⑼真夜中の虹

 首都圏某所、航空自衛隊基地は閑散としていた。

 制服に身を包んだ栁澤やなぎさわに案内され、翔太は湊と共に敷地内に足を踏み入れた。薄暗い通路に人気は無く、壁一面が何かの機械に埋め尽くされている。


 栁澤はパイロットを引退し、今は管制室に勤務し、後進育成に力を入れていると言う。管制室とは、国外からの脅威――スクランブルに対し、パイロットへ直接的な指示を出す国防の第一線である。栁澤という男が本当に優秀な人材であることは、最早、疑いようも無い。


 青島の娘は、現在は祖父母に引き取られ、療養していると言う。父親の名誉が取り戻されてハッピーエンドとはいかないのが現実である。彼女は生きなければならない。それこそ、父の分まで。


 通路の奥、分厚い鉄の扉があった。

 栁澤がそれを開くと、ガソリンやオイルの独特の臭いがした。巨大な倉庫の中では、巨大な鉄の鳥が翼を休めていた。滑らかな流線をなぞる機体には、何かのエンブレムが印刷されている。両翼を広げるわしが、まるで此方を睨んでいるようだった。




「DoD?」




 翔太が呟くと、湊が教えてくれた。




「アメリカ合衆国国防総省。United States Department of Defense ――通称、DoD」

「国防総省?」

「親父のコネクションなんだ。燃料補給のついでに、航を乗せてもらった」




 翔太は空いた口が塞がらなかった。

 倉庫内は人払いでもしているのか全くの無人である。燃料補給というのも本当は名目でしかなく、湊の弟を運ぶ為に国が動いたのではないかとすら思った。


 機体の降着装置の側、誰かが立っていた。

 青い作業着を纏い、帽子を深く被っている。一見すると基地内の隊員だが、放たれる強烈な存在感は見間違うはずも無かった。


 その青年は、帽子のツバを下げたまま歩き出した。見えない糸で引っ張られているみたいに、湊が足を進める。


 見下ろされるような体格差だった。湊が足を止めると、作業着の青年は大きく足を踏み出した。青い作業着の袖が伸ばされる。次の瞬間、二人はパズルのピースが噛み合ったみたいに、固く抱擁した。




「生きていて良かった……!」




 何かが熱く胸を突き上げる。

 誰も声を掛けられない。空気も音も干渉出来ない不可侵の聖域。栁澤が黙って退去する。蜂谷家の双子は、巨大な鉄の鳥の下で雨宿りするかのように身を寄せ合っている。


 生きていて良かった。生きていて良かった。

 壊れたレコーダーみたいに、湊が何度も声を上げる。

 生きていて良かった。生きていて良かった。

 ただ、それだけで。




「航……!」




 湊が、あえぐように呼んだ。

 血肉を分けた己の半身、双子の弟。

 湊の腕が航の後頭部に回り、肩口に押し付けるみたいにして抱き締める。




「俺が一番近くにいたのにな……」




 何も守れなかったよ。

 ぽつりと溢されたそれは、弱音だったのかも知れない。


 静かな声だった。

 航はそう呟くと、湊の肩に顔を埋めて鼻をすすった。


 側にいたのに何も出来なかった航、側にもいられなかった湊。どちらが辛いのかなんて比べるべきじゃない。だけど、彼等の深い後悔と悲しみは、しんと静まり返った倉庫内を霧雨のように湿らせて行く。


 航の後悔。

 爆弾テロで父親を目の前で亡くし、倒壊する建物から母親によって庇われ、何も出来ずにただ逃げることしか出来なかった。だけど、湊には、そんなことはきっとどうでも良いことなのだ。


 テロリストに宣戦布告し、四面楚歌の状況に置かれて、命を狙われても構わなかったのだ。中国マフィアの力を借り、関西の極道に助力を乞い、持ち得るコネクションを最大限に活用し、己の手を汚すことになっても良かった。


 弟が生きていれば、それだけで。


 二人はそっと離れると、互いの目をじっと見据えた。言語ではない何かがやり取りされているのが分かる。不思議な感覚だった。絆と呼ばれるものが、光る糸みたいに見えるのだ。


