カリビアンスタッド(1)
「どうも、浦島太郎です」
「わたくしは講師の亀でございます。カジノには様々なゲームがありますが、一番の花形といえば、やはりポーカーではないでしょうか」
「頭脳勝負って感じで格好いいよな」
「はい。ですが、プレイヤー同士で競う通常のポーカーは、アジアのカジノでは正直あまり見かけません。その代わりに、ディーラーと勝負する『カリビアンスタッド』という変則ポーカーが人気です」
「初心者がディーラーと勝負したら、いいカモにされるんじゃないか?」
「その点はご安心を。カリビアンスタッドは、最初の5枚だけで勝負する変則的なポーカーですので、ネギカモになってしまう心配はありません」
「それ、カモネギでは? ネギカモだと、ネギがカモを背負って歩いてくることになるぞ?」
「それは……あり得ない状況ですね。つまり、それくらい心配いらないということです」
「強引に言い間違いをごまかしたな」
「それでは、ルールを説明します。最初に、アンティと呼ばれる賭け金をテーブルに置きます。仮に10ドルとしましょうか。次にカードが5枚配られますが、このカードは交換できません。プレイヤーは自分のカードを見て、勝負するか降りるかを決めます。ここで降りた場合、アンティは没収されてしまいます」
「それなら、負け覚悟で勝負した方がいいんじゃないか?」
「勝負する場合は、アンティの倍額をテーブルに置いてください。これをコールと呼びます。このケースでは、アンティが10ドルなので、コールは20ドル必要です」
「そのままでは勝負できないのか……」
「そうなのです。勝負を降りたら10ドル没収で済みますが、勝負した上で負けると30ドル没収されるわけですね」
「なるほど。手札が明らかに悪い場合は、勝負しない方がいいんだな」
「ところが、手札が最低最悪でも勝てるケースがあったりします」
「マジか。どうやって?」
「それは、字数の都合で次回へ続きます。お楽しみに」
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