第333話 状況の整理(説明回)
俺は頭を悩ませていた。
少し整理しよう。
つまり、この戦争は赤Tを排除することで、
しかし、
そこからは
「これって、
戦う理由が何処か明後日に行ってしまってないか?」
さゆゆは行方不明で、ハルルンは保養地に保護。
さちぽよ、青T、赤T、金属バット、ガングロが離反。
そしてロンゲが再起不能で、ブービー、アマコー、パシリが死亡か。
残るはサンボー、パツキン、ミニスカ、ゆきりんの4人に真の勇者と呼ばれる謎の勇者の合計5人だけだからな。
「思ったより
農業国派遣中のノブちんと栄ちゃん。
国境防衛中のせっちん、丸くん、雅やん。
貴坊は王都滞在中か。
農業国に派遣されているノブちんは兵400人換算の戦う力があるのだが、それよりも豊穣神の加護の能力の方が強力であり、そちらでの活躍を期待されている。
栄ちゃんは兵150人換算の力だが、戦いよりも植物神の加護に期待され、2人は
そのため国境防衛に駆り出されているのは、腐ーちゃんを王都に送り届けるために同行した貴坊(兵50人換算)を除いた3人だ。
せっちんは兵350人換算の力が、丸くんは兵250人換算の力があるが、丸くんは薬学神の加護を持つため、戦うよりも国の発展に貢献する力を頼りにされているため兵100人換算の力しかない。
今回はその薬による治療を期待されて国境防衛に参加している。
そこに今は赤T(兵800人換算)と金属バット(兵1000人換算)が合流している。
つまり、
合計6500人で国境を守っているようなものだ。
「金属バットや赤Tのような勇者は、正に一騎当千だということだな。
金属バットと赤Tがいなかったら大変だったぞ。
それでも人海戦術で飲み込まれる可能性があるんだよな」
まあ、魔の森や山脈が防波堤となって攻めにくい土地もあるが、全ての国境で他国と睨み合っている。
それは勇者召喚という武器を持つ優位が故に、長年他国侵略を繰り返して来た歴史の必然だった。
恨みを買っていたために、各国境にはそれなりの戦力を張り付けて防衛しなくてはならなかったのだ。
そして、皇国という存在。
皇国は、いつ戦いとなるかわからない、
そのため、
「
虎の子の勇者の数は5人にまで減らした。
いや、それはヤンキーチームが把握していた勇者の数であって、本当の数はまだわかっていなかった。
真の勇者と呼ばれる存在は、過去の勇者の生き残りではないかと言われている。
過去の勇者、俺たちと同じようにクラス召喚されていれば、その数は30人前後か。
そこから減ったとして、生き残りが1人だけとは限らないか……。
その生き残りは俺たちより長くこの世界に生き、それ相応の経験値を稼いで成長しているはずだ。
そんな連中が1人でも
「状況が覆る可能性があるか」
この可能性は頭の隅に入れておこう。
だが、楽観論もある。
俺たちを召喚しなければならなかったのは何故かだ。
勇者が少なくなり戦力を必要とした。
そう考えることも出来る。
「
そうすれば
「殺す必要はない。
金属バットやクロエのように洗脳を解いて味方にすれば良い」
だが、人を数字として見て消費出来るサンボーは、仲間には出来ない気がする。
きっと同級生であっても駒として使い潰すような用兵をするに違いないから。
残るはパツキンとミニスカ、そしてゆきりんだな。
パツキンとミニスカは恋人同士か。
ならば、片方を説得出来ればもう一人も付いて来るな。
ゆきりんは……ロンゲの彼女か。
まずいな、ロンゲをあのようにした張本人が俺じゃないか。
恨まれこそすれ、仲間になるなんてことは望み薄そうだ。
仲間になれたとしても気まずいぞ。
「まあ、全員どうにかしなくても、最少必要人数まで減れば
方針は決まった。
国境砦に居る同級生を篭絡あるいは排除する。
まずは偵察と、赤Tたちに相談だな。
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