 湊はガーゼの貼られた頬を撫でると、此方を振り向いた。

 何かを窺うように見遣ると、湊は航に言った。




「……お前には今、二つの選択肢がある。一つは、過去も名前も捨てて平穏に生きる道だ」




 弟には、日の当たる道を歩いて欲しい。

 湊の言葉が脳裏を過ぎる。姿形も航の方が大きく年上に見えるのに、湊こそが兄なのだと分かる。


 何を以て生きていると定義するか。

 以前、湊とそんな話をした。湊は、弟が生きて、笑っていてくれたらそれだけで良かった。けれど、人と言う生き物は、生きる為だけに生きることは出来ないのだ。




「……もう一つは?」




 航が問い掛ける。

 はっとする程に美しい青年である。湊と並ぶと、まるで美術品を鑑賞しているかのように時間経過すら忘れさせる。

 空気が張り詰める。湊の濃褐色の瞳は無機質な室内灯の下で、不可思議に輝いていた。




「俺と一緒に、地獄に堕ちるか」




 湊の後悔。

 家族を守る為に海を渡り、言葉も通じない異国の地で、たった一人の味方も無く、資金を集め、コネクションを築き、奔走した。その結果、両親の死に目にも会えず、弟の側にもいられなかった。


 弟だけは、命に替えても守る。

 18歳の少年の悲壮な覚悟を、翔太は知っている。弟には日の当たる道を歩いて欲しい。そう願いながらも、選択肢を提示した湊の思いが、航に分からない筈も無かった。


 弟を一人で死なせるくらいなら、手を握りながら一緒に死ぬ。現実はいつも八方塞がりで、希望の光は遠くで見下ろしている。


 航は、笑った。

 それは息を奪われる程に魅力的な笑顔だった。




「選ぶまでも無ェよ」




 航は凜然と宣言した。




「お前が地獄に行くって言ってんのに、俺だけのうのうと生きられるかよ」




 それは、当然の帰結だった。

 一蓮托生、運命共同体。そんな言葉では表せないくらい、彼等は魂の底で繋がっている。落ちるならば何処までも、地獄の底まで。

 翔太には、それがとても恐ろしかった。転落すると知りながら、繋いだ手は離さない。彼等の関係は二人きりで閉ざされて、誰も介入出来ない。


 翔太が口を開いた時、航が笑った。




「お前に守られるつもりもねぇが、死ぬつもりもねぇ」




 両親を目の前で亡くした直後、絶体絶命の四面楚歌。

 それでも、航は白い歯を見せて不敵に笑った。




「俺がお前の地獄を、マシにしてやるよ」




 絶望の夜を、希望の朝日が引き裂いて行くみたいに。


 翔太は、拍手を送りたいくらいの心地だった。彼等の父親がどんな人間だったのか知らない。母親がどうやって育てて来たのかも分からない。


 けれど、彼等は間違いなくヒーローだった。

 共に落ちるのではなく、二人で支え合いながら何処までも走って行けるのだ。立ち止まれば背中を押し、うずくまれば手を引いて、闇の中で光を目指して走って行ける。


 航の言葉には、奇妙な力があった。

 まるで朝日みたいなエネルギー、カリスマ性と呼ばれるものが其処には確かに存在する。


 湊は俯いた。

 航の覚悟だって、湊には痛いくらい分かるだろう。逆の立場なら同じことを言ったはずだ。湊は顔を上げると、その瞳に怜悧な光を宿していた。




「――もしも、もしも後悔する日が来たなら、その時は」




 湊は両手を握っていた。

 守るべき弟ではなく、対等な存在として。

 湊は強い口調で、微笑みながら拳を向けた。




「後悔しながら、俺と一緒に死んでくれ」




 航は口角を吊り上げて笑うと、拳をぶつけた。

 歴史的瞬間に立ち会ったかのような感動が胸を熱くする。けれど、翔太には気掛かりなことが一つあった。




「……泣かないんだな」




 湊も航も、両親の死に対して涙を流しはしない。

 酸素を求めて泳ぎ回る魚みたいに、動き続けている。その集中が切れてしまうのも恐ろしいけれど、今くらい、泣いたって良いのに。


 すると、航が眦を釣り上げた。




「泣くかよ」




 いささか気を悪くしたみたいに顔を歪め、航が言った。




「泣いた所で、現実は何も変わらねぇ」




 強がりだと、翔太にも分かった。

 本当は、泣きたかっただろう。この世の終わりみたいにむせび泣いて、縋って、八つ当たりしても良いはずだった。けれど、彼等はそうしない。それは何故か。




「まだ、終わってない」




 湊が言った。

 そうだ。湊は、ケリをつけると言った。まだ何も終わっていないのだ。現状は変わっていない。




「ゲームセットにはまだ早い」




 湊は薄く笑った。それは何処か悲しくも美しい、少年の微笑みだった。














 15.トーチカ

 ⑼真夜中の虹













「ヘッドライトの光って、二種類あるだろ」




 ロービームとハイビーム。

 航はそう言って、左手を動かした。黄色い光の筋が闇の中で上下する。ヘッドライトには本来は夜道を照らしたり、対向車に己の存在を知らせる意味があるらしい。


 航空自衛隊基地に湊を残し、翔太は航と共にバイクの元まで戻って来た。湊はやることがあると言っていたけれど、具体的に何をしようとしているのかは知らない。ただ、彼が自暴自棄な行動を起こさないだろうと言うことだけは確信していた。




