ワクチンハラスメント
「どうも、浦島太郎です」
「わたくしは講師の亀でございます」
「この前ニュースで見たんだけど、大阪じゃパチンコ店でコロナワクチンを接種するそうじゃないか? まさか筆者も……」
「いえ、筆者は違います。たまたま多目的ビルの1階がパチンコ店で、3階が接種会場でしたが、会場そのものは残念ながらごく普通でした」
「残念……なのか?」
「しかし、その件わたくしもニュースで見ましたが、パチンコ店で受ける場合は接種中にプレイできるのでしょうか?」
「いや、できないだろ」
「ジャンジャンバリバリ! はい、少しチクッとしますよ~! ジャンジャンバリバリ! はい、終わりました~!」
「いや、だからできないだろ。問題あるだろ」
「そうですよね。片腕が上がらない状態では、重い玉を交換所へ持っていけません」
「そういう問題じゃない」
「確変の最中に次の接種者に交代……というのも悔しいです」
「話聞けよ。俺も気になってニュースをよく見たけど、台は稼働してなかったぞ」
「台を目の前にしつつ、接種後30分打たずに待機するなんて、ストレスぱねぇ」
「黙ってイメトレでもしとけ。けど、ストレスといえば、ワクチン接種自体が打つ・打たないで問題になってるよなぁ」
「いわゆるワクチンハラスメント、ですね?」
「ああ。打たない奴を非難したり、逆に真っ先に打った奴を非難したり、なんかもう泥沼だよな」
「何が正解かわからなくて、誰もが不安なのでしょう。対処策としては、まずは自分の方針をしっかり持ちつつ、それと同時に他人の方針もそれはそれとして尊重するようにしたいですね」
「ああ、大事なことだな」
「ちなみにわたくしは、まったく出ない時もある程度同じ台で粘る方針です。以上、亀と浦島の恋愛講座でした」
「その方針は聞いてないよ」
「あれ……?」
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