マスターの憂鬱。

次の日の朝マスターは早起きした。とはいっても次の日の朝もが正解だ。今日もまた昨日に続き、一昨日に続き先月に続き、去年に続き喫茶店が開かれる。ちなみにこの喫茶店は年中無休である。マスターは動いたら動きを止めたら死んでしまう魚の様だと自分で思っていた自覚していた。それが果たして本当なのか正しいのかは分からない。マスターが自分でそう思い込んで心の奥底で無理やり仕事をこなしているのかもしれない。あるいは仕事をしていないと犬人間として豚の喫茶店を開いていて、いつどこで誰にばれるか分からないという不安を感じているのかもしれずその不安を紛らわす為、忘れるために喫茶店を一日も休まずに開いているのかもしれなかった。だがそうであれば店を開かない方がよい見つかりずらいと思うかもしれないが、そこが先ほど言ったように社会貢献をしたいと隠れていたくないという、自分の心の中の葛藤があることによって現在にいたる。つまりの所マスターは安息の地をもちろん心の中の話であるが、求めて彷徨っている旅人なのである旅犬人間なのである。わん。

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