第458話わたしは…気になるのよ。

  まったりと左手を引いては、軽く左手の人差し指を立てては、目線を右手にある水晶の取っ手に向けに行く竜祥は胸元の奥にある段々激しくなり、こみ上げに来るような思いに操られているような左手の人差し指で、何度も天井の方向を指差しては、歯ぎしりして行きつつ声を発していた、「それは罪だろう、」強く左手を引いては、自分の口角から悔しみに刺激されているせいで垂れてしまいそうな唾液を隠しては、丁寧に拭いていく竜祥は、漠然と小首を傾げては、真面目そうにと自分の話を聞いてくれていて、きょとんとしている顔を浮かべている人間は実に滑稽のように思えては、あっけないものなんだと強く考えている彼は、軽く舌を吐き出しては、自分の唾液に汚されていた指を舐めては、声を上げていく、「人間が犯して来た罪なのであろう。」自分が紡いだ言葉は完全に間違っているように思えては、人間が罪を犯して来ているのは、そもそも神が不条理なまでに世界を作り上げていたせいなのではないかと、内心でこっぴどく神様の存在を信じているのに、結局のところ神様の玩具にされては、ゴミとしか思えないでいる獣どもの餌食になっていく信者どもは実に残念な存在であり、生きていく意味のない生物なんだと強く思っている彼は、つい鼻腔の奥をくすぐろうとしているような息に、口角を上げられているような気分にされてしまい、「へっ…」

  

  ”ター”忽然、猛然と左足を上げては、強く台を踏んでいた自分が左足の靴底から立てていた大きな音に驚かされているようにと、眉毛を跳ねらせに来る人々の様を睨んでは、小夜がくれていた大切なスニーカーを壊してはいけないんだと内心で、自分に強く言い聞かせて行きつつ、歯を食いしばっていく竜祥は猛然と顎を上げては、天井を指差していく、「だから何だって話だぁ!」」目一杯左手のに力を込めては、自分が間違いだと言うのならば、自称神であるシルエットも間違いなくたがってんだと、叫んで見たくなっている竜祥は歪なまでに手の甲で蛞蝓のように蠢いていく自分の血管に一瞥しては、強く叫んでは、八つ当たりしているような自分の態度を恐れているようにと、ぱちくりしに来ている人々の様を見下ろしていく彼は言う、「このくそったれの世界には罪も救いなんざねぇんだよ!」


  強く左目を瞑っては、自分を守ってくれる小夜の存在を壊してはいけないんだと心の中で強く考えていく彼、「あるのは権力!」目一杯左手の人差し指に力を込めては、鼻翼を弾けそうとしているようなくらいに力を込めにいく彼は猛然と右足を上げていき、「力!」自分を支えてくれるような台を踏み潰していこうと心の中で一瞬思っては、つい台の存在はどうだって良く、自分の右足にあるスニーカーが壊れてしまうと、つい自分には居たたまれない心境になってしまうのであろうと、強く考えていく彼は、漠然と自分の胸にある自分を慰めてくれているようなコップを見下ろしていく、「野蛮なまでに全てを一掃していけるような力量こそが…!」


  自分に燦爛な笑みを見せに来るようなアスパラガスの存在を睨むようにと見つめては、つい小夜は永遠に自分のもとから消え去ってしまったんだと、心の中で強く思ってしまう竜祥は歯ぎしりして行きながら、恨んでいるような目線をきょとんとしている顔をしていた人々の、身体を起伏させている様に向けていき、「世の理であり、」辛そうにとどうしよもないくらいに腐った世界には、自分が認めることが出来なくとも、自分の安全を守る為にして来たことまで覆らせに来ては、自分の何もかもを奪っていたシルエットの存在を恨んでいく彼は、軽く左頬を自分のまるで空気に固定されているような左手の人差し指に近づかせにいく、「覆すことのない真実だ!」


  自分の叫んでいくようにと紡いだ話に酷く驚かされているようにと、眉毛を跳ねらせに来る黄色の髪の毛をしていた男性の顔を気にすることなく、目一杯鼻翼に力を込めては、歯ぎしりして行く竜祥は握り締めていた左手をゆっくりと胸元の方に向けて行きながら、何度も頷いていき、「善良も悪もねぇんだ!」軽く右手にある杖を上げては、自分の顔面を見つめに来るような人々の事を指差していく彼は、何度も鼻翼に力を込めて行きながら、声を発していた、「力を持つ人にだけ救いがあり!」


