ミニ中国語講座
「どうも、浦島太郎です」
「わたくしは講師の亀でございます。今回はミニ中国語講座(恋愛編)を開きたいと思います」
「俺、中国語はさっぱりで……」
「それでも、漢字でだいたいの意味はわかるはずですよ。たとえば、我愛你(うぉーあいにー)」
「愛してるって意味だな」
「そうです。ただし、実際の告白でこう言う人はあまりいません」
「なんでだ?」
「愛は言葉が重いので、我喜歓你(うぉーしーふぁんにー)と言うのが一般的なのです。日本語でも、告白する時、君を愛しているなんて言わないでしょう? 普通は好きって言いませんか?」
「確かに」
「今の2つは完全に告白ですが、もうちょっと遠回しに好意をアピールしたい時は、我想你(うぉーしぁんにー)と言ってみましょう」
「どういう意味だ?」
「あなたが恋しいとか、あなたに会いたいとか、あなたで頭がいっぱいとか、だいたいそんなニュアンスですね。ほぼ告白なのですが、公式ではないからセーフ……みたいな?」
「なるほど、思わせぶりな言葉なんだな」
「女性の容姿を誉める時は、漂亮(ぴゃおりゃん)です。間違っても美人(めいれん)とは言わないでください。それはアメリカ人という意味です」
「なんと」
「可愛(くーあい)もかわいいという意味ですが、どちらかというと、小さい子どもに言うようなイメージですね。大人の女性を誉める時は、やはり漂亮が良いでしょう。逆に、嫌いは討厭(たおいぇん)です。しつこく口説きまくると、相手の口からこの単語が飛び出しますぞ」
「それは……悲しいな……」
「ただし、討厭と言われても、本当はイヤではないケースも存在します。日本語にも『イヤよイヤよも好きのうち』なんて言葉がありますからね。相手の真意はその場の雰囲気で見極めましょう」
「難しいな」
「なお、わたくしの編集画面では一応表示できますが、文字化けがありましたらご容赦ください。以上、亀と浦島の恋愛講座でした」
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