第161話変なところを触ったりしない…?

  久守の少し自分に思考の時間をくれているようにと言葉を紡ぐのを止まっている事に違和感を覚えつつ、彼女は一体何がしたいのかと不安になりつつ、彼女が下手なことをすると彼女も自分と楽々花も皆殺しにされてしまいそうに思えている斗奴雷は胸元の奥でだんだん広がっていく緊張に責められては、ごくりと固唾を飲み込んでいた。「楽々花さんと一緒にあたしと会ってみれば?」宛ら自分たちに遊園地にでも一緒に行かないかと、軽々と誘い言葉を紡いで来ていた久守に見開かされてしまう斗奴雷はぼんやりと唇を開けていき、「お前…」久守が紡いだ話に眉間に皺寄せて行きつつ、斗奴雷が言っている竜祥のことを思うと、自分は彼が久守のもとへ行くのを止めてあげるべきなんじゃないかと思い始めている楽々花は彼のぼんやりとしている姿を見つめては、ごくりと固唾を飲み込んだ。


  「悪くない話でしょ?」まったりと自分の背中を冷やしてくれていたようなひんやりとした壁から離れて行きつつ、ニヤリと右側の口角を上げていく久守は提案するようにと軽く左手の人差し指を立てて言う、「あたしを救ってみる?」「君はわかっていないんだな…」まるで囚われていたお姫様にでもなりたがっているような久守の口調に飽きれては、ついため息を吐いて見たくなっている斗奴雷は言う、「もし君がそんなどっちつかずの態度で楽々花を捕まえに来てたら、」久守が自分の事を竜祥とは半分こで信じてくれていたと言っていた話と、彼女が自分に投げて来ていた態度を思うと、彼女は竜祥はまともな人間であり残酷なことをしないと思っているに違いないのだろうと思う斗奴雷は軽く歯を噛んでは、彼女の事が心配になっている、「それで失敗すると、竜祥に口封じされるぞ?」


  呆然と久守が紡いだ話を耳にしては、つい彼女は天真爛漫な女の子だと思ってしまう楽々花は斗奴雷が本気で携帯電話に投げていく言葉を思うと、つい竜祥はそんなにも可愛らしい女の子を殺めるような人間なのかと思っている。「く、口封じって…」斗奴雷が自分に向けて来ているやけに深刻そうな話はどうしても冗談のようにしか聞こえないでいる久守は、照れくさそうにと軽く左手の人差し指を渇いた唇に当てて行きつつ、軽く肩を縮めてしまう彼女は恥ずかしそうに彼に尋ねていく、「く、唇バーサス唇なのかな…?」


  「そんなわけないだろう…」久守が竜祥に対する妄想を聞かされてしまうと、やはり自分には話だけでは彼女を竜祥から離れさせる事は出来ないんだと改めて思ってしまう斗奴雷はつい飽きれているような口調で言葉を紡いでいた、「命を奪われるってことだ。」「そ、そんなはずないと思うけどな…」軽く唇をすぼめてはにべなく自分の冗談交じりの話を拒んで来ていた斗奴雷はつれない奴だと不満に思いつつ、軽く鼻翼に力を入れていく久守は拗ねているようにとチラッと携帯画面に一瞥して言う、「あんたはどうするの?」


  久守が自分に向けて来ている問題をどのような方法で解決するのかと尋ねて来ていた言葉に目を細められては、自分は楽々花を竜祥に殺されたくなければ、そもそも二人に接触させたくもないと思いつつ、竜祥に取りつかれているような久守のことをも助けてあげたいと思ってしまう彼は言う、「会ってみるよ…」斗奴雷が自分に向けて来ている一言に見開かされては思わず大きく唇を開けては、楽しそうな笑みを浮かべていく久守は急いでいるようにと左手で自分の唇を隠して行きながら、自分は成人になれていた彼に会えるんだと思っては、つい幸せそうな思いを心で味わっているようにも思えている彼女、恐る恐ると喉を詰まらせて来ていたような甘く感じてしまう唾液を飲み込んでは、強く鼓動を刻んでいる胸元の鼓動を抑えていこうと思っている久守はぽつりと弱っているような声を発していき、「いいの…?」


