第10話天界に雪渓とし
(記2021/3/18)尾を分かつ所―
引用句「天界に雪渓として尾をわかつ」(橋本多佳子 命終,262)
(読みかた:てんかいにせっけいとしておをわかつ)
高天原‥「タカマガハラ」の高みに天界は見えるかなあ。日本神話では雲の高みから神々が降りてらっしゃったのね。旧約の世界でも天国は高いところにあるのよね。人の手の届かない高い所。聖域・天界は高い所にあって欲しい‥その想いは泡(あぶく)にも分る積もりよ。雲の上に頭が出てるの。真夏の頃でも雪で覆われているの。そこの谷間や斜面に積もった真っ白な雪は誰の目にも美しくて清らかに見えているのでないかしら。そこは滅多な人は入れない域・境界・結界と言えば好いかしら‥
使命を自覚する人は仕事が愉しいのでないかしら。力が強いスサノオ(須佐之男)には使命があった。ギリシャ神話の力持ちヘラクレスには使命があった。両者の共通点は何かしら?世界を支えることだったでしょう。力の弱い泡では到底務まらない仕事なのね。どんな人にも持ち味があるわ。その持ち味を生かし合って人類は生きて来られたの。世界を下から支えることがデキるのはスサノオであり、ヘラクレスなのね。みんなが己の使命を放りだしたら世界はどうなる?荒れるしかないからね。
あの雪渓から下を平和に保てるのはスサノオでないかしら?萬葉集には雄略天皇がいらっしゃる。力の強い人は私たちの世界を支える使命があるみたい。泡にはそう想えるのです。どう支えたら好いのだって?そんなこと矛盾丸の責任でないからね?矛盾丸を振るう私たちの代表・剣豪が善いお手本になってみせる約束になっているのでないかしら?科学の剣豪・文学の剣豪・医学の剣豪・教育の剣豪・園芸農業の剣豪・政治の剣豪‥それぞれの分野の力持ちが支えていくのが好いのでない?
泡の役割りは‥みんなの邪魔にならないよう、今のところは矛盾丸に錆びが付いてないか点検するぐらいしか出来ませんけれど‥
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