第2話

「え……嘘……」


 発動させた張本人も、まさか発動するとは思わなかったらしく、俺のよりかは小規模なのだが、しっかりと張られた結界をコンコンと叩く。


「カレン、なんで発動できたか分かるか?」


「えっと……ごめんなさい。先生の魔力が身体に流れ込んできたのは分かっていたんですけど……」


「ま、それが分かれば充分なんだけどな……」


 なんか俺、今日初めて授業っぽいものしてるかもしれん。一昨日とか昨日とか、メリウスに魔法を制御させるように、俺は魔力吸収してるだけだったし、襲撃でそれどころじゃなくなったもんな。


 とりあえず、この結界は邪魔なので、壊しておきます。


「それじゃあ、メリウスはしっかりと見てたから、原理は分からなかったけど、は分かっただろ?」


「は、はい!バッチリ視えてました!」


 こくりと頷くメリウス。流石神童だな。俺や姉さんとかは魔力の流れを見ようと思えば見れるから、メリウスでも行けると思ったが、思った通りだったな。


「それじゃあメリウス、説明できるか?」


「はい……その、先生の魔力がカレンちゃんに流れていたんですけど、カレンちゃんは先生の魔力を使って魔法を発動させてました!」


「え!?先生の魔力を使ってたの!?」


 当然、カレンが驚く。俺はメリウスの言った言葉に頷いた。


「正解だ。もっと詳しく言えば、あやふやなカレンの魔力よりも、俺の魔力が優先されたって言う感じかな」


 魔法を発動させるために必要なものは、その魔法を正しく発動することができるための知識、魔力量、そしてだ。


 そして、この三つの中でどれが一番大事かって言われると、2対1対7ぐらいの割合で、イメージが大事。


「イメージ……ですか?」


「そうだ」


 俺の説明を聞いたメリウスが呟く。


「魔法から愛されている俺達神童には、あんまりイメージは必要ないが、イメージすることで威力より強力になっていく」


 どうして、イメージが大事かっていうと、魔法を発動する為の魔力というものは、実態はないが、どんな物にでも化けるという性質を持ち、使い手の思いによって変質するのだ。


 イメージは、言い換えれば強い思いだから、そのイメージがしっかりと固定化されれば、威力も上がって、わざわざ詠唱なんてしなくても魔法が発動できるというカラクリである。


 詠唱は、魔法を無理矢理形作る行為なので、思いで変質する魔法とは相性が悪い。だから、威力も鼻で笑っちゃうくらいお粗末なものなのである。


「わ、私……こんなの知らなかった……」


「ま、今は魔法なんて発動出来ればいいという風潮だからな。そのせいで魔法使いの質が全体的に少しずつ落ちているんだよ」


 まぁ、この学園では確か二年生になってからしっかりと教えているらしいので、他の魔法学園よりも強い魔法使いが出来上がるので、必然的にこの学園を卒業した生徒は強いという構図が出来上がっている。


 だから、スパイなんてするんだよな……。まずは自分たちの授業体系を見直せって話ですよほんと。


「さて、話を戻すが、イメージをより強固なものとするために、一番効率がいいやり方があるんだが、なんだと思う?」


「え?……えっと……その魔法を何回も使って目に焼きつけるとか?」


「まぁ、それでもいいんだけどな……」


 その練習のやり方も、後半は大分分かってきて伸びが良くなるんだけど、その分かってくるまでの道のりが相当長いので、あまりオススメは出来ない。


 それじゃあ何がいいか。何、簡単な事だよ。


「お絵描きだよ」


「え?」


「へ?」


「お絵描き」


 俺がそう言うと、二人の目が点になった。



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やっば。PSO2NGS楽しすぎてヤバい。これはハマるわ。やばい。


さてさて、まだまだガチャ報告会の時間は続いておりますよ!昨日報告し忘れた人は報告しちゃってくださいな!


私?私はエイシンかアドベかカフェが来るまで貯めますよ?この宣言何回目だよ……

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