  強く眉毛を顰めては、自分のとっくに知れていたはずの現実は、まったくもって救いが残してくれないでいるの思うと、つい人間にとっては、生まれない方が幸せなのではないかと、一瞬強く信じてしまう彼、「力なき弱きものは死ぬだけ弄ばらるがままに受け入れる他なし…!」自分が紡いでいく自分にとってはあまりにも残酷な話は間違っているんだよと、自分に知らせてくれるような青色の髪の毛の存在に、顎を上げられているように感じては、自分の脳内に浮かべて来る小夜の天真爛漫にも伝わって来る存在に、心の奥をくすぐられているような気分になっている竜祥は軽く右手にある杖を離していた。


  「尊厳もくそもねぇんだ、」自分が自分の身体から離脱しているような気分になり、自分は間違いなく変になって来たであろうと、自分に救いの手を向けに来るような空にある小夜の存在に心をくすぐられているような気がしている竜祥は、自ずと自分は救われたいんだと語っているようにと小夜に向けにいく右手を潤んでいた赤い瞳で映し出していく、「強者こそが尊い…!」強く歯を噛んでは、自分にはまだ小夜のもとに行ってはならないんだと、内心で強く思って行きながら、そもそも地獄と天国が本当に分けているのかどうかも分からない以上、もし自分が小夜のもとに行って仕舞ったことで、彼女が暮らしていた場所を地獄に仕立て上げてしまったらどうするんだと、心の中で自分に強く言い聞かせていく竜祥は、必死に左手で右腕を押さえ、歯を食いしばっては、恨んでいるような眼差しを自分を待ってくれているような地獄に住まう悪魔となっていた人々の存在を探して言う、「これが認めようが認めまいが!」歯を食いしばっては、無理矢理口角を上げては、死ぬ直前に最高なまでに士気を高めては、シルエットに一矢を報いるんだと強く考えていく竜祥、「自然の掟だ!」


  ”ター”突然、一瞬にして自分の怒りの権現となっていたような、自分の足元に浮かべていたクレーターの様を見下ろしていく竜祥は、何度も鼻翼に力を込めては、軽く右足を引いていた自分がしていた事を全くもって見えなかったと知らせに来るような、人々のどよめきを耳にして行きつつ、左手の拳骨にくっついて来ていたような小さく見えてしまう小石の存在を感じて行きながら、自分は小夜と死んでいく無実の人々の為にシルエットに最低限でしかないのであろう、復讐を噛ましていくんだと、燃え盛っているような内心で強く考えていく彼は言い放った、「くそみてぇに善良と善意を謳える人類社会に毒害されんな!」


  強く左手を握っては前のめりになっていく竜祥は、軽く左手の人差し指を立てては、体を人々の間に向かって倒れていこうとするように前に向けては、喉元から声を絞り出していく、「全てを定めている行けるのは力のみ!」自分が語っていた間違いなく真実なんだと人々に言い聞かせていくように、何度も頷いていく彼は猛然と額を上げては、叫んでいた、「だから俺に力量を!」”ドー”自分が猛然と喉元から発していた声に合わせていくようにと、強く握っていた左手を左側に向かっては、自分にぶっ飛ばされていたんだと、自分に知らせに来るような空気が発していた悲鳴を堪能していくようにと、赤い糸に囲まられている眼で自分を見つめに来ては、あんぐり口を開けている人々の存在を睨んでいく彼、「俺にくそったれのシルエットを潰していける権力を!」