  「君がまだ話ができるみたいだし…」久守が萎縮しているような声色を聞きつつ、まるで自分が紡いだ言葉に驚かされているような楽々花に一瞥していく斗奴雷、「君がダメだったらあいつはきっとそんな簡単に諦めてくれないだろうしさ。」深い紫色の瞳の中にある自分のことを見つめては、話を聞いただけで竜祥はどれだけ危険な人物なのかを否応なしに知らされていたようにも思えてしまう楽々花は、斗奴雷のまるで地獄に飛び込もうとしていたような久守との約束に驚かされては、ぽつりと疑問の声を漏らしていた、「それでいいのか…?」楽々花が自分に向けて来ている心配してくれている眼差しに目を細められては、例え久守のことを置いていて楽々花を優先にするのも、やはり久守の誘いに受けていた方がまだ竜祥の動向を少しぐらいは確かめることができるんだと思っている彼は言う、「ええ。」


  「じゃ、」斗奴雷と会えることに興奮気味になれては、急いでいるようにと脛の間に座っては、強く左手にある抱き枕を抱えていく久守は嬉しそうにと声を発していき、「場所を決めるね?」「ただし、」久守が自分たちの代わりに場所を決めようとしている態度に目を細められては、鋭利な眼差しを携帯画面に向けてしまう斗奴雷は言う、「場所は僕に決めさせて貰うよ?」


  「ふん~」斗奴雷が自分に投げて来る拒むことを拒絶しているような声色に目を半開きさせて行きつつ意味深な声を上げては、彼は決して自分に危害を加えようとしないはずだと思いつつ、別に場所くらいは彼に決めて貰ってもいいようにと思う久守は言う、「いいけど?」久守があっさりと自分の要求に承諾してくれていた態度に見開かされては、思わず彼女は竜祥という存在を抜きにして、自分たちは今はどれだけ危険な状態に置かれいるのかを知らないでいるんじゃないかと思っている斗奴雷は、ぽつりと萎縮している声を上げていた、「良いんだな…?」


  「うん、」斗奴雷が発していた疑問の声を耳にすると、当たり前のようにと頷いていく久守は微笑みながら、まるでデートの事前準備をしているような気分になれている、「いつでもいいよ?時間と場所を決めといてね?」「ああ…」久守がやけに積極的に自分に言葉を投げて来ている姿勢にぱちくりしては、彼女が竜祥に自分たちの話を教えに行く可能性は少なからずあるように思いつつ、出来る限り警戒していこうと思っている斗奴雷はごくりと固唾を飲み込んでは、頷いていく、「そうするよ。」斗奴雷が自分たちが会う場所を決めてくれると口にしていた事に口角を上げられているように思いつつ、嬉しそうにと屈託のない笑みを浮かべていく久守、「お休み~」流し目で携帯電話を見てしまう彼女は軽く左手を口角に添えては、囁いているようにと小さな声を発していた、「楽々花さんとごゆっくりどうぞ~?」


  ”ドクンー”突然、携帯電話から伝わって来ている久守の言葉に見開かされては、心臓が強く跳ねらされていたように感じてしまう楽々花、「えっ?!」思わず間の抜けた声を上げていた楽々花の反応を目にすると、やはり彼女にも久守の悪ふざけの一言を聞かされていたんだと思ってしまう斗奴雷、「おまっ!」”ドゥーー”宛ら自分は関係していないぞと言いに来ているような携帯電話から聞こえて来る無機質な音に悔しそうにと歯を噛んでしまう楽々花、「うう…」ハニカムようにと両手を握りつつチラッと照れくさそうにと右手で後頭部を擦っている斗奴雷に一瞥していく彼女はぽつりと渇いた唇を開けていき、「ど、どうするつもりよ?」


  自分が上げていたハスキーな声に顔を引かれているような斗奴雷の赤くなっている頬を見つめては、ごくりと固唾を飲み込んでいく楽々花はつい彼のことが心配になり、心を煩わせているような不安を声に乗せていた、「彼女、どう見ても素直にあんたに従うつもりはないんだしさ…?」楽々花が自分に投げて来ていた言葉に目を細められて行きつつ、チラッと自分の左手にある携帯電話に一瞥していく斗奴雷、「でしょうね…」まったりと左手にある携帯電話をベッドに置いていては、軽く歯を噛んでしまう彼はぽつりと唇を開けてしまい、「竜祥と組んでいなかったらきっぱり断っていたのだろうけど…」悔しそうにと歯を噛んでは竜祥は自分たちのことを知れているけれど、自分たちには今の彼に付いて知れる事はかなり限られていると思っている斗奴雷は言う、「彼女が危険だし、彼女を放っておくのはお互い危険だし。」


