土用の丑
「どうも、浦島太郎です」
「わたくしは講師の亀でございます。七夕が終わりましたね。次の季節のイベントといえば、7月28日の土用の丑でしょうか」
「俺、実はよく知らないんだけど、土用の丑ってそもそも何なんだ? ウナギを食べる日、くらいの認識なんだが」
「それでは説明しますが、まず土用とは何かご存知でしょうか?」
「土曜じゃないよな?」
「違いますね。土用とは、四立(立春、立夏、立秋、立冬)の前の約18日間を指します。ちなみに今年の立秋の土用入りは7月19日です」
「土用って年に4回もあるのか」
「はい。昔は日付を十二支で数えましたので、土用でかつ丑に該当する日を、土用の丑と呼んだわけですね」
「あれ? 土用は18日間で、十二支は12日で一巡するから、土用の丑って2回あってもおかしくないんじゃ?」
「いかにも解説チックなご指摘ありがとうございます。そうです、年によっては土用の丑は2回あります。例えば今年は1回ですが、去年は2回ありましたぞ」
「それでか! 去年近所で土用の丑セールしてたんだけど、2週間後にまた土用の丑セールやってて、妙なタイムリープ感に襲われたのは!」
「謎が解けましたね」
「すっきりしたよ」
「通常、単に土用の丑といえば立秋前を指しますが、商魂たくましいスーパーは立春前や立夏前にも土用の丑セールを開催しますぞ」
「土曜ほどじゃないが、土用の丑は何度もあるということだな」
「何故ウナギを食べるかについては諸説ありますが、丑の日にちなんで『う』のつく物を食べたのが由来、とも言われております」
「その発想だと、うまい棒でもいいのでは?(屁理屈)」
「わかりました。その日はわたくし奮発して、浦島殿にうなぎをご馳走する予定でしたが、うまい棒に変更しますね!」
「ま、待ってくれ! 今の発言はなかったことに……!」
「以上、亀と浦島の恋愛講座でした」
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