「ヘッドライトの光って、思うより手前しか照らさないんだよな」




 航は寂しげに笑うと、バイクに跨った。

 エンジンが深夜の街に咆哮ほうこうする。航は横顔で振り向くと、後ろに乗るようにあごをしゃくった。

 航のバイクに乗るのは二度目だった。アメリカンバイクの乾いたエンジンの音が小気味良かった。ヘッドライトの光は闇の中をレーザー光線のように照らすけれど、辺りは真っ暗なままだった。


 真夜中の街中をアメリカンバイクが駆け抜ける。湊の運転も下手では無かったけれど、後部座席に乗っていると、航のそれが如何に卓越しているものなのか明確に分かる。航は己の手足として自在に操る。ギアチェンジ、クラッチ操作。ウインカーを出すのも瞬きするように自然で、まるで空を駆けているみたいだった。


 航がまるで自分の家の庭みたいに迷わず走り出すので不思議に思っていたら、左手のハンドルに携帯電話を固定する装置があった。それはバイクの初期装備ではなく、湊のカスタマイズらしい。


 携帯電話の地図アプリが、カーナビのように道を示している。行先は笹森のいた高級ホテルだった。深夜のホテルに利用客の姿は無く、従業員も必要最低限の係が配置されているだけだった。


 最上階までエレベーターで移動すると、部屋の前で笹森が待っていた。笹森は航の姿を認めると、切れ長な目を僅かに見開き、深く息を吐いた。




「話は聞いてんで。無事で良かった……」




 笹森が部屋の中ではなく、扉の前にいた意味を察する。

 居ても立っても居られなかったのだろう。けれど、迎えに行くことも出来ず、焦燥感を押し殺して待つことしか出来なかった。




「巻き込んで、悪ィ」




 言葉は軽いけれど、航は苦渋を煮詰めたような顔で、絞り出すように言った。迷惑を掛けることよりも、誰かを頼らなければならない状況を嘆いているみたいだった。

 笹森は苦笑して、部屋に招き入れた。元々、家族絡みで付き合いがあったらしいから、親戚も同然なのだろう。それでも、航は心底悔しそうに言った。




「なるべく、アンタ等には迷惑を掛けないようにする」




 なんだか新鮮な気持ちだった。

 湊でも同じことを言うだろうけれど、航の強がりはどうしてか放って置けなくて、可愛いのだ。必要以上に手を掛けてやりたくなる。生まれ持った弟としての性質なのかも知れない。


 双子の兄である湊が、航を守りたいと思うのも分かる気がする。同時に、湊のあの穏やかさは航を守る為に獲得したスキルで、本来の性質は異なるのかも知れないと今更ながら思った。


 この航と流血沙汰になる程の喧嘩をする湊を、翔太は知らない。




「どないして?」




 廊下の向こうから、切れ味の良い日本刀みたいな容赦無い口調が飛んで来る。翔太は殆ど無意識に身構え、航を庇おうとした。それと同時に、航がじとりと睨んで来る。


 航と言う少年は、サバンナの肉食獣のように気位が高いのである。庇われたり守られたりすると、バネみたいに反発する。湊の物腰の柔らかさに比べると、航の気性の荒さは余りにも苛烈に映った。