  ”ボンー”自分に懇願しているような音を発して来るような空気の音を耳にして行きつつ、軽く左手を左側にある壁の方に向かって殴っていた手を引いては、目を細めていく竜祥は、自分を待ってくれているような体に取り付いて来ては、自分の内側も外側も漏れなく守ってくれる小夜の存在を感じていく彼は、まったりと左手をかざしては、自分の行動に目線を奪わられているような人々の様を目にすることなく、漠然と自分の足元を見下ろしては、軽く人差し指を立てていた、「俺に…」狂っているような世界を堪能していくようにと、軽く右側の口角を上げにいく彼は猛然と瞑っていた左目を開けては、輝いているような青色のコンタクトを付けていた左目で、自分の喉から絞り出していた言葉にあんぐり口を開けている人々の絶句されている様を映し出していく、「復讐する力をくれぇー!」


  突然、あまりにも思えるくらいに、酷く迫力のある声を自分たちに向かって殴って来ていたような竜祥の自分たちに、彼の武器になって貰いたがっているような話に絶句されているようにと強く感じては、つい発狂しているようにも思える酷く汚されては、血痕が付けていた麒麟の頭がくっつかれていたタオルを、ネクタイの代わりにしては、ヘンテコなコップをつけている様に胸を強打されているような気分になっている黄色の髪の毛をしていた男性、「おお…」


  胸の奥にある暴れ回っているような心臓の鼓動が、竜祥の言葉に激しく揺さぶられているような気分になり、自分は自分たちをパラダイスを見させてくれていた彼と共に、人生を狂わせに来たシルエットに復讐するんだと内心で強く思っていく黄色の髪の毛をしていた男性は、猛然と両手をかざしていた、「おおおああー!」”ツラー”忽然、自分を全力で応援してくれるぞと、自分に教えに来るような猛然と両手を上げていたせいで、腋を守っていた小汚い布が否応なしに引き千切らていたような人々の服から発して来る悲鳴に、口角が無理矢理上げられているような気分になり、可笑しそうにと笑っていく竜祥はニヤリと左側の口角を上げていき、「柱で人類を狂わせに来やがったのに!」


  まったりと軽く上げていた左手を下して行きつつ、強く力を込めていたせいで強張られていたような人差し指を引くことなく、軽く拗ねているようにと曲がっていた小指を、引いていた薬指に添えていく竜祥はニヤリと右側の口角を上げては、阿保なみたいに両手をかざしては、大事な服を破る人々と同じよう人間になりたくはないんだと、内心で人々の存在を小馬鹿にしていくようにと笑っていく彼は叫んでいた、「まったく悔いも懺悔もしていねぇくそったれの神に復讐する!」


  猛然と左手を前に向けて伸ばしては、強く内心にある憤怒に奇妙なジェスチャーにされていたような左手を人々に見せにいく竜祥は言う、「そいつに体をぶつけて!」宛ら喉元を引き千切ろうとしているような自分が彼らに向かって投げていた言葉に、酷く驚かされているようにとあんぐり口を開けに来る人々の潤んでは血走っていた眼を睨むようにと見つめていく竜祥、「ためぇはくそ以下だって!」強く左手を握っているせいで自分の手のひらに食いに込んで来ている爪の感覚に、歯がゆい思いを強いられているような気分になりつつ、つい自分が手に力を込め過ぎていたせいで、女神のような小夜が自分に授かってくれていた大事な服装が破られたりはしないのだろうかと懸念していく竜祥は、目一杯鼻翼に力を込めていき、「命を張って叫んでやれ!」


  「おおおああー!」まるで雷の如く轟音を立たせに来ては、自分の鼓膜を震わせに来るような人々の声に、興奮気味にされているような気分になり、自分は自分が語っていくどうでも良く感じて来る話を完全に認めていないように、真面目そうにと自分の紡ぐ話を耳にしてくれては、反応してくれているようにと叫んでいる人々も、自分の話を上手く理解していないのであろうと、自分に知らせに来るような口元が唾液に汚されていたような人々の存在を睨んでいく竜祥は言う、「狂わせに来やがったのはてめぇなんだって!」


