第三十八話「煌輝戦隊ロミオファイブ」
八体もの六〇メートル級巨大ロボが、
ズタボロのキングビクトリーからビクトレッド・
『はーっはっはっは! もはやこれまでのようだなデスグリーン! お前にやられたことをそのままお
敵をキルゾーンに
規模は
まんまと罠にかかったサメっちは、
八体の巨大ロボに完全包囲された林太郎は、もはや絶体絶命だ。
「なんてやつらだ!
『『『『お前が言うな!』』』』
林太郎の叫びに対し、八体のロボから同時にツッコミが入った。
しかしすでに
曰く、“緑の
曰く、怪人たちの宿敵であったビクトグリーンを頭から
そのデスグリーンが
ヒーローたちの恐怖、
『つつつ、ついに俺たちの手で、あのデスグリーンを!』
『デスグリーンを倒せば
『
八体の巨大ロボが
「どうしてもやるってんなら、こっちにも考えがあるぞ! いいのかーーーっ!?」
林太郎はなんとか引き
『耳を
ズドドドドドドドドドドド!!!!!
カラフルなレーザービーム。
ロケット
一体の砲撃でも、巨大化した怪人に致命傷を負わせるほどの
それらが
木々は燃える
『……やったか!?』
もうもうと立ち込める
デスグリーンのいた場所はもはや何もかもが消滅し
「
巨大ロボの一体、
「なんとか勝てたみたいだな……」
「ふっ、これだけの攻撃だ。生きているはずがねえ」
「なーんだ、思ったよりあっけないんだー」
「そう言いながら
「だっ、誰がビビってるてんだよ!? ってゆーか誰がウサギちゃんだ!!」
「……
彼らは“
「まったくしょうがない
リーダーのロミオレッド、
クールなロミオブルー、やんちゃなロミオイエロー、オネエ系のロミオパープル、そして風紀委員長のロミオホワイトという
すべては平和と安全と、みんなの笑顔のために。
俺たち、最強無敵のプリンスヒーロー!
その名もウィーアー――。
……メキャッ……。
メリメリバキバキベリバリィッ!!
「
コックピットのハッチが強引に
「お前は……極悪怪人デスグリーンッ!? あの砲撃で生きていたというのか!?」
「おっと、ちゃんと前を向いて運転した
「ま、待て……! 俺を殺したところで逃げ場はないぞ!」
「殺すなんて
「……いったい何をやらせようっていうんだ!?」
「簡単なアルバイトさ。ロボ
なんと極悪怪人デスグリーンはプリンスカイザーを
「やってくれるかな? 君たち高校生なんだから、バイトぐらいしたことあるだろう?」
「いくら
彼らは現役高校生とはいえ、ヒーロー本部と
正義のヒーローとは、愛という名の
たとえ
「ロミオレッド、
「ままままま待ってくれ! 家族には手を出すな!」
基本的に屈しないが、それも時と場合によるのである!
「てめえさっきから聞いてりゃ調子に乗りやがって! 今すぐレッドから離れろ!」
「君はロミオブルー、
「お……おま……」
「
“元”東京本部所属ヒーローである緑の怪人は、
「言っただろう……? こっちにも考えがあるってさあ……」
……数分後。
「うわあああああああああああああ!!!!!」
『どうしたんだロミオファイブ! 俺たちは
「はっはっは、やればできるじゃあないか」
プリンスカイザーの剣はオイルで黒く染まっていた。
声も涙も
「うぅ……えぐっ……ひっく……」
「……俺たち……
「気にしちゃあいけないよ。男は流した涙のぶんだけ強くなるんだ。ほらバイト
デスグリーンは小さな箱を置いてプリンスカイザーのコックピットを
ピッ、ピッ、ピッ。
「
頭部にコックピットを持つプリンスカイザーの目が、カッときらめいた。
…………。
タイムリミットのジャスト一〇分。
林太郎がデスグリーンの変身を
その
「んにゃ……アニキ……? サメっち
「おはようサメっち。いい夢は見れたかい?」
「……
「
デスグリーン変身ギアの
林太郎の肉体の
正直なところあの
「ちょっと
「ドキッ……アニキ
「サメっち、ときには言葉
林太郎がゆっくりと
「ああ……やっべ、そりゃいるよな……忘れてた……」
「アニキ……これやばいんじゃないッスか……?」
ひとり、ふたりと……その数はどんどん増えあっという間に一〇〇人近くまで
彼らは色とりどりの戦闘用ヒーロースーツをまとっていた。
「ヒーロー本部だ! ようやく追い詰めたぞデスグリーン!」
ロボが
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