  目を細めて行きつつぼんやりと床から楽々花の両足に目を向けてしまう彼は呆然としているようにと声を上げていく、「彼女を断ると、彼女は多分死んじまうし、」自分が紡いでいく可能性を考えれば考える程に、自分には楽々花と久守を同時に守れるような打開策を思いつけそうにないような気がし始めている斗奴雷は言う、「それと僕らも最低限に竜祥は自分たちにどんなことを仕掛けて来るのかも分からなくなっちましさ。」


  斗奴雷が考えている可能性に目を細められては、少しばかり面倒くさく思えてしまう未来のことを考えるより、彼が何度も口にしていた竜祥と言う人の事が気になっては、つい彼に尋ねて見たくなっている楽々花は言う、「さっきぼーっとあんたらの話を聞いてたけどさ…」ぼんやりと眉間に皺寄せていた斗奴雷が自分に見せて来ている戸惑っているような態度に口角を上げている楽々花は言う、「わたしにとっては滅茶苦茶複雑そうな考え方だけど、」軽く顎を斜め下の方向に向けてしまう楽々花は呆然としている斗奴雷の顔を見つめつつ彼に質問を投げていた、「あの竜祥って人は本当にあんたのように物事を考えられたりするの…?」


  「しますね、」楽々花がまだ竜祥の恐ろしさを知れていない態度に目を細めて行きつつ、迷わずに肯定する言葉を紡いだ斗奴雷は自分の返事の早さに見開かされている彼女の瞳を見つめていき、「さっきも言ったように、」チラッと自分の左側に置かれていた携帯電話に一瞥していく斗奴雷は天真爛漫な久守は、ただ竜祥にいいように使われているだけなんだと思っては、悲しそうにと歯を噛んでしまう彼は言う、「それこそ僕よりずっと難しいことを考えているに違いないのでしょう…」


  斗奴雷の悩んでいるようにと軽く左手を顎に添えていく様に小首を傾げて行きつつ、つい竜祥と言う人間は怪物なのではないかと考えてしまう楽々花はぽつりと弱っているような声を漏らしていた、「本当…?」「ええ、」楽々花が自分に投げて来ていた尋ねて来ているような言葉を耳にすると迷わずに頷いていく斗奴雷は、ゆっくりと左手を顎から離れて行きながら、潤んでいる金色の瞳の中にある自分を見つめて言う、「竜祥は危険です、あいつが成したい事なら、」ぼんやりと自分のことを映し出してくれている金色の瞳はやけに綺麗に思えては、強く歯を噛んでしまう斗奴雷は左手を握りしめては、何としても竜祥に楽々花を奪わせるわけにもいかないと何度も自分に言い聞かせて行きつつ、彼女に向けて説明する言葉を紡いでいる、「どんな手でも使うし、人間とは思えないぐらいにえげつない手段だって平然と使うんだ…」自分が声に乗せていた言葉に不安を覚えては、つい竜祥は今にも自分たちのもとまで駆けつけて来るんじゃないかと不安になりつつ、チラッとカーテンに目を向けてしまう彼は言う、「あいつは。」


  斗奴雷が語っている訳の分からないぐらいに賢く聞こえてしまう竜祥の事を気にすることなく、彼の深刻そうな横顔を見つめていく楽々花は軽く右手の人差し指を頬に添えていき、「ふん…?」楽々花が自分に投げて来ているぼんやりと起伏しているような声色に、彼女の危機感の無さに困らされているようにとぱちくりしている斗奴雷、「無関心…」ゆっくりと潤んでいる深い紫色の瞳を楽々花に向けてしまう彼はぽつりと弱っている声を発していく、「ですか…?」


  斗奴雷が困っているようにと軽く左手の人差し指でこめかみを掻いている様に口角をくすぐられているように思いつつ、大して知らない竜祥と言う人間と接触したこともない自分には、彼がどんなことを仕掛けて来るのかなんて知れるはずもないと思ってしまう楽々花は小首を傾げていきつつ、窮地に追い詰められているように悩んでいる斗奴雷の潤んでいる眼を見つめていく彼女は、いたずらっ子のようにとピンク色の口角を上げて言う、「夜はちゃんと眠れそう?」


