第59話 知らない庭
子供の頃寝込んだ時に障子を開けると見知らぬ豪邸の庭が見えるようになった。
庭へ出た事はないが、ずっと羨ましく眺めていたのを覚えている。
ある日そこで緑の服の少女が手招きしているのを見て以来、庭に繋がる事はなくなった。
しかし最近、障子の外から知らない声で度々名前を呼ばれている。
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