「覚悟はして来た」




 航は凛と背筋を伸ばし、堂々と言った。スポットライトが当てられたかのような強烈な存在感を放ちながら、航は猫のように毛を逆立てている。


 広間のソファに深く腰を下ろし、笹森鏡花は微塵も揺るがない。裏社会で生き抜く女独特の力強さが、大地に根を張る大木のように漲っている。




「お綺麗な言葉を使うんやない」




 ぴしゃりと、鏡花は言い放った。

 それは、路地裏で銃口を向けられると言うよりも、自宅の台所で包丁を突き付けられたみたいに生々しく凄みのある口調だった。




「アンタは負けたんや。負けたさかい、此処におるんやろ」




 鏡花は不躾に指差すと、冷ややかに言った。

 航のプライドを刺激するかのような挑発的な態度だった。

 湊は柳のように躱していたけれど、航は如何だろう。翔太が庇ってやることは出来るが、航はそれでは納得しない。


 航は眉一つ動かさなかった。

 嵐の前みたいに、その叱責を穏やかに肯定した。




「そうだ。俺が弱かったから、守れなかった。もう二度と、あんな思いはしたくねぇ。……湊だけは、死んでも守る」




 航は、湊のように敵意や害意を躱せない。

 真っ向から受け入れて、傷付く。それでも痛がらない。

 それが翔太には歯痒かった。


 鏡花は興醒めとばかりに目をすがめた。




「アンタの兄貴も同じこと言うとったで」




 鏡花の目は冷たかった。




「せやけどねぇ、命を捨てて守られて、アンタほんまに満足かいな? ちゃうやろう。家族の為を思うなら、何としてでも生き残るんや」




 彼女の主張は一貫している。

 生きろと、死んじゃいけないと、強く彼等に訴え掛けているのだ。湊も航も死ぬ気は無い。死んでも良いと言うことと、命を懸けると言うことは違うことだ。


 彼女は、彼等の覚悟を測りたいのだ。

 航は退屈そうに鼻を鳴らすと、腹立ちを押し殺すみたいに腕を組んだ。




「命が大切だなんてことは、初めから知ってる。だけど、俺には命より大事なものがある」




 航は、断言した。




「それが守れないなら、生きていても死んでるのと同じだ」




 たった18歳の子供の覚悟を認めるのは難しい。

 戦場に向かおうとする危うい子供を止めるのは、大人の役割だった。だけど、彼等の親はもうこの世にはいない。ならば、誰が彼等のブレーキになれるのか。


 翔太は、鏡花の真意に気付く。

 彼女は、意地悪で制しているのでも、咎めているのでもない。この世にいない両親の代わりに、彼等を守ろうとしてくれている。


 それは、包み込むような深い愛情だった。

 笹森鏡花と言う女性は、たくましく誠実で、愛情深い母親なのだろう。


 鏡花はつやっぽい溜息を吐いた。




「アンタ達、双子の兄弟や言うとったね。双子がどういうもんかウチには分からへんけどなぁ、あの子、湊は間違いなく兄やで。少なくとも、今は必死で兄になろうとしてる」




 航は苦々しく頷いた。




「……知ってる」




 今にして思えば、湊の覚悟とは家を継ぐ長男としての責任感だった。それが航にとってはわずらわしく、腹立たしくも見えるのだろう。だって、双子の兄弟だ。本来ならば、対等であるべきだ。


 翔太は前に進み出た。

 鏡花に、湊は言い返さなかった。タイムリミットがあったのだろうし、彼女の機嫌を損ねる訳にもいかなかった。だから、それは今、自分の役割だ。




「こいつ等のことは俺が守る。絶対に、死なせない」




 翔太が言うと、航は眉をひそめた。

 本当に、素直で分かり易い弟分である。

 鏡花は背凭れに体を預けた。




「ほな、死ね言われたら死ぬのかい?」




 翔太は即答した。迷う余地すら無かった。




「死ぬよ」




 お望みなら、目の前で銃口を顳顬こめかみに突き付けてやっても良かった。それで証明出来るならば、安いものだ。


 航ばかりがぎょっとして目を見開く。

 構わなかった。彼等には、命を懸けて守る価値があると思った。鏡花の目をじっと見詰める。視線は逸らさない。迷いも躊躇ためらいも一瞬の隙も見せてはならない。


 耳が痛くなる程の静寂の後、鏡花が言った。




「……気に入った」




 晴々と、鏡花は笑った。曇天の雲が風に吹き飛ばされたかのような明るい笑顔だった。そして、それが彼女の本来の笑顔なのだろうとも思った。

 笹森一家は、警察にガサ入れされて、世間からの風当たりも厳しい立場にある。余計な面倒を見る余裕なんてものは無い。それでも、彼等を受け入れてくれると言う。


 湊の人を見る目は間違っていなかった。

 笹森一家は、彼等が生き残る為に獲得しなければならないカードだったのだ。




「アンタのことは、うちで守ったる。そやさかい、大人しゅうしとけ」




 翔太は航と此処にいない湊の代わりに、頭を下げた。

 それ以上の感謝の伝え方を、知らなかった。義理と人情だけで厄介者を引き受けてくれた彼等には、感謝の言葉も無かった。




「それで、アンタの兄貴は何しようとしてるんや?」




 鏡花が訊ねるが、翔太には答えられなかった。

 言えないのではなく、本当に分からないのだ。弟を安全地帯に避難させ、湊は今、何をしようとしているのか。

 航ばかりが訳知り顔で、当然みたいに言った。




「ケリをつけんだよ。……俺達は、ヒーローの息子だからな」




 果たして、その真意とは?

 翔太には分からない。窓の外、夜空が白んで来ている。夜明けが近い。


 朝日が昇る瞬間を、湊も一緒に眺められたなら良かったのに。弟の立派な姿も、笹森の優しさも、鏡花の愛情も、側で見られたなら何よりだった。

 翔太は、湊が此処にいないことが本当に残念だった。

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