  「無理でしょうね、」楽々花が自分に投げて来ていた悠長にも思えてしまう言葉に目を細められては、自分が何とか彼女の代わりに竜祥が考えていそうな作戦を脳内で描いては、その打開策も見つけないとと思っている斗奴雷は言う、「そんな奴に君が狙われている事を知ると、」強く鼻翼に力を入れては、ごくりと固唾を飲み込んでいく彼は自分の汗ばんでいる左手の手のひらに目を向けて行きながら声を発していく、「それこそあいつが亡くなっても、死んだ後のことも死ぬ前で想定していて…」切なげに眉をひそめては、例え自分がもう一度地獄に落ちて、現実ではなく本当の悪魔に苦しめられても大して怖くないように思いつつ、つい自分のことを温かく見守ってくれているような金色の瞳も自分が竜祥に負けた事で自分と同じような、或いはそれ以外の地獄に遭ってしまうんじゃないかと思うと、鼻腔の奥が一瞬にして痺れているようにと感じてしまう斗奴雷は、弱り切っている声で言葉を紡いでいた、「君を苦しめたりするのかと思ってしまいますから…」


  斗奴雷の既に負けていたようにと悔しそうに歯を噛んでは、項垂れていく様に見開かされては、急いでいるようにと両手を彼の握りしめていた右手に向けて伸ばしていく楽々花。「神経質に聞こえますでしょうけど…」竜祥と長い間離れていたはずなのにも拘らず、彼はまだ自分を苦しめに来ている様を思うと、つい不満を覚えては、自棄になっては命を無くす事を恐れずに、竜祥のアジトに突っ込んで全員潰してやろうと思ってしまう斗奴雷は、自分の握りしめている拳を解しに来ているような温かく微かに心に甘い香りを残してくれているような楽々花の両手に目を細められてしまい、「頭がどうかしているように思われるかもしれませんけど…」楽々花の存在がいるおかげで自分は無暗に行動できなくなれているようにと思えてしまう斗奴雷は、切なげに潤んでいる深い紫色の瞳を彼女に向けていた、「あいつは本当に人間じゃないぐらいに危ないのですよ…」


  斗奴雷のまたしても彼の想像の中にある竜祥の存在に苛んれ、涙を零してしまいそうな姿が微笑ましく思えては、ゆっくりと彼の右手から両手を離れていく楽々花、「夜、眠れないんだ。」宛ら自分を囲んで来ている不安と焦燥感を拭うような柔らかい感触に包まれているような感覚に見開かされている斗奴雷、ハスキーな声で平然としている言葉を紡いでいる楽々花のまったりと、温かい両手で自分の頬を押さえて来ているような仕草にぱちくりしてしまう彼、「ま、まぁ…」ごくりと固唾を飲み込んでいく彼はまるで自分の視線を固定しに来ているような輝いているようにも見えてしまう金色の瞳を見つめていき、「そうなりますね…」


  「へ~」斗奴雷が自分に返して来る言葉にニヤリと右側の口角を上げていく楽々花は、チラッとベッドの隅っこで鎮座していた金色の布団に一瞥していき、「実はね?」甘えているような声を発していく彼女は一瞬にして本気の眼差しを自分に向けては、宛らどんな困難でも解決してくれると言いに来ているような彼の態度に、心を撫でられているような気がしている彼女は言う、「わたし、抱き枕が欲しかったの。」


  「え…」楽々花が急に本気で竜祥の事で悩んでいる自分に投げて来ていた一言に見開かされては、思わず間の抜けた声を上げていた斗奴雷、「は、はい…?」ぱちくりながら軽く首を自分に向けて伸ばして来ている斗奴雷の呆然としている態度に微笑んでは、取り敢えず深く考えても意味がないように思えてしまう竜祥のことを一旦置いといては、彼に少しぐらい泣き出してしまいそうなくらいに悩んでいることから抜け出してやろうと思っている楽々花、「それはね~」まったりと彼の温かい頬から両手を引いては、ゆっくりとと右手の人差し指を頬に付けていく楽々花は、流し目で彼の戸惑ってはぱちくりしている表情を見つめていき、「何度もわたしを危険から助け出してくるような人であればあるほどにぐっすり眠れると思うんだ~?」


