第三十五話「“平和”を愛する緑の光」
国家公安委員会局地的人的災害特務事例対策本部。
通称ヒーロー本部では
「被害状況を報告する。
報告を読み上げるのは補佐官ではなく、
今回の事件に深くかかわった
「管理責任者を
「そうだ、それにまた襲撃があるかもしれん! 今すぐに怪人たちを
「それを言ったらそもそも侵入を許した
会議室はもはや
じつのところこのまま
守國にはひとつ、
「
「そうだ! 今回の事件の
「ならばビクトレットと鮫島補佐官を今すぐ
「それがいい、そうするべきだ!」
会議室に
守國が
たいして
彼は
ビクトグリーンを
しかしそれを可能にするほど上層部に顔が
だからこそ上層部に対する
「では決定ということで、よろしいな?」
「
「異議なし」
「異議なし」
「異議あり」
その男、守國長官は
「
守國は静かに
そしてヒーロー本部長官の
「部下の
会議室はその
守國はもとより長官の地位に
初代ヒーロー
ただのイチ
(これは大きな
守國がそんなことを考えていたそのとき、ひとりの職員が会議室に駆け込んできた。
「ししし、失礼いたしますっ! 長官、お耳に入れたいことが……!」
その職員は
端末に
…………。
ヒーロー本部、ビクトレンジャー秘密基地。
「やってしまったあああああああァァァッッッ!!!!!!!」
ビクトレッドこと
部屋にはもはや烈人しかいないため、いくら叫んだところで誰にたしなめられるわけでもないのだが。
「
頭を抱えてもんどりを打つ烈人は、誰かが部屋に入ってきた
「おはようございます
「どうしたんですかその
朝霞はふたり
「大貫司令官が
「はてる……なんですって?」
「
ちなみにヒーロー本部のある
「いったいなんだってそんなところに!?」
「こちらをご
そう言うと朝霞は自分の携帯端末で動画を再生した。
『バカだねえ最近の怪人ってのはさあー!』
画面にはいたいけな少女を
そのあまりに
「ソースは不明ですが、すでにSNSで三〇〇万回ほど再生されているようです。怪人
「いったいいつの
「
烈人は朝霞の説明が耳に入らないほど、画面に
「監視カメラにしては位置が低いと思ったけど……まさかこの
…………。
ところかわってアークドミニオン地下秘密基地……の上にそびえるタガデンタワーの最上階。
「うしゃしゃしゃしゃ! これであのバカ司令官も
「バカのままでいてくれた
「なんじゃい
「人の
そう言って林太郎は自分の眼鏡を
イエローのハリテで破壊された後、タガラックの部下である
メガネのフレームには、注意して見なければわからないほど小さなレンズが組み込まれていた。
林太郎がカメラの存在に気づいたのはつい昨日のことである。
その映像というのが林太郎の視線そのものであったため、
「じゃからって、乗り込んできて
「いや怒ってますよ? ただ大貫には個人的な
「クリリンのぶんじゃな」
「それ二度と言わないでくださいね」
一瞬
「ま、やられたことはキッチリ五〇
「ほほーっ、ならば
「
林太郎が大貫に
だがそれが結果的に
このふたりが極悪怪人デスグリーンにとって、強大な
………………。
…………。
……。
夜でも
「アニキ! トナカイさんも泳いでるッスよ! おいしそうッスねえ」
「いいかいサメっち、あれはスタッフのトナカイさんだから食べちゃダメだよ」
まるで
周囲を行き
「そういやサンタさんって、なんで
「知ってるかいサメっち? サンタクロースは、じつは怪人なんだよ」
「そうなんッスか!? じゃあきっと
「いいや、世界中の子供たちを
彼の名は栗山林太郎、二十六歳。
ヒーロー学校第四十九期
彼の平和を
彼の正義を
その
――“
彼はぎこちない
ニカッと笑った少女の口には、鋭い牙が並んでいた。
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そんなわけで第一章完!
ここで物語は一旦幕引きです。
林太郎とサメっちの物語はまだまだ続きます。
第二章ではド定番! 巨大ロボと追加戦士が登場いたしますよ! 乞うご期待!
温かなご声援、ご支援、過分な評価の数々、まことにありがとうございます。
SNSなどでも多くのご感想、ファンアートを賜り感謝の念にたえません。
よろしければ是非、第二章以降もお付き合いくださいませ。
よろしくなくても付き合ってください。
そして感想とかいろいろくれ! 全部くれ! 全部だ!
私から読んでくれた君にありがとうと言わせてくれ!
(2022/01/04追記)
まだ第一章だけですが、がっつり大幅に修正いたしました!
さらに読みやすく、さらに面白くなりましてよ!
かなり手を入れたので、ご感想などいただけますと大変励みになります!
第二章の修正も進めていきますので引き続きよろしくお願いします!
(修正前だと少し整合性が取れていない部分があるかもしれません、ご了承ください)
(2022/01/31追記)
第二章の全修正が完了いたしました!
引き続きお楽しみください!
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