第92話 守護の加護と持つ者
「ほう?あたしの攻撃を耐えれるなんて……あんた凄いね」
翼を広げ空中に飛んでいるアレレスタスはこちらを見ながら少し驚き気味にそう言った
「まぁ伊達に生きているわけじゃないから」
「ならあたしを楽しませてくれそうだな」
ニヤッと笑いながらアレレスタスは俺の周りに魔法陣を出す
〘風空〙
「……っ!?」
痛みを感じたと思いふと肩を見ると浅い傷を負っていた
しかし理由は分かっていた……
(見えない風って所か……)
音させも出さない魔法であり見破るのは厄介だ
仕方ないか……早急に潰すか
「ほら!もう1回いくよ!」
するともう一度技を放ってくる……しかしそれは俺には当たらない
「……なっ!?」
目を瞑りながら見えない風を躱すのだった
それに驚くアレレスタス
(今こうやって戦っている間にも……父さんは苦しんでる)
「悪いけど遊んでる時間はないんだ早急に終わらす」
「いいね!!楽しませてくれよ!」
翼を大きく広げこちらに向かって飛んでくる
それと同時に【第1式 炎灯華】を放つ
避けきれないアレレスタスはそのまま直で技を食らった
しかし煙の中の出てきたのは傷を負っていない彼女だった
「まじかよ……」
1枚の壁が彼女を守りそれは破れることない守護魔法だった
そう。それこそが彼女つまりアレレスタスに与えられた加護・・
【
「初めて見た?これが守護の加護【
【紅麗】とは俺と同様の魔法【絶守】と同じ守る威力を持つ魔法だ
でも・・絶守は紅麗とは違い1箇所にしか守る事が出来ないが紅麗は数箇所を一斉に守る事が出来るのだ
(あれは厄介だな……守護の加護)
守護の加護……他の神が与えし加護の中でも上位に食い込む程の実力を持つ優れた物なのだ
更に身体能力が元々高く風属性魔法が優れたアレレスタスにとっては好都合なのだ
ならば……一気に攻めるしかない
〘魔法分身〙
数体の分身がアレレスタスを囲む
〘捕縛〙
分身によって魔法の威力は落ちようとも数で押し切ると思い放つが彼女にとってそれはただの遊びでしかならなかった
【捕縛】が近づくとそれは一気に破壊され分身諸共アレレスタスの足蹴りの際に起こった風にとって全て消されてしまった
(流石アレレスタスだな……案の定破壊されたかなら次だ!)
〘縮地〙
すぐに回り込み気が付いていないアレレスタスに向かって【第3式 雷翔星】の技を撃ち込み直で食らわす
ーーしかし彼女は一切食らっていなかった
(なぜ食らってない……確かに一撃入れたはず……でも待てよ確かあいつの固有魔法って)
俺はふと気づく彼女がどんな魔法でどんな戦略を立てているのかを
ーーそうアレレスタスの固有魔法は『
千里予知とは1分以上ならばどんな先の未来でも見る事が出来ており死などの事も回避することも容易い
だがそれとは裏腹に弱点も存在する
アレレスタスが持つ固有魔法は使うと30秒間はその魔法を使えなくなるのだ
つまり1度使わせれば30秒間は予知は出来なくなり避ける事も難しくなるという事
(完全に忘れてた……でもやるしかない)
「あたしのこの眼さえあればあんたでは絶対に攻撃は無理だよ」
「そうか?そう言ってられるのも今の内だぞ?」
彼女の直初にわざと乗る俺
(ひとまずは空中と地面では立ち位置が悪いしな飛ぶか)
〘浮遊〙
同じ目線で同じ場所でアレレスタスと互角に戦う為には差を少しでも縮めなくてはならない
こっからが父さんの運命を決める戦いになるのだった
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