  宛ら自分に抱き枕になって欲しがっているような言葉を紡いで来ている楽々花の嬉しそうにと笑ってくれている顔に困らされている斗奴雷、「えっと…」もしかしたら自分には彼女に抱かれながら彼女と一つのベッドの上で眠れるんじゃないかと思うと、視線が否応なしに膨らんでいるようにも見えてしまう紫色の花が刺繍されていた彼女の胸元を隠しているパジャマに向けていく斗奴雷、「うう…!」忽然、楽々花にそんな眼差しを向けてしまうと、つい彼女に嫌われては、自分から離れてたりしないのかと言う不安が胸元の奥を過っては、邪な思いを振り払うようにと急いで首を横に振っていた斗奴雷は、恐る恐ると彼女に目を向けていき、「楽々花さん…?」


  斗奴雷の一瞬自分の胸元に目を向けて来ていた視線に背中が軽く小さな針に刺さられていたような気がしては、男性に原始的な目線で見られるのは嫌なずなのに、深い紫色の瞳の中にある自分のことを目にして仕舞うと、不思議なぐらいに体が温かい雲となり浮いているような錯覚してしまう楽々花、「何処かいないのかな~?」斗奴雷の素直に自分と一緒に眠ってくれないでいる態度に目を細めて行きつつ、軽く右手を額に添えては、演技をしているようにと部屋を見渡して行きながらチラッと流し目で彼の顔を見ていく、「眠れないわたしを助けてくれる親切な鈴口さんは。」


  楽々花が自分に見せて来る可愛らしい笑みと悪魔のような誘いに、心臓を鷲掴みにされているような気分を味わされているようにと思えている斗奴雷、「もう名前言っちゃいましたね…」困っているように斜め下の方向に向けている口角に心を恥ずかしくなれては、軽く左手で楽々花の誘いに焼かれているようにも思えてしまう頬を掻いてしまう彼はぽつりと呟ていき、「僕のハンドルネームを…」


  自分から目を逸らしていく斗奴雷の姿は可愛く見えてはまったりと臀部を自分と彼の間にあるベッドに付けては、ゆっくりと彼に顔を近づいていく楽々花は屈託のない笑みを彼に見せては、微かに懇願のニュアンスを込めて言葉を紡いだ、「抱かせてくれる?」”ドクンー”「うっ!」宛ら自分の動悸している心臓を爆ぜらせに来ていた楽々花の一言に悶絶してしまいそうな唸り声を上げてしまう斗奴雷、「え、えっと…」ごくりと固唾を飲み込んでは、何度も鼻翼に力を入れていく彼は自分にやたらと期待しているような眼差しを向けて来ている楽々花に困らされては、まるで自分を食べちゃうぞと言いに来ているように軽く濡れていた舌を見せては、ゆっくりと渇いた唇を濡らしていく彼女の妖艶に感じてしまう行動に見開かされている彼、「うう…!」興奮を覚えては、つい猛然と彼女の華奢な体をベッドに叩き付けてしまいそうな胸元の奥からこみ上げて来る衝動に見開かされては、急いでいるようにと両手で自分の太股に付けては、一瞬にして強い風を起こしては、楽々花から距離を離れていた彼はごくりと固唾を飲み込み、自分の歯向かっている仕草に文句を言いたくなっているようにと唇を尖らせていている彼女の皺寄せている眉間に一瞥していき、「い、嫌ですよぉ…」


  「えー?」斗奴雷があからさまに自分を拒絶している態度を目にすると、つい文句を言いたくなっている楽々花はゆっくりと体を彼に近づかせて行きつつ、彼に尋ねていく、「なんで?」左手をベッドに置いては、左膝を軽くベッドに付けていく楽々花は自分の微かに揺れているように感じてしまう胸元に一瞬目を向けては、急いでいるようにと何度も首を横に振ってしまう斗奴雷の初心な態度に口角をくすぐられているように感じつつも、右手を胸元に当てて言う、「わたしだぞ?楽々花日芽だぞ?」小首を傾げて行きながらゆっくりと顔を彼に近づいていく楽々花はニヤリと右側の口角を上げては、トーンを上げていた、「好きでしょ?楽々花の事が。」


  「ううっ!」宛ら幼い女の子のような声色で自分に答えが決まっていた質問を投げて来ていた楽々花のアグレッシブな態度に、体が爆発してしまいそうな気がしている斗奴雷、思わず興奮のあまり気絶してしまいそうな唸り声を上げていた彼は必死に興奮を抑えるようにと喉に力を入れては、震えている声を絞り出していた、「す、好きですけど…」楽々花がまた自分のことを襲って来ないのかと畏怖してしまう斗奴雷は何度も鼻翼に力を入れて行きつつ、チラッと彼女に一瞥していき、「こ、越えてはいけない物があったりするのですよぉ…」


