アートとしても面白い。
数えきれないほどの趣向を凝らした作品です。
ざっと眺めるだけでも楽しいので、ぜひお試しにページをめくってみてください!

★★★ Excellent!!!

思わず、唸ってしまうほど傑作のホラー作品です。
手相占いを行う主人の手塚は手に異常なまでの執着心を持つ男。
その異常性とサイコパス度は、文中に遺憾なく発揮され、常時異常です。
作者様のルビの使い方、WEB上の特性を活かした文章が素晴らしく、まるで耳元で囁かれているのかと思うほどの恐怖感と迫力があります。

修習館に訪れたことで、手首のない遺体を見つける……というミステリー要素もあり一度読み始めたら、先が気になって仕方がありません。
この世界観、虜になります!

★★★ Excellent!!!

一話目から、こうも心をつかまれる作品ってあるんですね。
「ホラー」は普段ほとんど読まないのですが、この作品は読まされてしまいます。
凄味が他の作品よりも一段高いところにある、そんな感じがします。
もともと発想力が人とは違う作家さんだとは思っていましたが、ここまでとは。
ちょっとのぞいていただけたら、私の言っていることがすぐに分かっていただけるかと思います。
この先どう展開していくのか、私自身も怖々とのぞき続けていきたいです。

★★★ Excellent!!!

webの特性を生かした文章トリックも良いです。
「手」を題材にしているところに作者の物の捉え方の上手さが出ていますね。
誰もが持っている手。普段は気にしないのですが、この作品を読んでいると、なんだか他愛ない自分の手を見ていても思わずゾクッとしちゃいます。
文章も読みやすくて好きです。

★★★ Excellent!!!

手首と手にこだわった手首小説。
こだわるというのは本来よい意味ではない。
ひっかかるということ。
袖に手を通すときにひっかかる。
これをこだわると言う。
こだわるにも手がかかわっているから
レビューを書いていてもどこか呪われた気分。
手首にひっかかった坂井令和(れいな)さん。
ひっかかりを通り越して袖から出てこられるのか。
ホラーミステリー開始。

★★★ Excellent!!!

元々は短編だったこちら『手首蒐集家』ですが、今回長編で帰ってきてくださいました!

短編を読んでいない方でも楽しめます。

まず、1話目で心を鷲掴みにされました。

文字の長さを調節して出来ている視覚トリック。
独創的なルビ使い。

『手』に異様な執着を見せる主人公の狂気も、初回から滲み出ています。

短編だった時よりも、より狂気が増している気がします。
この作品は12万文字あるらしいのですが、この狂気に溺れてしまいそうな気がします。

怖いけど目が離せない。
怖いけど心待ちにしている自分が居る。

ある意味中毒性のある作品が作者【坂井令和】様の作品ですね。