第五話(翔悟視点)
放課後。
「おーい、翔悟。帰るぞ?」
「ああ、悪ぃ。先に帰ってもらっていいか?」
「わかった、じゃぁ。玲行こ……」
「うん……」と二人は教室を出た。
俺は葵の席に向かう。
周りには葵を応援している女子たちがいた。
まぁ、かなり美少女だし女子からの人気もある彼女だ。
こんなに応援しているということは多分、告白だな……チョロい……。
学年一の美少女とはヤれるし、この子ともヤれるかもしれない。
上手くいけば夜空さんともヤれるかもしれない……。
ハハハ、なんでこう?
俺の人生は上手くいくんだろうなぁ……。
俺は葵の席に着くと、葵は顔を赤くしながら「場所変えてもらっていいですか?」と言った。
「ぁあ、もちろん」
○
俺と葵は場所を変えて、人気のない西棟の空き教室へ移動することにした。
どうやら、周りの応援していた女子たちは来ないらしい。
葵が空き教室に入ると、俺は空き教室の鍵を閉めた。
「それで、話って……?」と俺はしらばっくれて言う。
「えーっと……その……」と照れる葵。
ち、早くしろよ……どうせ告白なんだろ?
だったら、オッケーしないから。
早く言ってくれよ……。
「なんだ? その……?」
でも、このままこんな美少女な女の子を捨てるのも勿体無い……なら、玲と同じ関係を築けばいいんだ……。
そうすれば、二人もヤる相手が増える……。
気持ち良さも二倍になる……。
葵は顔を赤くしながら「好きです……付き合ってください……」と言った。
やっぱりそうか……。
「ごめんよ、俺には好きな人がいるんだ……」
そう言うと、葵はガクリと下を向いた。
相当、俺のことが好きなようだ。
イケメンは罪だねぇ〜。
「でも……、俺のこと好きなんだろ? ……なら、俺がその好きな人と付き合うまでの間だけなら……」
そう言うと、葵は希望も持ったのか嬉しそうにこちらを見た。
ぁあー、やっぱり女ってチョロいな……。
どいつもこいつも。
俺は中学に上がった頃に自分がイケメンであることを自覚した。
そして、中学の頃は毎日のように女子から告白をされた。
先輩からも……。
別に小学校の頃に何度も告白されてきたが、別に何とも思わなかった。
それは、別に好きでもないからだ。
しかし、ある時。
俺には一人、別の中学、それも少し離れた中学で初めて好きだと思える女子ができた。
そのきっかけは、小学校で友達だった男が中学で別れてしまってその男の中学の集団写真からだった。
○
中学一年の頃。
『見て見て、案外この中学の女子当たりじゃない?』
『ほんとだな、
『この子、学年一美少女って呼ばれてる夜空って子だね……』
『めちゃめちゃ、可愛いじゃん』
『それ、こいつとヤりて〜』
『俺も』
なんだろう、この気持ち……別に会ったこともないのに……なんだろう……。
彼女を見ると胸がドキドキした。
そして、俺は気づく。
"あ、これは恋だ"。
そして、月日が流れ中学二年のことだった。
『なぁ、俺、夜空と付き合うことになった』
その言葉を聞いた瞬間、俺は秀に嫉妬心を描いた。
しかし、その反面。
『ねぇ、エッチする時にさ。動画撮って俺に送ってくんない?』
夜空さんのことが知れるチャンスだと思った。
別に秀と別れてから、夜空さんと付き合えばいい。
今はただ、夜空さんの淫らな姿が見たい。
『え、それは流石に……』
『いいだろ? 俺たち友達じゃん? 他にもその動画をさ、男共に売れば稼げるじゃん? 学年一の美少女の淫らな格好とかさ』
『お前、天才かwww』
しかし、そのことは本人にバレたらしく夜空さんは不登校になったらしい。
はぁ……つまんね……。
そう思っていたが、高校に入ってだ。
なんと、夜空さんが同じクラスにいたのだ。
はは、これは運命だなぁ……。
○
そう言うと、葵は笑顔で「いいんですか?」と言った。
「ぁあ、俺こそ、こんな美少女と付き合えるなんて嬉しいし。まぁ、付き合うまでだからいつ別れるか分からないよ?」
「全然いいです、付き合えないよりは……」
「じゃぁ、これからよろしくね……」
「こ、こちらこそ……」
なかなか、可愛いな……。
ぁあー、この子とヤりてぇ……。
そう思うと。
俺は葵に近づく。
「え? ど、どう……」と顔を赤くする葵に俺は熱くキスをした。
キスを終えると葵は完全にメスの顔をしていた。
やっぱり、女はチョロいなぁ……。
そして、俺と葵は……。
ぁあー、まだ高校生活は始まったばかりなのにもう天国だぁ……。
玲も葵ともヤれる……あとは、夜空さん。
君だけだよ……中学の頃は画面越しでしか見たことがないその身体を俺に見せてくれよ……。
そのために、頑張ってくれよ。
『
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