  発狂している自分と同じように頭が変な薬に侵されては、どうしたらいいのかは良く分からなくなり、ただ盛り上がっている今と言う雰囲気に溺れては、自分の言葉を鵜呑みにしていく人々はあまりにも可哀想に感じてしまうと同時に、自分だって可哀想だろうかと、内心で人々に慈悲を向けているような、傲慢極まりないでいる思いに叫んで見たくなっている彼、「罪も救いは要らねぇ!」歯ぎしりして行きながら、猛然と右手を杖にある水晶から離れて行こうと一瞬思っては、もし自分の右手の力が起こしていた風のせいで存在をつられては、離れては傷つけてしまったらどうしよと、無言で自分を見守ってくれる杖の存在を大事にしてやらねばと、自分に言い聞かせて行きながら、猛然と両手を握っては、目の前にある空気に喧嘩を売っていくようにと、空気で出来上がっている襟元を握り締めていく竜祥は怒りに赤く染め上げられては、紅潮していく喉元を軽く伸ばしては、喉から声を絞り出していく、「ためぇはゴミだと話を叩きつけてやれ!」


  「ぶおおおおー!」歯ぎしりして行きつつ、自分の強く喉から絞り出していく声は、自分の噛みしめている歯を恐れては戦慄しているようにも感じて来る感覚は、非常に面白く感じてしまう竜祥はニヤリと口角を上げては、自分を殺めようとしているようにと、中々空気を吸い込めないでいるせいで視野が霞まされているような気分になり、胸元の奥が炸裂してしまいそうな気分になり、鼻腔の奥が痺れているような気分になってしまう彼は叫んでいた、「しに行くぞ!ゴミになったくそったれどもめ!」


  「おおおー!」自分が何を言っても酷く情熱が籠っているような声色で自分に返事を向けに来る人々の高ぶっている思いに、心をつられているような気分になり、当たり前のようにと、自分の少しばかり疼いているような右足を台のもとに向けて踏み出していく竜祥、「てめえらの身体で作り上げろ!」


  ”ター”忽然、軽く体を台のもとに向けて落としていた自分の、酷く濁っているような空気を醸し出している人々の間に向かっていたことに、驚かされているようにと絶句されては、あんぐり口を開けに来る人々の自分と目線を合わせるのを怖がっているようにと、目を逸らしていく滑稽のようにも感じて来る姿を睨んで行きながら、何度も鼻翼に力を込めていく竜祥は言う、「シルエットにあっと言わせるような瞬間を作り上げろ!」猛然と右手を握り締めては、目一杯力を込めているせいで、酷く震えているような右手の存在を気にすることなく、自分を守る輪っかとなっているように、壁際に向けて歩いて行こうとする自分の両足の行動に合わせてくれては、逃げていくようにと生き血を帯びている胴体を自分の両側に向かって引いていく人々の狂っているはずなのに、やけに従順に思える様に興奮気味にされては、強く息を吐き出していく彼、「俺にそのくそったれの精神をぶん殴れるような武器と化しそいつをびびらせていけるような一秒になれぇ!」


  まったりと右足で汚さを極めていたとしか思えないでいる汗と生き血に汚されていた地面を踏んで行きつつ、自分の身体から発していく圧力に、耐えることはできないんだと、自分に知らせに来るような自分が微かに近づいていくと、狂っているようにと何度も首を横に振っては、追い詰められているようにと汗ばんでいる喉元を自分に向けては、強く顎を上げに来ては、一見、己の存在を小馬鹿にしていくようにも思える大きな体をしていた虹色のモヒカンをしていた男性の存在に、心を鼓舞されているような気分になり、強く歯を噛んでは、まるで自分にギブアップしたと語って来るような歯茎を撫でては、口内に鉄さびが混じっているような味を味わって貰っている痛みを感じていく竜祥は、右手をかざしていた、「死んでいけ!」

  

  「おおおああー!」自分に間近で見られているせいでつい声が些か震えているようにも思える巨漢の態度と、自分をどっぷりと沈ませようとするような人々が上げに来る地面を揺らして行けるほどの声に、鼻腔の奥を嬲られているような気分になり、ぼんやりととっくに霞んでいた目線の中で自分を見守ってくれているような胸元にあるパンダのコップと、縫いぐるみのような麒麟の頭を見下ろしていく竜祥は、軽く右側の口角を上げていく、「さて…世の理の逆転の始まりだ。」


