第37話 土日限定の喫茶店

しばらく後の事


「ええ、ののはな亭の喫茶が!」「土日限定だけらしいけど」

街の者達 ののはな亭の喫茶を楽しみにしていた者達が 嬉しそうに話している


アルバイトを数人 入れての数年ぶりの再オープンだった

店の近く 森から聞こえる小鳥たちの声に 可愛い雀が鳴いて 素敵な感じ

花を飾り 植木鉢や傍にあるガーデニングの花々にも力が入っている


増設した店の中だけでなく 街の通りにも椅子やテーブルが数個設置されて お洒落


「じゃあラベンダーアイスとプリン・アラモードで」「はい」


「マフィンとケーキにサーモン、レタスのサンドイッチ 注文書にある この絵 

三段重ねで頼むよ それと紅茶」「はい わかりました」


「生クリームつきのオペラチョコケーキ、アイステイ」

「注文を頼む」「は~い伺いますね」メイドの子達や渋いおじさまのウエイターが

そつなく動いていた

「チーズケーキと紅茶の炭酸のジュースで」「コーヒーとケーキ」

「チャイ(ミルク紅茶、シナモンなどの香辛料入り)を・・」


「薔薇のゼリーを うふふ」「苺のショートケーキ」「カボチャのプリンを・・」

「生クリームをホイップしたものを入れたココアね」


「生ハムと白いチーズマルカポネ、レタスを挟んで焼いたフランスパンのサンド

飲み物はカプチーノ」


お客様の評判は案外と良い 街の新聞にも掲載され 好調な滑り出し

喫茶を眺めながら リジャは口元に笑みを浮かべ

「どうにか軌道に乗りそうだな」「ええ リジャさん」

「コーヒーのバリスタも入れないと・・」「ですね~~いい感じですよ」

新たなコックには 公認モンスターもいたりする


「ダンジョン ののちゃ店用の食事を転送しないと」「はい」「転送準備OKですよ」

「あ、行商人用の食べ物もだったか 急いで準備しよう」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る