第十二話

「それで、なんでクッキーなんて作ることになったんだ……?」と俺はキッチンで聞いた。

「んー、それはね。しばらく、優斗って夜空さんって人と絡んでるなーって思ってね。だから、今日は優斗を独り占めー」と俺に抱きつく玲。


 それもそっか……高校に入学してからしばらく、俺は翔悟と夜空さんのことばかり考えてたな……。

 

「後は……優斗ってクッキー好きでしょ?」

「まぁな……」

「だから!!」とニコニコとして言う玲。


 その姿を見るとドキッとした。


 やっぱり玲は可愛いなぁ……性格と良い顔といい……。


 決して、服装でドキドキしている訳ではない。

 それだけは確かだ。


 ぁあー、だから俺は玲のことが好きになったんだよな……きっと……。


 そう思うと早く、玲に俺の気持ちを伝えたい自分が居た。

 

「あのさ……玲……」

「ん〜?」


 しかし、俺は言えなかった……「好き」だと……。


 恋人になると今までの友達という関係がなくなる。

 それが怖かった。

 何より、フラれるのが怖かった。


「うんうん、なんでもない……ほら、俺にくっついてないでクッキー作ろ……」

「う、うん……」

 

 俺が何を言おうとしたか、悟ったのか耳を赤くした玲。


 やっぱり、告白するべきだよな……。


 その後は、一緒にプレーンクッキーとココアクッキーを作った。

 俺はプレーンクッキー、玲はココアクッキーを。



 クッキーができるとテーブルに座ってクッキーを食べた。


「美味しい!」と嬉しそうに言う玲。


 俺も玲が食べていたココアクッキーを食べてみた。


「ほ、ほんとだ……」


 『玲が作った』そう思って食べたからかもしれないが……とても美味しかった。


「こっちも美味しいぞ?」と俺はプレーンクッキーをひとつ玲に渡そうとすると。


 玲は可愛らしく口を開けて「あ〜んして……」と言ってきた。


「あ、ああ……」


 俺は玲の口に「あ〜ん」とプレーンクッキーを渡した。

 

 そのプレーンクッキーを美味しそうに食べる玲。


 その姿はまるで、天使のようだった。

 女子高生。

 そう思うからだと思うが、とても可愛らしく大人びたなと思った。


 玲への想いで今この瞬間にも胸がはち切れそうだ。


 やっぱり……玲に「好き」って言うべきだよな……。


 最低だと思う……でも、玲と一線を越えたい……そう思った。


 そして、俺は覚悟を決めた。

 "玲に告白すると"。 

 そう決意すると、俺は拳を握った。

 

「なぁ……玲……?」

「ん〜? どうしたの? 優斗?」と美味しそうにプレーンクッキーを食べながら言う玲。


 後一言だ……。


 しかし、その一言がどうしても言えない。


 頑張るんだ……俺……翔悟が「玲はお前のこと好き」って言ってたじゃないか……自信を持て……。


「なぁ、玲……俺さ……」


 ドキドキと心臓の鼓動は増すばかり。


 そうだ……後一言だ……。

 後一言で俺は玲と付き合える……。

 だから……がんばれ俺……。


「俺はさ、玲のことが好きだ……」


 そう玲と目を合わせて言った。


 次の瞬間、玲の目からは溢れるように涙がテーブルに垂れた。


「え、ちょっ!? 俺、まずいことした……?」と焦る俺。

「遅いよ……」と泣きながら言う玲。


 泣きながらのせいか、うまく聞き取れなかった。


「え?」


 玲は涙を手で拭いて。


「だから、遅いよ……ずっーとその言葉を待ってたんだから……ずっーと、ずっーと」


 やっぱり、ほんとだったんだ……玲が俺のことを好きだと思っていたのは。

 

 ホッとする俺。


「私、今日だって色気出すためにこんな露出の高い服装だったし……」


 なるほど、だから最近の玲は積極的だと思っていたのか。

 でもしかし。


「待て、その色気を出す理由は……」

「翔悟に色気を出した方が優斗は好きって言われた……」

「なるほど……変なデマ言いやがって……あのやろ……別に俺は色気がなくても俺は玲が好きだ……だから……その……」


 言うんだ、俺……。


「俺と付き合ってくれ……」

「うん」と笑顔で言った玲。


 こうして、俺と玲は付き合う事になった。


 思えば、玲に恋をしたのは保育園の頃だった。

 あの時、勇気がなく言えなかった「好き」と言う気持ちをあの時言っていたらもっと早くに深い関係になれたんだろうな……。


 玲は髪を横に払いながら「キスしよ……」と言った。


 そして、玲は俺に近づいてきた。


 まじですか……。


 緊張する俺……。


 なんせ、ファーストキスなのだ。


「……ああ……」と俺は玲の唇にキスをした。


 すると、口の中に舌を入れる玲。


 手慣れてる……そう感じた。


 そして、ボッーとした。

 このまま死んでもいい。

 そう思うほどに。


 キスを終えると完全にメスの顔になってエロい玲。


 その姿に俺は興奮した。


 そのまま、俺と玲は場所を変えてソファーに移った。


 初めてというものはとても緊張した。

 玲の手慣れてる感がとてもあり、少し不思議に感じたが、多分気のせいだろう。


 そして、俺はその日童貞を捨てた。


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 ご覧いただきありがとうございます。

 ここで、ひとつ宣伝を(笑)

 新作の【日替わり彼女〜学年一の美少女に告白されてエッチした。でも、学年一の美少女は親友の彼女らしい〜】も是非、読んでいただくと光栄です。

 











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