第233話 大切な物


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ふわ・ふわ 236






トモちゃんは、とっても綺麗な女の子になっていました。

その事をタマちゃんはとても良いことだ、と思いましたが

なんとなく、何か、大切な物を失ってしまったような、そんなキモチにもなりましたが...


タマちゃんは、トモちゃんをオートバイのうしろに乗せて

海岸通りの方へと走りました。


銀色のオートバイのエンジンを、いつもより静かに抑えて

ゆっくり、ゆっくりと彼は走ります。


背中に感じる彼女の温もりは、あの頃よりも頼りなく華奢で

なんとなく、この世のものではないような、いま、この時が夢の中であるような..


そんなキモチで、彼はオートバイを走らせました..







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