第52話 冒険者ギルド

どうもオスト・ベンフォントです

訳あっていまは冒険者ギルドの真ん前で突っ立っています。


とはいえ今日は冒険者ギルドにある用事で来たのだ


そう。冒険者としてメンバー登録をすること、いままでの俺は王子だからとか危ないことをしないで!とかで兄弟達によく注意をされており中々冒険者として登録が出来なかったのだ。


だが、その縛りも今日で遂に無くなる。


「さてと、そろそろ中に入るか」


バタンっとドアを開けた俺は絶句していた。


中にいたのは美少女とかイケメンがいるのではなく汗臭いおっさんが沢山いるのだ。しかし不幸中の幸いといった所だろうか全員がおっさんという訳ではなく受付嬢やほんの一部は女の子がクエストを受けたり案内したりしていた。


本当に汗臭いおっさんが多い


「ここが冒険者ギルドか……おっさん達はともかく中は意外と綺麗だな」


俺は辺りを見渡しながらゆっくりと受付嬢がいるカウンターへと歩いていった


「あのすいません、冒険者登録をしたいんですけど」


「冒険者ギルドへようこそ!登録ですね?分かりました」


受付嬢はそう言ってテキパキと机の下から物を出した。

どうやら冒険者登録には書類が存在するらしい


「ではまずはこちらの紙に名前と希望する職業をご入力下さい」


渡された紙に書いてあるのはお名前・希望する職業・魔法士または剣士と書いてあった。


とりあえず俺は1番上の欄にオストと書くとヤバそうなのでオベストと書くことにしその下に希望する職業を魔法剣士と書いたのだ


「では次に魔法を使えるならその下に使える魔法の種類を書いてください」


俺は全ての種類魔法を使える。だが変に全ての魔法を書くと怪しまれてしまうしここはひとまず、火・風・闇・土・雷と書いておく。


「書いたものは私に提出してください」


紙を受付嬢に渡し不正はないかと確認する受付嬢しかしそれを見ていく事にどんどんと顔が青ざめていき次第に体がブルブルと震えている


「あの〜どうしました?」


「い、いえ……す、少しここでお待ちください!」


そう言って焦ったかのように受付嬢は奥の扉へと慌てて入っていきーーそれから約1時間後。


再び奥の扉から出てくると手のひらで俺をこっちに来いみたいな感じで呼び出す。


仕方ないと思い付いていき中に入るとそこに居たのは身長が2m以上もあると思われるかなりのでかさを誇った男がソファに座って待機していた。


「君が5つの属性魔法が使えるコンシューマーとはな」


大男はハッキリとそう言い放ちドヤ顔をしながらこちらを見てくるが俺はその前にひとつの疑問があった。


「すいません、コンシューマーってなんですか?」


びっくりしたのかその大男と受付嬢は驚き目を大きく開かせる。


いやほんとごめんって……でも俺知らないんだけどなに?コンシューマーって


そんなもの前世の頃のゲームでは無かったと思いながらたってるのも辛いのでソファに座る。


「ゴホン、コンシューマーって言うのは魔法を複数の属性を所持し使いこなせる者だけが貰える称号であり魔法を使用する魔法士ならば必ず誰でも欲しい物だ」


「へぇ〜そんなに凄いものなんですね、そのなんだっけ?こ、コンガューマーだっけ?」


「コンシューマーです」


「あっ、そか」


受付嬢はキリッとした態度で俺の言葉に訂正を入れてくれる。


それはありがいだけど、せめてもうちょっと優しい声で言おうよっと心の中で思う。


「それでそのコンシューマーってやつを貰えると何があるんですか?」


「あぁ、基本的にこのギルドにはランク制というものが存在する。」


そう。ランク制というのはーー


その人が依頼をこなせばこなすほどポイントつまりランクが上がると言う仕様らしいのだ

そのランク制となる基本のランク帯はというと。


Sランク=世界に3人しかいないと言われる国が所有する人達。


Aランク=王国の騎士団副団長や王国関係の人達ですら超える力を持つ人達。


Bランク=魔物が数百匹来ても対処できるの程の力を持つ人達。


Cランク=誰でもなれるような程の力を持つ人達。


Dランク=雑用・荷物持ちなどそういう類の人がなるもの。


「こんな感じだが……オベストお前はコンシューマー者だつまりどういうことか分かるな?」


「ランクを上げた状態から登録するって訳か」


「察しがいいな、つまりお前は本来ならばDランクからだが特別対応としてBランクから登録させてもらうがいいな?」


「あぁ、もちろんだ」


コンシューマーというのは冒険者ギルドに取ってとても利益もあるもので俺にもメリットはあるらしい

とはいえBランクで金を稼げるかと言ったらまだわからない状況かだ。


出来るだけ早くAランクは行きたいと思った。


「あぁそれからな自己紹介が遅れたな?俺はここのギルドマスターのカーシスという」


「私がここの受付嬢のウィンズと言います。以後お見知り置きを」


「あ、あぁよろしく頼むよ」


だがーー意外にもこの大男は優しいということが分かった。大体のデカブツってヤバいやつが多いとも聞く、それにその参考となるのがザァベストが戦ったあのデカブツもかなりの身長があったからなのだ


「ではまた後日来てくれ、その時に冒険者カードを渡す」


「分かった」


そう言って俺は冒険者ギルドを後にし久しぶりに大魔境へと【転移】した。


「出てこい2人とも」


【人影】から出てきたのはコンマラスとベクトロンが勢いよく飛び出してきた。


「久しぶりだな……ここに来るのも」


「あぁ!我も久しぶりに感動しておるぞ!」


「しかし何故主はここに来たんだ?」


「実はな………久しぶりに魔物狩りをしようと思ってな」


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