第11話

「異常なし……ここも異常なし……」


「ティルファー、あっちの方も異常はなかったわよ」


「ありがとうルーナ」


「いえ、街の平和を守るためでしょ?私も手伝いたいもの」


 昨日の洗脳勇者の襲撃から二日経ち、俺たちは今何か異常が起きていないかの調査をしている。魔法三家だけではなく、魔法学園の方の授業も一旦中止にして、優秀な教師も手伝ってくれているとのことなので、見回りが本当に楽で助かる。


 見回りの例としては、怪しい人物が居ないかの調査とか、不自然な魔力を感じるかとか色々とだ。後は住民に最近変なことはなかったかーとか、そんな感じ。


 メルジーナ様の方は、学園の方であそこを守っているらしい。なんでも、今他国の重要人物がいるから全力で守らないといけないらしい。


「さて、次はあっちか?」


「そうね、まだあそこは誰もやってな―――何かしら」


 ルーナがそちらに顔を向け、不思議そうに呟いたのを見て、俺もそちらに顔を移す。なにやら凄い数の人が集まっていた。


「何かしら。劇団?」


「にしては盛り上がりすぎじゃないか?」


 時折キャー!みたいな黄色い声援も聞こえるし。明らかに何か凄い芸を見せての歓声じゃない………というより、俺なんかすっごい嫌な予感してきたんだけど気のせいか?


 そして、その人ごみの中からチラッと見える金髪。あ、やべっ。目が合っ―――――


「「あ」」


 俺と勇者。二人の口から声が漏れ出た。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回短くてすいません。次章はきちんと2000文字前後書くので許してください。


そして、作者はテイオー三人目を単発で引き当てました。そろそろまじでマックイーンが欲しい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る