  まったりと両手をポケットに突っ込んでは、微かな違和感を与えに来るような左目で、呆然と台の上で自分を見守ってくれているような深紅の杖を映し出していく竜祥、「神様よぉ…」強く歯を噛んでは、内心に募って来た自称神のシルエットへの怒りに無理矢理息を吐き出されているような気分になり、思わず強く胸から息を吐き出してしまう彼は猛然と額を上げていた、「死に行くぞぉお!」自分が叫んでいく怒りと悲しみに満たされているような声と共に、反応してくれているようにと、自分を色んな角度で包んでは、鉄壁の如く守る人々の雄叫びに興奮気味になり、自分に冷静にしてくれるような向きになっている人々の叫び声を耳にして行きながら、軽く歯を噛んでは、ごくりと喉に引っ掛かって来たような唾液を飲み込んでいく竜祥は言う、「屍になろうとも、」まったりと左手を自分を待っているような杖の方に向けて伸ばしては、猛然と鋭利な光が過っていく青色のコンタクトを付けた左目で天井を睨んでいく竜祥、「俺は己の魂でてめえをぶちのめすぞぉ!」


  「ぼぉおおおおおー!」”フー”己の身体を送ってくれているような人々の声を耳にして行きながら、軽く地面に付けていた右足で地面を蹴っては、自分の右足に虐められていたんだと、自分にクレームを入れに来るような些か窮屈にも感じてしまうピンク色のスニーカーの靴底で立てていた、マッチが微かに滑っていたような音と、スニーカーが語って来ていた言葉の信憑性を増しに来るような、強く自分の背中を殴って来る風の感覚と、酷く揺さぶられているマスクの存在に、目を細められているように感じている彼、「悔やむことなき、」ぼんやりと屈んでは、左膝を壊れかけていた台に近づかせていく竜祥は漠然と自分の折れていたようにと地面にくっついていた両手に目を向けることなく、可笑しそうにと口角を上げては、自分の生きる意味と化してくれているような杖に触れにいく彼は、ぽつりと渇いていた喉から声を絞り出していく、「人類の恐ろしいさ思い知らせてやるぞ…ゴミ野郎が…」強く自分の右手を握っては、ついいつになったら自分にもう一回輝きを見せてくれるのだろうかと、杖の取っ手にある水晶に聞いて見たくなってしまう竜祥は、何度も鼻翼に力を込めては、ぽつりと声を発していた、「さよ…」


  悔やんでいるようにと軽く繊細な眉毛を顰めては、何度も鼻翼に力を込めていく竜祥はまるで自分に悩ませよとしているような、自分の赤い瞳を固定しに来る細長いビリヤードキューのような杖にぱちくりして行きながら、やや困っているようにと軽く右手の人差し指でこめかみを掻いて行きつつ、弱っては、萎縮しているようにと軽く両手を握っていた小夜の姿を見ていく、「えっと、」自分が上げていた声に苛まれているようにと軽く歯を噛んでは、プリンのように酷く繊細で柔らかく感じてしまう白皙の頬に、小さな角を浮かばせに来る小夜の様に苦笑いして見たくなっている竜祥は、引き攣っているような右側の口角を上げて行きつつ、チラッと目線をまるで自分とお別れを告げようとしているような小夜の隣りに、置かれていたトランクに一瞥しては、つい彼女は急に自分を呼び出していたことに不安を強いられているような気分にされてしまう竜祥は、軽く歯を噛んでは、思わず強く両手を握っていき、「これはなんなのかな?」


  「うう…」自分を責めに来るような少しばかり急かしに来るようなニュアンスが込められている竜祥の態度に、口角が斜め下の方向に向けて固定されているような気分になり、思わず何度も鼻翼に力を込めてしまう小夜は内心にある悲しみを抑えて行きながら、軽く人差し指を突いていく、「お別れの記念って思っててさ。」自分の眉間を軽く突いて来るような小夜が紡いだ言葉に心臓を嬲られているような気分になり、つい父親に殺されてしまいそうな時に覚えていた体が起爆されてしまいそうな苦しみを覚えてしまう竜祥は、思わず強く歯を噛んでは、軽く彼女に顔を近づかせにいく、「お別れ?」


