ユニバーサルシティ

「どうも、浦島太郎です」

「わたくしは講師の亀でございます。突然ですが、USJの最寄駅は、JR桜島線のユニバーサルシティという駅です。わたくし以前、その近くで働いておりました」

「USJで働いてたのか?」

「いえ、まったく関係ない一般企業です。帰りの電車が閉園時間と重なると、楽しそうな人が多くてイラっとしました」

「京葉線あるある……」

「はい、それと似た感じです。ところで、駅前にサイゼリ〇があるのですが、昼下がりに食事をしていると、退屈そうに時間を潰している高校生をよく見かけました。あれは何なんでしょうか?」

「そりゃまあ、サイゼって安いし、高校生が多いのは当然じゃないか?」

「せっかく最寄駅まで来たのなら、USJで遊んだらいいじゃない!」

「入場料がないとか……」

「だったら地元で良くないですか? 桜島線って完全に行き止まりですよ? わざわざそんな路線を利用してサ〇ゼリヤ?」

「何故そこまでサイゼを敵視する」

「いや、敵じゃないです。むしろヘビーユーザーですよ。ただ、わたくし自身がテーマパーク好きなので、あの場所まで行ってUSJで遊ばないのはひどく勿体ないと思いまして」

「老婆心で心配したってわけか」

「そうなのです。ちなみに、サイ〇リヤが満席の時は、マクドナ〇ドをテイクアウトして、USJの入場ゲート前のベンチで食べておりました。ハリーポッターの城を眺めながら」

「ファンタジーだな」

「ええ。その仕事は派遣だったので、3か月で契約終了しましたが、ユニバーサルシティで働いたのは貴重な経験だったと思います。離婚直後だったので、良い気分転換にもなりました。ただ通勤路線が、結婚中に住んでいたマンションの前を通るので、その度に多少ブラックな気分になりましたが……」

「蘇る黒歴史」

「とにかく、今はUSJも入場制限中ですが、早く以前のように友達と気軽に行ける状況になって欲しいですね。以上、亀と浦島の恋愛講座でした」

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