第四十話「獣と蟲、恐怖のサンドイッチ」
ヒーロー大集合、そして
アークドミニオン地下秘密基地はいつだって
それは地下数百メートルにあるという
はたまた
「クックック……それでは、勝利を
“超超超
六本の腕で器用にピアノを
手首から
秘密結社アークドミニオン全体が、立て続けの
林太郎の首にはカヤンの
このまま
だが当の本人は暗い
「……帰りたい」
もはや帰る場所などこのアークドミニオン地下基地をおいて他にないのだが、そんな言葉が思わず林太郎の口からもれた。
東京埼玉地区全域のヒーローを壊滅させたことに
“良心の呵責を感じていない”ことに
ここアークドミニオンにきて
おそらく
頭にちょこんと乗せられたサンタ
「林太郎よ、勝利の
サンタクロースに
そして
ピエロに
こんなやつと深夜に自宅の
白いプレゼント
「わぁいサンタさんッス!」
「クックック……サメっちよ、今年も
ドラギウスもといサンタさんの
「ふふふ……サメっち今年は爆弾いっぱい作ったッス!」
「サメっち、それはもう悪い子とかいう
「じつはもう一個作ってベッドの下に隠してあるッス」
「おっといたずらっ
林太郎はまだ
いくら
「よかろう……ならばこのプレゼントをくれてやるわ! フハハハハーーーっ!!」
「わぁーいッス!
かたやまるで勇者
かたやお
ドラギウスはサメっちとひと
「ときに林太郎よ。おぬし、身の
「なんですか
「おぬしの
林太郎が受け取ったのはとんでもない
「狙われている? 俺が? 誰にです?」
「それはな……おっと、我輩は世界中の悪い子供たちにプレゼントを
ドラギウスサンタは
不安を隠せない林太郎に、サメっちが心配そうに声をかける。
「アニキ、秘密ってなんッスか? サメっち気になるッス!」
「いいかいサメっち。大人の男には秘密のひとつやふたつあるものなんだよ」
「おおー、カッコイイッス!」
そう、林太郎が怪人ではなく
事実を知るのは、アークドミニオンではドラギウス総帥と
そのアキレス
「いよう、兄弟! 飲んでるかあ!? なんだよシラフじゃねえかあ!」
「オジキぃ~! 竜ちゃんからプレゼントもらったッス!」
「よかったじゃねえかあサメっちい! ほらよおオレサマからもプレゼントだぜえ、
「ベアリオン将軍、子供にビールを
「ガハハハハ! 冗談だぜえ! それによお、将軍なんてカタい呼び
昨日に引き続き、どうにも百獣軍団への所属が
というのも以前、同じく三幹部の
あのときは逆に脅迫することで
そもそも見た目からしてまるっきり
頭を使った
しかしこのまま流されていて状況が
これまで流れに身を
ここは
「あのぉ……家族というのはぁ……? 俺ってばいつ百獣軍団に入っちゃったんですかねぇ……?」
動物園というものは
当然のことながら
「あ゛あ゛ん゛?」
ベアリオンはその恐ろしい
林太郎はなんとか
「ガハハハハ!
そう言うとベアリオンは、林太郎の背中を
なにも解決していないが林太郎はそれ以上踏み込める気がしなかった。
……しかし。
林太郎本人は
この祝賀会場には彼の
「
サーカスのマジシャンを
その
アークドミニオンのトリックスター、
「ああ? またてめえかザゾーマあ、オレサマに
ベアリオンの全身を
しかしザゾーマは
「
「んだとこの野郎! やろうってのか!?」
林太郎にはザゾーマがなにを言っているのかまったく理解できなかった。
おそらく
「ザゾーマ様は『デスグリーン様は
カミキリムシのような顔をした
「誰がクマゴリラだゴラァッ!!!!!」
「
「ザゾーマ様は『うるさいしね』と
「その
アークドミニオンを代表する三幹部のふたりは、林太郎を
ドラギウスの言う“林太郎を狙う者”とは彼らのことであったのだ。
林太郎の頭上で赤き
生きた
彼らは林太郎こと極悪怪人デスグリーンを自分の軍団に引き入れるためならば、血で血を
「ややや、やめてふたりとも! お願いだから俺のために
「サメっちいいこと思いついたッス! いっそ
「それはナイスアイディアだねサメっち。アニキは
結局、ドラギウスサンタが
その日、林太郎はアークドミニオンに連れてこられた日
“超超超難敵ヒーローロボ軍団大壊滅&東京埼玉地区完全制圧記念大祝賀会あとついでにクリスマスパーティー”は深夜まで続いた。
林太郎は怪人かくし芸大会で得意のマジックを披露し、ビンゴ大会でまるごと洗える
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