武術大会

「どうも、浦島太郎です」

「わたくしは講師の亀でございます。この講座も連載5か月を迎え、正直ネタ切れ感が否めません」

「ネタ切れ解消の常套手段といえば、やっぱり新キャラの投入じゃないか?」

「いけませんぞ、それは強固な連載終了フラグ……!」

「そ、そうか?」

「確かに新キャラを出せば、その瞬間は話が作りやすくなりますよ。ですが、ポッと出の新キャラに目立った活躍をさせて、既存キャラを蔑ろにすると、ファンは置いてけぼりを喰らった気分になるものです」

「既存ファンが離れて、その割に新規ファンもつかず……なるほど、破滅フラグだ」

「もう1つ、ネタ切れ解消の常套手段がございます。武術大会を始めることです」

「それはジャンプ漫画の特権で、この連載では不可能だろう」

「いや、意外といけますよ。これまでに学んだ恋愛能力を駆使して、イケメンライバルを打ち負かすのです」

「一応聞くが、どうやって戦うんだ?」

「浦島のとびっきりスマイル(50ダメージ)! 泣ける映画の後にハンカチを差し出す気遣い(70ダメージ)! 誕生日プレゼントのピアス(150ダメージ)!」

「俺のとびっきりの笑顔で相手がダメージ受けるの、地味につらくね?」

「でも、異能バトルのネタとしてアリじゃないですか? 書きませんけど」

「書かないのかよ」

「武術大会による連載の引き延ばしは、対戦相手を魅力的に書けるかどうかがすべてです。いくら主人公が格好よくても、倒すのがモブばかりでは盛り上がりません。いわんや、主人公が格好よくないこの連載は……」

「やめろ! 言葉の暴力はやめるんだ!」

「というわけで、下手な延命は逆効果だとわかりましたね? 特にコンテストなどはありませんが、この連載はこの連載で、筆者も日々楽しんで書いております。これからも、2人で地道に続けていきましょう」

「わかったよ」

「以上、亀と浦島の恋愛講座でした」

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