第五十一話「激突! 新生ビクトレンジャー」
燃え
男の名は極悪怪人デスグリーン。
かつて彼らの
「
実際のところそのものもなにも林太郎本人なのだが、ビクトレンジャーの五人はそんなこと知る
「いくぞっ、デスグリーン! クリリンの
熱くたぎる拳を握りしめるのはリーダーのビクトレッド・
それに続くように、全身
――そして――。
「センパイ……私に力を貸してください……」
いまは
胸に
彼らこそヒーロー本部が
ビクトレンジャーたちのギアに、新しい司令官からの通信が入る。
『目標は極悪怪人デスグリーンならびにアークドミニオン幹部・
その通信に、ブルーたちがおそるおそる
「やれって言うけどさ、俺……全身の
『
「私、お医者さんから明るい場所は
『了解しました。ではマスクのバイザーを活用してください。
「わし……
『……はい? いま打ってますよね? 足りませんか?』
コネで
「レッドォォォォォ!! 新しい司令官
「ってゆーか、司令官がブラックよりブラックなんですけど!?」
「ご……ごわしゅ……ほんとに、死んじゃう……」
「ああ、お前らの熱い気持ちが伝わってくるぜ! いくぞみんな!!」
彼らがリーダーに
もはやビクトレンジャーが最初に倒すべき敵は烈人と司令官なのではなかろうか。
「いやいやいや
ビクトレンジャーのあまりの
しかしその林太郎に向かってピンク色の矢と、風の
「あぶねぇっ! お前らそんなに無茶するなって」
「うるっさいわね! 誰のせいでこんなことになってると思ってるのよ!」
「そうだぜ! 俺たちビクトレンジャーを甘く見るんじゃねえぜ!」
根性というよりも、もはや
ビクトレンジャーの戦力のうち、遠距離
ピンクの固有武器“アルケミストライクボウ”と、
ブルーの固有武器“ジェットカッターマグナム”である。
いずれも威力は低いが、怪人特有の
「くそっ! ビクトリーチェンジ!」
林太郎はデスグリーン変身ギアを構え、とっさに変身する。
直後、今度は燃える拳と
「覚悟しろデスグリーン!」
「もう絶対に、しくじらない……」
とくにブラック、黛桐華の攻撃には
生身でも
それがヒーロースーツを着ると、さらに身体能力が
さすがのデスグリーンといえども、攻撃をいなすのが
「じゃあ弱いヤツからくたばりやがれ!!!」
林太郎は烈人、桐華から距離を取ると、タガラックから借り受けた“
ズダダダダダダダダダダダッ!!!
しかし
「しゅとろんぐ……まわ……しるど……」
「なるほどなあ、五人そろったヒーローに怪人が勝てない理由がよくわかるよチクショウが」
ビクトレンジャー五人の
お
その殺意が自分に向けられたものでなければの話だが。
逃げることも押し返すこともままならない。
「……
桐華による
圧倒的な
デスグリーンスーツのマスクが半分
「があッ……!?」
緑の
(くそっ、
林太郎は
指先に
マスクやスーツが
「使いもんにもなりゃしねえ。こんなことなら、家族写真でも入れときゃよかったなあ……」
全身がみしりと痛み、骨と筋肉と
林太郎の
「極悪怪人デスグリーン。なにか言い残すことはありますか?」
桐華は地面に
これが仲間に
「くくくっ……いいか
その
顔だけでなく、まるで
桐華は
「……最後の、ひとつは?」
「んなもんねえよバーカ。敵の言葉に
「セン……パイ……」
桐華はマスクの奥で
いくら
そう自分に何度も言い聞かせ、刀を振りかぶる。
――だが、次の瞬間――。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…………。
黒い
「くっ……コレはいったい……!?」
「どうせ
地中から巨大なふた
続いてのたうつ
その
「
カマキリとサソリ、クモやムカデ、その他もろもろ。
この怪物こそが、怪人態となった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます