駄菓子屋探偵

おまけ

➁『研究レポート』一部抜粋

　４月

・AAOワールドの完成。ある取引の後、ワールド内転移および記憶削除の被験者と研究技術者の二名の確保完了。

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　４月

・転移および記憶削除に成功。記憶のバックアップ技術も同時に完成。現実帰還後、激しい体力消耗と呼吸困難などの過剰運動の際に見られる反動作用を確認。帰還システムは必要無いとの上からの命令により、次の研究に着手。

　６月

・AAO内で新たなる生命を創造する、『天使創造計画』開始。

・記憶バックアップシステムを応用して人工大脳ネットワークを成長させる。

　…………

　４月

・『天使創造計画』進歩、第一段階。１週間以上の記憶成長はネットワークを破壊してしまう。

・被験体の身体チェックおよびメンタルチェックを欠かすなとの命令。この被験体は他の被験体とは違うようだ。ボスの大切な人なのだろうか。

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　４月

・『天使創造計画』進歩、第二段階。人間年齢１歳を無事迎えることに成功。天使１号と名付ける。

　１２月

・被験者の身体検査、基準値内をクリア。メンタル異常なし。髪の毛が急速に抜け落ちる後遺症のようなものが見られるがこれも想定内のようだ。白くなってしまったのは予想外だが研究に問題はない。

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　４月

・『天使創造計画』進歩、最終段階。研究開始から１０年が経過。天使１０４号は人間年齢６歳を迎える。

・無限寿命の理論上の成功。成長収束年齢調整とネットワーク拡張のためボスは一度研究から離した被験体を呼び戻すようだ。記憶削除の後の日常生活が長いため素直に応じないだろう。研究は資金調達および被験体確保に専念。