第62話

「おはようございます。透さん」


ルーラが挨拶をしてきた。俺は椅子に座り、M700の手入れをしていた。


「あぁ…おはよう」


相変わらずしっかりとした正装だな…


「ずっとドレスで嫌じゃないのか?」


「いえ、私はこれが1番です」


「流石だな」


「ところで…貴方の腰にある物は何ですか?」


ルーラは腰にある拳銃…M9に目がいったらしい。


「これは、こいつM700と同じ理屈で動く…が威力は違う」


「そうなんですね…」


興味津々だ。


「撃ってみます?これなら貴方にも撃てるはずです」


「やってみたいです!」


そういって外に出た。

流石に町中は危ないので、広い草原の所に、行くことにした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「いいですか?両手でここを持ってください」


俺はM9の引き金の所を人差し指で引くように伝えた。


「しっかりと抑えないと飛んでいくので気をつけてくださいね?」


「はい…」


少し離れてみると、ドレスを着た人が拳銃を撃とうとしているシュールな感じになっている。


「では撃ってみてください」


「はい!」


パンッ


ルーラが撃った。

初めてにしては上手いな…


「結構…きますね…」


1発で疲れたようだ。まぁ初めてだしな…


「最初にしては凄いです」


「ありがとうございます」


「では戻りますか…」


「そうですね」


俺たちは町に戻ろうとした。すると…


「ルーラ王女!ルーラ王女!」


どこからともなく声が聞こえた。

奥の方から1人走ってきた。


「どうしましたか?」


「王が…王が亡くなりました」


「いよいよですね」


「そうですね」


ここからが本番だ。あとでサナ達に伝えておこう。


_________________________________________

読んでくれてありがとうございます。

応援よろしくお願いします。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る