  「竜祥って人は危険なんでしょ?」斗奴雷の顔を見つめながらまったりと左手を布団に向けて伸ばしていく楽々花は、宛ら彼のことを説得しているようにと流し目で彼の顔を見ていき、「わたし、夜、襲われてしまうかもしれないのでしょ?」「それは…」楽々花のすらりと左足が自分に近づいて来ては宛らベッドに置いていた携帯電話を踏んでしまいそうな彼女の姿勢に見開かされては、携帯電話を無くしてしまうと、いざという時には連絡もつけなくなってしまうと思っている斗奴雷は、奪うようにとパジャマから携帯電話を握っていき、「確かに…」


  斗奴雷のまるで怖がっている幼子のようにと両手で携帯電話を握りながら自分と目線を合わせようとしないでいる態度に口角を上げられては、ゆっくりと左手にある布団を引いていく楽々花は言う、「人助けだと思って?」「ううう…」楽々花が自分に向けて来ていた一言に反論出来ずにいる自分は果たして本当に反論出来ないのか、それともただ楽々花と同じベッドで眠ってみたいだけなのかと自分に問いかけて見たくなっている斗奴雷、まるで自分を攻めるのを観念したようにと華奢な両腕で布団を抱えている楽々花の両膝をベッドに付けている様に一瞥していく斗奴雷、「ほ、本当に抱き枕だけなんですからね…?」ごくりと固唾を飲み込んでしまう彼は自分の彼女と一緒に寝ることを前提として、話を進めている事に嬉しく思えているようにと笑っている楽々花を見ながら、怖がっているようにと内股になっている彼はぽつりと疑問の声を彼女に投げてしまい、「変なところを触ったりしない…?」


  斗奴雷が自分と一緒に寝てくれる事を認めようとしている態度に口角を上げられては、両手にある甘い香りを放っている布団を隣りに置いていきつつ、彼の華奢な体に両腕を向けていく楽々花、「しないってば~えへへ~」まったりと自分に抱きついて来ている柔らかい体から放つラベンダーの匂いに心を苛まれているような気がしては、自分の項を温かい頬で撫でてくれている楽々花が発している幸せそうな笑い声に心が縮めているように思いつつ、下手に動いたら危ないところに触ってしまいそうな気がしている彼はぱちくりながら、自分の顎に付けて来ている肩を感じつつぽつりと弱っている声を発していき、「な、なんか…逆になってませんか…?」宛ら自分が紡いだ言葉に困らされているようにと項から離れては、自分のことを潤んでいる金色の瞳で映し出してくれている楽々花を見ていく斗奴雷は照れくさそうにと左手を携帯電話から離れては、頬を掻いて行きつつ、言葉を紡いでいる、「逆には…ならないですけど…僕は…」


  斗奴雷が弱っているような態度でチラッと自分の左側に置いていた布団に目を向けていることに微笑んでは、嬉しそうにと両手で布団を抱えていく楽々花、「いいから~眠ろう~?」まったりと柔らかい布団を前に向けては、ベッドの上で敷いて行く楽々花は自分にベッドを譲ってくれているようにと携帯電話を抱えたままベッドから離れていく彼のことを見上げて行きつつ、微笑んで言う、「痛くしないからさ?」


  ”ドクンー”楽々花が自分に投げて来ていた一言に見開かされては、彼女が際どい言葉を紡いだ事をちゃんと叱って正してあげたいのに、つい興奮気味になれている心音に自分にはその資格はないように思いつつ、思わず大きな声を上げてしまう斗奴雷、「ろ、露骨っ?!」心臓が一瞬楽々花が投げて来ていた一言に無理矢理止められていたようにと思えてしまう彼はごくりと固唾を飲み込んで行きつつ、満面の笑みの笑みで布団を敷いていた楽々花のまるで自分がベッドに戻って行くのを待っているようにと脛の上に座っている姿勢を見つめつつ、ぽつりと弱っている声を上げていた、「ほ、本当ですよ…?」


  斗奴雷のまるで自分を怖がっているように肩を縮めている様に心をくすぐられているように思えては、彼がようやく竜祥と言う人間から感じている恐怖から抜け出せているんだと思いつつ、自分に乱暴なことをしないだろう彼と一緒に眠れるのが楽しみになっては、楽しそうに左手を彼が着こなしていた黄色のシャツに向けていく楽々花は言う、「痛くしないって~」


  

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