第53話 久しぶりに狩りと行きますか
大きく息を吸い込み外にある魔素を身体に取り込み魔力に変換する、しかしそれを発動する訳ではなく身体の中で限界になるまで留まらせる。
そろそろだな………ここら辺一帯に俺の魔力を巡らせる
すると森の全方向から大量の魔物が押し付けてくる
俺は空中に飛び魔物が集まっている場所に〘第1式 炎灯華〙を放つと下にいた魔物は燃えていき次第に魔物の死体しか残っていなかった。
「にしても魔物は悪魔たちと違ってやっぱり弱いな」
昔は魔物狩りだけでこの世界は生きていけると思っていたがそう甘くはなかった。悪魔がいてそれにまだ四代天使や魔人も存在するかと思うと俺はまだ弱いのだ、だからもっともっと強くならないとアイツらを守ることさせ出来ない。
前世では守られてばっかりだった歩美を今度は俺が守るためにも強くなってやらないと……。
そんな考え事をしているとあっという間に俺が魔物を倒す範囲が終わりコンマラス達の様子を見に行く。
「コンマラス達大丈夫か?」
声をかけるとコンマラス達もあっという間に終わっており流石「こいつらだな」っと思い笑みを浮かべる。
「心配無さそうだな」
「主よ……もっと魔物を狩ってきてもいいか?もっと身体を動かしたい」
「我もコンマラスと同じく主人よいいか?」
「仕方ないな……でもあまり遠くに行くなよ?」
2人は「分かった!」っと言い森の奥へと進んで行った。
その間、俺は何をしようかと迷う
「そうだな……久しぶりに第4式目を作るか」
第4式を作ろうと意気込むがイメージなどが無くてはなにも作れない。
どうしたものかっと悩んでいるとあることを思いついた
風を起こす神と雷を操る神それが風神雷神という。
物は試しだ…1度やって見るか……
まずは、頭の中でイメージを作り出す
右手には風・左手には雷を纏うイメージを想像する
ただしこの時にイメージするのはただの風や雷ではなくもっと威力の強い竜巻や稲妻ぐらいの強さを持つ風と雷を纏うことが重要になってくる
イメージを作り出し両手に風と雷を纏いその状態で目の前に両手を広げる
〘第4式
魔法を放つと失敗だったのかあまり威力は出ずに目の前の木に少し傷がついた程度の威力だったのだ。
「やっぱり……最初だから上手くいかないよな」
だがーー俺はめげずに何度も繰り返し技を出す事約10分間。
〘第4式 風操雷駆・神〙
遂に第4式が完成した。
長かった……っと溜息をつきながら地面に座る
【異空間収納】から水を取り出しゴクゴクと飲み干し少し休憩を挟んでまた第4式の訓練に励む。
それからーー数時間後
魔法の訓練が終わり辺りを見ると既に外は夜になりかけており俺は独り言を言いながら「そろそろ帰るか」と呟く。
「あっ、やべあいつら忘れてた」
コンマラス達があれから一向に戻ってこないので心配になり【探索サーチ】魔法を使って探していると数メートル先からコンマラス達の魔力を感じた
その場で【転移】を使い場所を移動すると目の前に現れたのはとんでもない量の魔物の死体が山積みに置いてあった。
「おい、お前たちこれはどういうことだ?」
「あ、主!?」
「主人よ、見てくれ!我らこんなけも魔物を倒したぞ!」
「あのなぁこの魔物達は誰が処理するんだ?」
俺は溜息をつきながら聞くとベクトロンがそれに答える
「主人!」
ふざけんじゃねーぞ!と言いたいところだが俺も俺でかなり疲れており言い返す気力も無かったので渋々と【異空間収納】に魔物達を入れ収納する
「それじゃあ帰るぞ」
「あぁ」
「分かった」
コンマラス達を【人影】に入れ寮に帰った。
ーーしかし誰も予想できなかった
この魔物達の死骸のせいでどんなことが起ころうとは誰も知るよしはなかった
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