  「うん…」竜祥の潤んでいた赤い瞳で自分の落ち込んでいる様を映し出してくれていたことに、口角が強張られていたような気分になり、可笑しそうにと笑っていく小夜は弱っているようにと軽く右手の人差し指を立てて言う、「ちゃんとした大学に入学していけなかったんだし、」強く両手を握っては、ライトに照らされていたような机に軽く両手を置いていく竜祥の様を見つめて行きながら、軽く笑っては、如何にか内心にある彼とは離れ離れになりたくはないと言う思いを抑えて行こうと、強く思っていく小夜は声を発していた、「いつまでもあなたのお世話になっていくのもよくないって、」自分が彼に投げていた切実な言葉に苛まれているようにと、眉間に皺寄せて来る竜祥の酷く潤んでは、自分を悲しませに来るような眼から目を逸らしていく小夜は呟いていく、「母さんが言っててさ。」


  小夜の困り果てているような態度を自分に向けに来たことに、心を苦しめられているような気持ちになり、ぼんやりと左手で自分のポケットを膨らませに来ていたような小さな箱を握っては、彼女にサプライズを用意していたはずなのに、逆に彼女に酷く驚かされている現状に、現実はとことんダメなんだと強く感じてしまう竜祥は、悔やんでいるようにと軽く鼻を啜っていき、「そんなの気にしなくだっていいのに…」


  「うう…」竜祥の中々離れようとする自分の事を止めてくれないでいる態度に、歯がゆい思いを強いられているように感じては、ついいつまでたっても彼とあやふやな状態の中で時間を過ぎていくのは拷問のように思えては、打算的な女だと思われようとも、彼に自分を泊めて欲しいと強く思い、出来れば単純に彼を困らせるような従妹と言う立場で自分を止めるのではなく、自分をちゃんとしていた異性として見て欲しいと願っては、両親を利用しているような自分の存在を嫌ってしまいそうな気持ちになりつつ、何度も鼻翼に力を込めては、ごくりと固唾を飲み込んでいく小夜は、現状に打ちひしがれているようにと項垂れては、額を上げようとしないでいる従兄の様を恨んでしまいそうな気持ちになりつつ、思わず軽く眉間に皺寄せてしまう彼女は軽く鼻を啜っては、ただ曖昧な状態にいるだけだと、自分の両親にも、自分にも、何よりのは酷く優れていて、自分だと似合わないくらいに何でも熟していけるよな竜祥の将来に、支障を与えてしまうんだ強く思っていく小夜は決意を下していくようにと軽く白い歯を噛んでは、向きになっていく子供のようにと左手を胸元に当てていた、「わたしは…気になるのよ。」


  自分に訳の分からなく感じてしまう言葉を投げに来ている彼女の、自分だけを映し出してくれている瞳に、目を細められているような気持ちになりつつ、彼女は一体何を気になっているのだろうかと、自分にはとっくに分かっていたことなのではないだろうかと、内心で彼女に近づきたいのに、どこかで意図的避けて来た自分に聞いてみたくなっている竜祥は、自分の顔を吸い込もうとしているような彼女の潤んでは、少しばかり血走っているピンク色の瞳を見つめていく、「小夜…」


  竜祥が自分に向けに来る捨てられてしまいそうな子犬のような可哀想にも感じて来る様に、心臓が萎縮してしまいそうな気分になり、思わず何度も鼻翼に力を込めていく彼女は強く両手を握っては、眉間に力を込めては、軽く目線を机にある自分が少しばかり適当にも思えるようなくらいに、酷く複雑な心境を抱えていたせいで選んでいた杖に目線を向けにいき、「ほら、ちゃんと使ってみて?」まるで自分が彼に投げていた言葉を拒んでいるようにと、軽く渇いていたピンク色の唇を噤んで来ては、細長い指を握っていく竜祥の叱られていたようにと肩を縮めては、自分と目線を合わせようとしないでいる態度に、涙目にされてしまいそうな気分になり、本当はどうしようもないくらいに、あなたのことが酷く愛しているんだと、彼に叫びたいのに、彼の迷惑になってしまうのではないかと言う胸の奥にある思いに、口に素直に考えを伝えていくのを阻まられているような心境になってしまう小夜は、無理矢理緊張と悲しみに硬直されているような口角を上げていく、「右足はちょっと不自由なんでしょ?」



  

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