第54話

翌日ナギが訪ねてきた。


「えぇと…ナギです。よろしくお願いします…」


「可愛いのじゃ」


「そうですね」


「それじゃあナギを1人で生きていけるぐらいの強さまで鍛える。というわけで早速行くぞ」


「はい」


「了解なのじゃ」


「分かりました!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「それじゃあ早速…ナギ、スライムとか狩った事ある?」


「ありません…町から出ていなかったので…」


なんとなく予想は当たっていた。


「分かった。じゃあ取り敢えずあそこのスライム倒してみろ。危なくなったら助けてやるから」


俺はそう言って、ナイフを取り出した。

剣だと重すぎるのでこれが一番だと思った。

スライムはナイフでも倒せるのでなんとかなるのだ。


「分かりました…」


ナイフを持ったナギはスライムの方に近づいている。スライムはプルプルしていた。


「えいっ!」


ナギが真上からスライムを斬ろうとした。

だが、スライムはそれを避ける。

ナギはもう一回斬ろうとした。


「えいっ!」


当たらない。


「なんか、可愛いですね…」


「そうだな…」


「奇跡じゃろ」


少し離れてみていた俺とサナとバルギエルは

保護者のような感じだった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「倒せました…」


「よくやったな」


5分ぐらいして、ナギはなんとか倒せた。

彼女は疲れ切っていた。


「今日はここまでにしよう。ナギが眠たそうだ」


「眠いです…」


若干目を閉じかけている。あっ閉じた…あっ開いた、可愛すぎる…

_________________________________________

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