第29話 ダンジョン アルと冒険者たちと子供達

こちらは ののはな亭 期待の新星アル 黒髪の美少女 余談だが胸もいい感じであった

戦闘ヘルプで今 華やかに華麗に活躍していた 


アルが戦いの中 勝利を確信して 微笑んでいた

「行きますわよ~~覚悟なさい!」「スパイラル アイシング!」「氷結の柱!」

水、氷関係の魔法の連続技がさく裂している


アイシング・スパイラル

輪を作る様に 清らかな水が幾つもの弧を描き、すぐさま凍り付き

敵モンスター達 一つ目巨人たち、巨大な大蛇を捕らえて離さない 凍える冬のような氷魔法


冷たき 半透明の氷結の柱

足元から滝が逆流するように 沢山の水が沸き立ち すぐさま 凍結する

カキーンンン 氷柱の中のモンスター達


手にした剣で 4つの腕を持った魔獣を叩きのめして ダウンさせる

その動きは軽やかで 踊るようだった


敵モンスター 全てに アルは赤いサクランボのような唇で呟いた

眠りの呪文 敵モンスターは くかーと眠ってしまう


そして・・ちら・・ん チラリんと見えた下着は 大人な黒

小さな赤の薔薇と金飾りの刺繍入り

長いストレートな黒髪が舞う なぜか 背景にも赤い薔薇の花びらも舞っている

「素晴らしい 特に・・スカートの下の・・」「ああ、いや」


「ん・・では皆様方 『とどめ』の方はよろしくお願いしますわ」

「忘れずに ドロップアイテムも手にしてくださいね」

胸元に手を置き もう片方の手で そっとスカートの裾を掴み 優雅ご挨拶


次に首元のペンダントをいじるアル 大きな籠になるペンダントの宝石部分

それとは別にサッと薄い敷物をひくアル


「さあ、お待たせしましたわ 

まず 海鮮のイカ、アサリ貝ムール貝、エビと大きな鶏肉たっぷりに 

ブロコリーに

赤ピーマンなどの野菜も入ったサフランの香辛料で作った 炊き込みご飯 

ののはな亭オリジナル 大盛パエリア」冒険者たちがごくりと喉を鳴らす

「おおお~」歓声が上がる


「それに特別注文のモンスター料理

カニ蜘蛛魔人のカニ肉たっぷりのチーズドリア」

ほかほかの良い匂い


「それから・・卵入りなべ焼きうどん、ざるそば 持ち帰りにも便利な 

おにぎり弁当6個セット

お飲み物は お茶にウーロン茶 美容効果もあるローズヒップテイ 軽い蜂蜜酒 

白ブドウの炭酸ジュース」確認の為もあり アルは商品を説明した

「ではお飲み物をお注ぎしますね」


「あ、すまない ちょっとお願いがあるのだが」「はい?」

アルがきょとんとする

「出ておいで」 その言葉を合図に 岩陰から子供達が数人出てくる


一つの角がついた子供に 大きな目がひとつだけの子供 腕が羽の子供・・

「あら?」アルは驚いて その子達を見る「人の心を持ったモンスターの子供達だよ」

「そうなのですか?」「ああ」


「俺たちは ダンジョン階層奥深くにいる 移動魔法陣の紙も人数分しかない

申し訳ないが 街のメイン・ギルドの方に連れて行ってもらえないか?

多分 公認モンスターとして保護してもらえると思う」


「わかりました せっかくですから 皆さまで お食事をされては?

食事が終わるまで お待ちしますわ」


「そうか悪いな」「あ、それから 各種割引チケットと無料券です」

「え、こんなに沢山」「うふふ」実はちょっとサービスしてしまったアル


お茶をポットから注ぎ コップや皿を並べる 「さあ、どうぞ うふふ」


それから

アルは近くの岩に腰かけて スマホで店に連絡を取り 

しばし、その場にとどまった

冒険者達は モンスターの子供達にご飯を渡して 共に仲良く 食べる 

笑っている

アルの優しい瞳が彼等を見守る


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